箱根と深海魚の旅part43
~深層水をまじめにstudy!2~
本編の前に我が家のプチネタ。
今日のお題は「ももた、今夏のニューファッション2」。
ペットパラダイスにて購入した、新着アイテム。
その2着目。
モデルさん、まだやるのぉ
もう1着、あるかんね
スヌーピーの接触冷感タンクトップ。
図柄はスヌーピーがサーフィンに出かけてるシーンなんだが、ちょっとしたストーリーになっていて楽しい。
メッシュ生地で、虫よけ加工もしてあるんで、これはお散歩にいいかも。
閑話休題。
旅行4日目、午後4時。
焼津市の深層水ミュージアムを見学中。
「深層水」についてはあらかたstudyしたと思うんで、今日はそのほかの展示についてご紹介。
深海の特徴、それは
真っ暗であることと
冷たいこと、それに…
なんと言っても、深海は水圧がものすごい。
金属バットだってぺしゃんこになるし、カップラーメンの容器なんかご覧のようにくしゅ~っと縮んでいってしまう。
まあ、発泡スチロールで出来てる容器だからしょうがない。
発泡スチロールの体積は98%空気だって言うからなぁ。
国際海洋環境情報センターってところのホームページを見てみると。
水深6500mでは、1㎠にかかる力が約650㎏にもなり。
例えて言えば、小指の先にお相撲さん4人が乗っかるくらいの圧力になるんだと!!
そんな中でも生き物がいる、ってのがこれまたすごいんだよなぁ。
大王じゃないがオオグソクムシ
深海生物として有名なやつだ
円形水槽の中にうじゃうじゃいた
陸にいるダンゴムシや海岸で走り回ってるフナムシとは近縁だが。
体はその何倍も大きい。
住んでるのは600mぐらいまでの海底で、めっちゃ深海にいるわけではない。
寿命は20年とも50年とも言われてるらしいが、よく分かってはいない。
「ひっくり返っても生きています」なんてなぁ。
ものぐさにも程がある。
ちなみに食べれるらしい。
いたら写真を撮ってるお魚
マツカサウオ
色は黄色で、かわいい
住んでるところは、せいぜい100mくらいまで。
なので深海魚とはとても呼べないんだが、旅読の好きな魚なんで許しましょう。
体のウロコがすごく硬くて分厚くなっており、そのために体の柔軟性まるでなく、動きがゆっくりのっそりだ。
おまけに発光したりもするんで、まあちょっと深海魚っぽいところもあるやつ。
水族館では割とよく見かける気がするんで、結構人気もあるんじゃないかなぁ。
いつかこいつを入手して、乾燥標本を作ってみたい。
ちなみに漁獲は多くなく、食べられる部位も多くはないが、美味だそうだ。
手前にいる変な?カニ
トウヨウホモラ?だと思う
水深400mまでのところにいるらしいんで、まあそこそこの深海かな。
「ホモラ」なんてのはもちろん日本語由来の名前ではなく。
外国語の属名をそのまんま持ってきたらしい。
旅読の写真では分かりにくいかもだが、いっちばん後ろの第5脚だけが極端に短く、先端がレンチのようになっていて。
こいつを使って身の回りにあるいろんな物を持ち上げ、背中に持って行ってそれで身を隠すという、オモシロな習性を持っている。
写真では貝殻をつかんでいるんだがお分かりいただけるだろうか。
これは押しも押されぬ深海魚
生きている化石「ラブカ」
原始的なサメの特徴をもつ
水深1500mまでのかなり深いところに住むが、比較的浅いところにやって来ることも多く、駿河湾ではサクラエビ漁の網にかかることもあるそうだ。
「ラブカ」という名前はへんちくりんだが、れっきとした和名。
ただし、その由来については分からない。
体長は最大で2mくらいになる。
はく製になってる上のやつはどうやらマイワシを8匹も飲み込んでいたらしいが、このようにお腹が満腹になってるやつが捕獲されることはかなり珍しい。
