大組閣について | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

リクエストアワー4日目に発表された「大組閣」


当日は映画館で発表の一部始終を見ていました。
「大組閣」と出た時の悲鳴ともなんともいえない声やVTRの上映が終わった後の異様な雰囲気がしばらく脳裏に焼き付いて離れませんでした。
手で顔を覆って泣き出すメンバー、しゃがみ込んだまま立ち上がれないメンバー、スタッフに抱えられているメンバー、その光景を見たお陰で、この日のコンサートの余韻が全て吹っ飛んでしまい、最後の2曲(『恋するフォーチュンクッキー』『ヘビーローテーション』)がまったく上の空状態でした。


理由については後ほど書きますが、結論からの言うと、今回の大組閣には反対です。
詳細が出ていない段階であり、まだどうなるかも決まっていない状態ですが、それでも腑に落ちないことがたくさんあるので、それについて書いていきたいと思います。

まず言いたいのが発表の仕方です。
リクエストアワー4日目ということで何かあるだろうなというのは大方の人が予想していたことですが、指原さんが「『恋するフォーチュンクッキー』の前振りをしたところで後ろの画面に問題となった映像が映し出されます。

一番引っかかったのがネット掲示板の投稿をそのまま引用するかたちで、それをさながらファンの総意であるような印象を持たせるような演出で、結果的にスケープゴートになったチームKメンバーは案の定ショックを受けてましたね。確かにそういう意見があるのは知っていましたが、大勢の観衆の前、しかも全国の映画館にも生中継されている状態でのあれはいかがなものかと思いました。ネットの一意見を取り上げての印象操作も作成者の品性を疑いましたし、とにかく見ていて気分が悪かったです。
映像の中で、メンバーの写真が会議室の机の上にランダムに並べられていて(あくまで演出だと思いますが)、これまでの組閣とは違うぞということを印象づける目的があったと思います。(動かされていたのは高橋みなみさんの写真でしたね)

映像で明らかになったのは、2月24日のZepp東京で「大組閣祭り」を開催することだけで、それ以外の詳細は不明となっていますが、おそらく実際に何も決まっていないんだろうなと思います。ただ、グループの枠を超えた組閣になるみたいだというのは伝わってきました。
みんな突然の出来事でしばらく呆然としていて、見かねた高橋みなみさんや指原莉乃さんが次の曲を促しいていましたが、やはりショックが抜けきれない様子のメンバーがいました。
直前のMCでチーム4について語っていた岡田奈々さんなどは、泣き崩れて峯岸みなみさんに抱えられていて、昨年11月の彼女の生誕祭でチーム4への思い入れを熱く語っていたことを思い出し、ショックを受けるのも無理ないと思いました。

昨年8月のチーム4誕生の瞬間に立ち会った自分にとって、今回の発表はショックでしたし、新聞広告まで出して大々的にアピールしてたのは何だったんでしょうか?11月に「手をつなぎながら」が始まってまだ3ヶ月も経っていない時期は、いくらなんでも早過ぎると思わざるを得ませんでした。よく公演のMC等で「チーム4でツアーがしたい」とメンバーが話しているのを聞いて、自分も「そうなったらいいのになあ」と思っていた矢先にこれです。まさに青天の霹靂であり、峯岸さんも言ってましたが、その夢も叶わずに終わってしまうんでしょうか。
今、最も充実した公演を行っているチーム4をなぜバラさないといけないのか(決まったわけではないですが)、なぜ?という疑念を抱かずにはいられなかったです。

正論は述べるとすれば、ペナントレースを始めるにあたって、主力メンバーの卒業によってアンバランスになった各チームの戦力のバランスを整えることだと思いますが、それはあくまで机上の空論であって、だからといって組閣をするというのは浅はかであり、対象となるメンバーや
応援するファンを顧みない行為といえます。
さらに言えば、昨年11月に行ったドラフト会議の意義すら、(組閣の内容次第では)危ういものにしかねず、運営は自ら行った行為を否定するようなことをしようとしているわけで、一貫性の無さは滑稽にすら思えてきます。

