全国ツアーの今後について〜名を捨てて実を取る〜 | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

昨日は奈良、今日は滋賀、そして明日は和歌山でAKB48の全国ツアーが開催されます。
先月、再開が発表されてから4カ所目で、これで新体制の全チームが公演を行うことになります。

これで残りは23都道府県で3年かかってほぼ半分が終わった格好となっています。
今後のスケジュールについては発表されておらず、果たしていつ47都道府県全制覇を達成するのか見通しがたっておりません。握手会などのスケジュールは目白押しですし。延期になったものの振替もあります。
以前は「ツアーは平日」というのが原則だったんですが、いつの間にか「土日祝に行う」と方針が変わっています。ただ握手会の日程がある以上、開催できる日数のうちメンバー全員が集まれる日というのは、かなり限られると考えるのが当然です。
少なくとも今年中に完遂はほぼ無理と見ていいです。
せっかくの好機となり得るべき8月はドームコンサートのために潰れ、劇場も長らく休館状態に(チーム8の公演はありますが)、去年の悪夢のの繰り返しで思わずため息が出ます。

チーム単位で行う、全国ツアーは普段なかなか全員が集まることのない今のチームにとって、コミュニケーションを深め、チームとしての結束を高める為の絶好の機会です。2010年、最初の組閣後の各チームの結束が高まったのも夏のツアーでした。翌2011年、新しく誕生したばかりで、まだオリジナル公演がなかった、初代チーム4にとって初めてチームとして参加したのが全国ツアーであり、ここで見せた輝きはその後の将来を期待させるに十分なものでした。(その後起こるであろう悲劇は想定外でしたが)

普段公演を行っている秋葉原の小さな劇場とは違い、音響設備の整った会場で、普段とは違う歓声に囲まれるというのは、井の中の蛙にならないためには必要ですし、行き帰りの道中や、現地での滞在(決して十分な時間ではないかもしれませんが)で、リフレッシュできるというのも大きいと思います。
ドームやスタジアムクラスで行うコンサートと違い、人数も少ないので1人1人の出番も多いし、体力的にはキツいでしょうが、その分やりがいはあると思います。
1週間リハをやって、出番が数分だけなんていうコンサートは時間と人の無駄遣いの他なりません。
昨年の轍を踏むことはないだろうなと思ってましたが、運営は皆が何を望んでいるのか、やはりわかっていないですね。A公演でツアー再開が発表された時のメンバーの喜び具合を見て、みんな考えてることは同じなんだという納得したものです。
夏休み期間なら学生メンバーも参加しやすいでしょうし、2011年は平日でも2公演行っていました。平日以外と縛りを設けてしまったことが逆に首を絞めるようなことにならないか気がかりです。

東京ドームは2012年にやりましたし、昨年は5大ドームツアー、今年は3度目ということもあり、新鮮味が感じられなくて、唯一の利点はたくさんの観衆が入れられること(当選率はかなり高い、というより逆に売れ残る心配もあります)、昨年実際にドームに参加して、席が遠かったのもありますが、少なくとも「また来たい」と満足できる内容ではありませんでした。確かに大きな会場でやることによって、メディアの注目は高まりますので全くメリットがないとはいいませんが、そのために費やすであろう長い準備期間が勿体ないというのが率直な気持ちです。
「名を捨てて実を取る」という選択肢がないというは寂しいものです。



【AKB48全国ツアー開催一覧】





ホールコンサートであれば、席によって差はありますが、それでもドームほどの格差もなく、見る側も余計なストレスも少なく済みます。劇場公演を観たことのある人は、距離感というのがいかに大事かと言うのは説明するまでもないと思います。現場の雰囲気が楽しめればいいとか、とにかく騒げればいいという人は別にして、メンバーの顔が見える距離というのは何者にも代え難いものがありますし、それができる距離というのはやはり大切です。
今回は近畿3県ということで、機材の運搬は比較的やりたかったと思います。交通の便が悪い地域でしたら移動だけで半日かかるので連日のコンサートは不可能でしたから、それもあってのこの3県だったかと思います。例えば先月行った島根は鳥取や岡山と接していますが、移動だけで車で4時間以上かかるので、連日で行わず島根1カ所だというのもよくわかる話です。
残ったところでいうと埼玉・東京・神奈川は連日でもいけそうですね。逆に北海道は単独ですね。
スケジューリングが大変という事情は百も承知ですが、地方ファンは首を長くして待っていますので、なるべく早く残りの都道府県に来てもらいたいです。


あと、これは書こうかどうか迷いましたが、大事なことなので書きます。
コンサートが行われるたびに話題となるチケットの転売問題、全国ツアーの意義としては、普段なかなか関東の握手会や劇場公演を見る機会のない地元の人のためということがあります。せっかく地元にAKB48が来たのに、地元の人が観れないのではあれば、そこで開催する意味がありません。先月チケットの申込み抽選が行われましたが、思いの外倍率は高かったらしく、自分も含め、落選した人は多かったです。それでも地元の人にチケットが廻るのであればいいと思っていましたが、ネットオークション上には、ついさっき当選したばかりのチケットが出品されていて、唖然となりましたし、憤りを覚えました。数にすればおそらく一割にも満たないのでしょうが、明らかに転売することを目的としてチケットを買っているということに腹が立ちました。

「需要と供給」の関係を持ち出し、資本主義だから当然とばかり、己の行為を正当化する人もいますが、これには全く賛同できません。チケットを転売し、お金を稼ぐことが当たり前のことで、そのことに対して、何の躊躇いも良心の呵責もモラルが欠如していることすら気づかないというのは腹が立つのを通り越してただただ悲しいです。
今はチケットに氏名が記載されており、入り口で身分チェックをおこなうので、転売は減ると思われましたが、実際はそうなっていませんでした。それは購入者はチェックできても、同伴者はチェックできる仕組みでないこと。つまり、同伴者が決まっていない状態でペアのチケットを購入し、同伴者をネットオークションで募集するという手口が多かったです。落札された価格を見ると、5万、10万、高いのは15万なんていう価格もあり、いくらなんでも異常といえる金額でした。

先月の総選挙、いろんな話題の影に隠れて報じられませんでしたが、投票権の転売というがあり、その中には警察が動いてもいいくらいの、詐欺まがいのものもありました。
「需要と供給の関係」に照らしあわせてみれば、買う人がいるからこそ売る人が後を絶たないわけで、なんとしても買いたいという心理につけ込む方も大概だと思いますが、それを買う人も転売行為を助長しているわけで同罪だと思います。
そもそも転売は主催者が定める禁止行為ですし、ルール違反という以前に他人の迷惑を顧みない迷惑行為と言えます。
こう書くと、僻みみたいにとられがちですが、ルール違反を犯してまで観ようと思いません。自分の考えが堅いのかもしれませんが、ダメなものはダメと自分に言い聞かせています、

転売問題はAKBに限らずいろんなアーティストでも対策が取られるようになっています。真面目にチケットを買った人が不自由を被るのは心苦しいところですが、決して転売を認めないという強い意志を示すのと、業界全体で取り組んでいかないと根本的な問題は変わらないかなと。
(某女性グループは顔認証システムを導入するらしいとか、前から思っていることですが、顔写真付きのICカードを発行をすればチェックも楽なのになざしないのかという思いはあります)。


話がだいぶ逸れましたが、今回のツアーが、メンバーの皆さん、そして今のチームにとって有益なコンサートであることを願っています。