というのはラブカは消化が早い上に、普通に食いだめをしているらしく。
たいていはお腹が空っぽの状態で捕獲されるからだ。
おまけにこいつは卵も抱えていたみたいだ(7つの茶色い丸っこいのが卵のう)。
完全なる深海魚
名前はソコボウズ
水深5000mまでの深海に住むが、ときにはより深場に移動することもあるらしい。
つまり…。
こいつは先に言った強烈な水圧に対してもへっちゃらな、ものすごい耐性を持っている魚だということだ。
前の「ラブカ」の名前の由来なんぞはとんと分からないが、こいつのはすんごく分かりやすい。
海底にいるから「ソコ」で、つるんとした頭部だから「ボウズ」。
うん、なかなかに安易。
体は2mほどにもなり、こいつが住んでいるような深場ではお山の大将になってるんじゃないかと考えられている。
写真のやつはどうやらアルビノ(色素の欠乏により体が白化してしまった個体)みたいで、珍しい。
カイロウドウケツモドキ
海綿の仲間で深海底に住む
サンゴなどと同じくこれでも動物だ
砂や泥の海底に固着している生き物。
マリンスノーなどの有機物を取り込んで生活しているが、見て分かるような生命活動はほとんど認められず、飼っていても生きているのやら死んでいるのやらよく分からない、といった感じらしい。
そんな風に実にゆ~っくりなペースで生きているためか、こいつの仲間の寿命はどれもおっそろしく長いそうで。
これまでに見つかった中では推定2万3千歳のやつなんかがいるんだと!!!!
トンデモ生物だな。
しかもこいつは骨格がほとんどガラス繊維で出来ており、それが複雑な網目状になっているんで。
まるで人工的に編み込まれた工芸品みたいで、とても美しいらしい(売り物としてあちこちで売られている)。
またこいつの中にはたいていの場合、ドウケツエビというちっさなエビがオスメスのペアで住んでいるんだが。
幼生のうちに網目のすき間から入り込んだエビはそこで大きくなり、一生をそこで過ごすことになるんだそうだ。
終生牢獄暮らし、と言えなくもないが、これは幸せな牢獄かもしれない。
焼津市のマスコットキャラクター
その名も「やいちゃん」
この伝でいくと、栃木県の矢板市なども「やいちゃん」てことになるんだが、あちらのキャラクターは「ともなりくん」なんていう名前みたいなんで。
一応セーフっ、かな!?
「やいちゃん」のモチーフは予想通りのカツオ。
3歳のカツオの男の子ってことになってるらしい。
トマトが名産の大井川町と合併してるんで、左手にはトマトを持っている。
右手の人差し指を立ててるのは「ナンバー1のまち」を表しているそうな。
やいちゃん、自己顕示欲が強いのね。
ちなみに「やいちゃん応援団」なるものがあり、市の観光課に入団申込みをメールすれば、やいちゃんグッズだの缶バッジだのがいただけるみたいです(他市町村、他県とかでも大丈夫そう)。
深層水を使った商品いろいろ
ほとんどが食品関係だ
深層水で炊き上げた炊き込みご飯、深層水に漬け込んだ魚の干物やスモーク、粗塩やにがり、炭酸水や化粧水などなどなどなど。
「深層水ってすごい!!」と、大勢に一気に注目してもらえるような革新的な商品が開発出来ればいいと思うんだが。
なかなかそうカンタンな話ではないんだろうな。
深層水は買うことも出来る
ちなみに未処理の原水200ℓが百円
脱塩水だと10ℓが百円
ただしこの日はお休みでした
入館者のだれでもが
深層水(脱塩水)を試飲出来る
おいしかったで~す!
駐車場隣の給水所
見えているのが脱塩の施設
この日はお休みでしたぁ
無料の施設で、十分に楽しませてもらえたんで満足マンゾク。
4日目の観光もこれにて無事しゅ~りょ~っ。
今日はここまで。
次回のうPは今回の続きです。
深層水ミュージアム編を終わり、さらに西へ西へと戻って行きます。