チーム4について述べましたが、SKE48は昨年、組閣をしましたし、HKT48に至っては前週に組閣(クラス替え)をしたばかりで、多田愛佳さんが「せっかくキャプテンになったのに」と自嘲気味に話してましたが、メンバーも半ば呆れ気味だったかもしれません。
終了後のメンバーのGoogle+のコメントを見ると、みんな意外と冷静に今回のことを受け止めていて、組閣についても「新たなチャンス」と捉えているメンバーも少なくないように見られました。だがしかし、それはあくまで表向きであって、それが全て本音だとは思っていません。実際、モバメで本音を漏らしているメンバーもいましたし、とても簡単に消化できるようなことでないのは確かです。

俯瞰で見れば、組閣によって各チームのバランスを取る事が可能なのかもしれませんが、しかし、どんなにチームのメンバーが入れ替わっても、チーム内での序列は歴然として残っていて、それは前回の組閣後のチームA、K、Bを見ていて感じましたし、全体的に漂う倦怠感が気になり、それが公演にも表れていたように見えました。もっともこれはメンバーのせいだけでなく、「ウェイティング」という寄せ集めのセットリストをやらざるを得なかった事情も考慮する必要があります。
チームAは上の世代が抜け、若手主体となったことでチームの方向性が見いだせてきて、横山キャプテンを軸として、これから・・・ていうタイミング、チームKは大島優子さんの卒業発表がいいショック療法となって、武藤十夢さんや藤田奈那さんも意欲を見せてきて、これまでの依存体質を抜け出しつつあるかなというタイミング、チームBはマイペースで個性の強いメンバーも梅田彩佳さんがなんとかまとめようと苦労して、ようやくかたちになりかけてきたというタイミング、とどのチームも上向きになりかけたタイミングで、「間が悪い」のひと言に尽きます。

今回はAKB48だけでなく、姉妹グループを巻き込んだ組閣になりそうということで、どちらかというとそちらのファンの方の反発が多そうです。今は「兼任」という折衷案で落ち着いていますが、自分たちの好きなメンバーが「完全移籍」で取られてしまうんじゃないかというのをすごく危惧しているみたいです。確かに自分がその立場なら同じ思いになると思います。あまり好きな表現ではなくブログでは使わないようにしていますが、AKB48グループを会社に例えるならまさに「本店・支店」の関係で、今回運営が行おうとしている「大組閣」は本店支店を完全に同軸おいた大規模な人事異動という見方もできます。
過去の組閣と違い、約1ヶ月の”猶予”を与えたのは、おそらく移籍対象となるであろうメンバーの調整期間ではないかと見ています。(建前上本人の同意がないと引っ越しが伴う移籍はできないし、未成年の場合は保護者の説得も必要となります、いくら芸能界とはいえ、そのあたりのコンプライアンスはきっちりしているはずですので)。もっとも、同意の上とはいいつつ、あの手この手でえげつないやり方をしかねないのが怖いところですが・・・


以前の自分だったら、ここまで反対はしなかったと思うのですが、そういう気持ちにならざるえなかったのは。ここ最近の運営の姿勢に依るところが大きいです。
年頭の記事でいろいろ書かせて頂いたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、新公演の遅れや一向に再開する気配のない全国ツアー、握手会の日程などなど・・・挙げていけば切りがないです。
新公演や、全国ツアーについてはこのブログで何度も意見を呈してきましたし、支配人部屋で何度も訴えましたが、遅々として事態が進んでいない状況にフラストレーションが溜まる一方でした。リクエストアワー1日目に発表された「チーム8」も、期待よりもむしろ不安を感じさせる内容で、残っているツアーを「チーム8」で回って終わらせようとしているのでは?とすら思わせる内容でした。チームとはいいつつ、実際は別グループみたいで、AKBの名を冠しているとはいえ、同じ気持ちで応援できるのかというのが素直な感想です。

今の運営は、新しいことを立ち上げたかと思えば、それが完了しないうちに次の新しいことを立ち上げて、結局どれも中途半端になっている状態ではないでしょうか。まだ2/3が未消化の全国ツアーはその典型と言えます。
話題になって、マスコミで取り上げられることも確かに重要なことであるし、一概に否定する気はさらさらないです。ただ、今の運営はあまりにもマスコミ受けを狙い過ぎているところがあって。かつてのように、ある程度メディアと距離を置いていたAKB48とは様相が異なっているように感じます。
サプライズとは本来ファンを喜ばせるものであるのに、今回の発表は、徒らにファンやメンバーの不安煽り立てるだけのものでしかなく、もはやサプライズですらなく嫌がらせとすら感じました。実際あれがあったせいで、帰り道は沈痛な気持ちでいっぱいでした。

