2019.11.19 - 11.23

 

行くことを決めたのが、たまたま飛行機が取れた前日だったということもあり、無計画&無知の状態で訪越🇻🇳

 

5日間のベトナム滞在期間中、現地のオフラインな旧市街地一帯に特化した、AgnoBoxという観光客向けの情報サイトを立ち上げました。しかし、登録店舗拡大を途中で断念し、21日未明にサイトを閉鎖。

 

(ハノイ旧市街地①)

 

(ハノイ旧市街地②)

 

(観光客向け情報サイトAgnoBox)

 

理由は、2つ。1店舗1店舗営業をかけていく中で、想像以上に英語が通じる場所が少なかったということ。そして、短期間でマネタイズするモデルには向かなかったということ。

前者に対しては、ベトナム語で簡単な営業資料を作って試したのですが、何せ口ではベトナム語を一言も話せないため、店舗情報の収集までは行けても、その場でサイト掲載費を回収するところまで、オーナーを口説き切ることは出来ませんでした。

 

ちなみに、AgnoBoxの当初の目的は、偽物も多く出回り、ぼったくり等々がまだまだ残る中、信頼できる店舗を明確にし、持ちうる情報の限られた観光客が、安心して買い物をすることが出来る環境を整えること。そして、真っ当な商売をしている店舗に、より多くのお金が落ちるようにすること。これらを目指したものでした。

 

(最初のAgnoBox登録店舗 cửa hàng Vali cặp túi HQ)

 

(AgnoBox登録店舗①)

 

(AgnoBox登録店舗②)

 

しかし、やっていく中で、言語とフレッシュな情報の乏しさに壁を感じました。

そこで、まずは現地との密なコネクションが必要であると考え、ベトナム国内のトップ校の一つでもある、ハノイ貿易大学に乗り込み、そこで、英語も堪能で、商学専攻のナムと出会い、また彼の大学の友人で、デザイン系の企業に従事する方とも繋がることが出来ました。

 

(ハノイ貿易大学)

 

(ハノイ貿易大学商学専攻1年のナム。実家はコーヒー店を経営。)

 

今後、帰国後も、彼らを通じて随時現地の情報を流してもらいながら、チャンスを見つけ次第、再びベトナムに行こうと思います。

 

無計画すぎる5日間の1人旅で、散々失敗もしたけれど、その分学ぶことも多かったかなと🇻🇳

 

現地の人たちは、本当に温かくてのどかで、とても居心地がよかったです。

あと飯も美味い。

 

(初日の夕飯。何の肉か分からなかったが、日本円にして250円ほど。味はまずまず。)

 

(聖ジョセフ大聖堂を眺めながらの夕食)

 

(帰国前最後の夕飯)

 

 

以下、街中を歩き回って観察して思ったことをメモ代わりに残しておきます。

 

・交通がやばい(秩序がないように見えて、意外と事故が起きてないし、歩道の渡り方も数時間で感覚的に掴める)

 

・今後経済が成長し、所得増加に伴って、バイクから車へと変わっていくはず(ただ、気候が割と安定していて、車の通れないような細い道も多く、人口に対して駐車スペースもまだまだ不十分なため、必ずしも経済成長に車所有率の増加が比例するとは言い切れないだろう)

 

・今後防犯カメラの需要増加が強く期待出来る

・建築産業も同様(地震もほぼ起きないようで、台風もたまに北部を通過する程度らしい。天災には恵まれている)

・今後不動産価格の上昇が期待(ベトナム高級地区でも、日本の1/10、タイの半分程度の地価らしい)

・社会主義国家なので、いつ法律がどう変わるか分からず、特に外国人投資家の保護には不安が残る。

・平均年齢が30を切っているということもあり、街中も若者がほとんど。幼児向けの商品も充実。ただ保育園等は見かけなかった。

・Appleのマップより、googleMapの方が正確。自分が知る限り、現地の人はほぼほぼ後者を利用していた。

・今回の滞在先が都市部だったこともあるのだろうが、スマホの普及率はかなり高い。ない所はほぼない。

・観光地周辺や、高級ホテル街周辺の決済は十分にクレジットカードに対応している。さすがに電子決済はまだ。

・旧市街地では、取り扱う商品ごとに店がまとまっていた。

・コーヒーチェーン、highlands coffee

・現地の人が本当に温かく、優しい。インドの様に、あまり金にガツガツしていないが、勤勉。

・観光地周辺では、tripadvicerが手を広げていている。が、名所(大聖堂)からせいぜ半径400m程度。

・旅行代理店もその辺は多かった。

・未だ家族経営みたいな形態は多く、家業的な側面が強い。今後分業していくことだろう。

・ゴミの回収はわりとちゃんとされていいた。公共サービスが少なくともこの辺までは伸びているようだ。

・停電は滞在中一度もなく、安いホテルだったが、お湯が出ないということもなかった。ただ、便座は壊れ、冷蔵庫も壊れていた。窓のない部屋で、日本だったら宿泊施設としての基準を満たさなそうではあるが、これも2、3日いれば慣れる。

 

・今回、帰国の際の荷物の量に制限があったが、ベトナム現地でのブランド物(Northfaceやナイキ、アディダス等)を日本で転売すれば、物価の差額分で10~15%程度の利益を生むことは可能なのではないか。ただ、偽ブランド品を見分ける目は必要となる。

・身長は日本人とほぼ変わらない。体重は、日本の中年に当たる人口がそもそも少ないということもあるが、デブは少なめ。

・今後、マズローの欲求階層説に言うところの、承認欲求、自己実現欲求をベトナム国民が、広く追及するようになるまで経済が発展するのに従って、ジムや美容系のビジネスも今後拡大していくと思われる。あとアイドル系も。

・バイク乗ってる人、ほとんどマスクしている。ちゃんとヘルメットも被っている。法律で定められてるのか?あとそもそもバイクの免許制度は整えられているのかな。

・現地にしては高めのレストランでは、特に従業員の数が多い。人が余るくらい。

・従業員が業務中でも、業務に支障をきたさない範囲で、スマホを見ていたり、従業員同士で戯れあったりしている。日本では色々指摘する人はいるだろうが、個人的にはこの雰囲気は好き。一時的にその場で金を払ってる利用者と、従業員との間に縦の関係性を作ろうとするのは、実は本筋ではないのだ。

日本ほど社会が発展し、複雑化すると、実感が湧きにくい人が多いのかもしれないが、あくまで、実際は人間同士が各自分業をし、結果的にはその分業した産物を、交換し合っているのに過ぎないわけなのである。金銭はあくまで、その調整をはかる仲介的役割と余剰生産の余地を残すものに過ぎないことを、忘れてはならない。経済が発展していっても、この緩さというか、人間味のような、本来あるべき自然の状態は残っていてほしいものである。

 

・ノイバイ国際空港の出国審査&荷物検査はめちゃくちゃのろい。空港入りからゲート到達まで、1時間半はかかったと思う。

・Viet jet Air の預け荷物が出てくるのも同じく非常に遅い。30分はみた方が良い。

 

 

原田龍磨