組閣によって、確かに各チームのバランスは保てるかもしれませんが、それは一時的なもので、卒業メンバーが出ればまた同じ状況になる可能性があります。その度に組閣を行うのでしょうか。まるでクラスの席替え感覚でメンバーを動かされるのはたまったものじゃありません。
テレビでしかAKBに触れない人にとって、誰がどのチームかはあまり関心のないことかもしれませんが、劇場公演や握手会で実際にメンバーに接した者としては、非常に拘りのあるところであり、運営のさじ加減ひとつでかき乱されるのは非常に不本意です。例えば、本人の希望等があって、(学業上や家庭の事情などを考慮して)グループ間の移籍というのはあってもいいかなと思いますが、今回のようにファンやメンバーの意向を無視したかたちでの組閣は、どうしても見過ごすことができないことです。あれから3日間ほどいろいろ考えましたが、結局そういう結論にたどり着きました。

穿った見方をすれば、各チームの新公演の開始が遅れている中で、その批判の矛先を交わすために、ドラフトであり、ペナントレースであり、チーム8であったり、今回の大組閣であったりと新しいことにファンの目を向けようとしているのではないかとすら思えてきます。
この日の朝の湯浅支配人のGoogle+の投稿では決してファンを蔑ろにしているわけではない主旨の内容が綴られていて、彼自身も運営側の人間とはいえ、実権はそこまでないでしょうし、いろいろ決めてるのはもっと上のお偉方だと思います(そういう人は矢面に出てきませんが)。結局は湯浅さんたちのような立場の人間がいろいろ言われるわけで、さながら社会の縮図を見ているみたいで、なんとも言えない気分になります。

秋元さんがメンバーに今回のことについていろいろおっしゃられたらしいですが、ファンに対しても何かしらアナウンスすべきではないでしょうか。「何を言っても批判される」というのはごもっともですが、ファンからしてみればそれは逃口上であって、きちんと説明する義務があると思うし、ファンの側ももっと声を大にすべきだと思います。それこそSDN48の解散時の署名運動のように行動を起こすことで、運営側に圧力を与えることができます。

ちょっと失礼な表現になってしまいますが、はっきり言ってファンは「いろいろ文句は言っても、握手会がある限りCDを買ってくれるだろう」と運営側に足元を見られています。だからこそ強気にいろいろと仕掛けくるし、ファンのためにとは言いつつ、平気でそれを翻すことをしているので、いい加減なんとかしないと、舐められっぱなしのままになってしまいそうで、なんだか癪に触ります。
極端なことを言えば、不買運動を起こすくらいのことをしないといけないのかなとさえ思う事もありますが、握手会でメンバーを”人質”に取られているも同然なので(これもファン心理を逆手にとっても狡いなとも思いますが)、なかなか難しいですね。

暴力に訴えたり、感情に任せた暴言は慎むべきですが、間違ったことは間違っていると誰かが声を上げ続けていかないと組織は腐敗してダメになると思います。最近の運営のやり方を見ていると、ブレーキが外れて、やや暴走気味なところが多々あるので、どこかで制御しておかないと本当に危ういと思っています。ファンを軽視しているとその報いは必ず訪れます。その時になって後悔してももう遅いです。

もちろん運営側も慈善団体ではなく、営利をあげてメンバーやスタッフを抱えている中でなりふり構っていられないところがあるのは一社会人として十分心得ているつもりです。いろいろ厳しいことを書きましたが、AKB48とメンバーのことを思ってのことであり、これからも応援したいという気持ちは変わっていません。であるからこそ、ファンの意見を汲み取って、運営とファンとメンバーが良好な三角関係を築けるようになって欲しいというのが自分の願いです。

昨日のチーム4の公演を観ていて「ほんとに組閣をするんだろうか」となんども首を捻りました。メンバーは既に腹を括っているみたいでしたが、初めて推したいと思ったチームがなくなってしまうことはそう簡単に受け入れられることではないとつくづく思いました。

まだ何も決まったわけではないし、蓋をあければ大したことがなかったということをあり得るので、この時点で言えるのはここまでですが、いろいろ納得できないことばかりで、自分の中では完全に整理がつくのにはもう少し時間がかかりそうです。