Cside
ユノ様が緊張なさっている。
不安と戦っていらっしゃる。
僕は執事としてユノ様の心のお支えもしたいのに、ユノ様から与えてくださる熱いキスで僕は足に力が入らなくなってしまう。
きっとそんな僕にお気づきになられ、
僕の腰辺りにあるユノ様の手や腕に力が入ったのが分かった。
執事の僕がユノ様に支えてもらって、
ユノ様の唇と舌に溺れていく。
柔らかくて、でも少しザラザラもする。
熱い
チュッ
『ここまで』
「……………ッ」
『明日があるから、残念だけど』
「そ、そうですね…///」
『そんな顔しないでよ』
「そんな…とはどんな顔でしょうか…」
『ん?もっと欲しいって顔』
「そんなわけ!!」
『そうなの?じゃあもうしない?』
「………………え、それは…」
『あーはーはー嘘嘘!
そんなの俺が我慢できないから』
「揶揄らないでくださいよ…//」
『明日が終わったら、な?』
「…………///」
『そしたらチャンミンの全部をちょうだい』
「それって…どういう……?」
『ん?エッチしよ?ってこと』
「!!!!!!」ボンッ
エッチ?エッチってあのエッチ?
でもでもエッチって男女の営みでしょ?
僕たちにそんなことできるの?
『そんな考え込まないで。気楽に考えればいいよ』
「あの……無知で大変申し訳無いのですが、男女のアレを同性同士で可能なのでしょうか…」
『大丈夫、チャンミンは何も心配いらないから』
「でも……」
『愛し合うのに、男女も同性も変わらないよ?同じ好き同士なんだから。それともチャンミンは何か違うの?』
「……え?」
僕はユノ様を子供の頃からずっと好き。
この気持ちに何もやましいことなんか無い。
「自信を持って王様が好きだと言えます」
『あーはーはー、ありがとう。
その気持ちがあればなんにも心配ないよ』
「そう……なんですか?」
『うん。チャンミンありがとう。
明日頑張ろって更に思えたよ』
「???」
『俺頑張るから、俺とエッチしよ?』
「……………//// はい…//」
あーーーーー!!
なんてみだらな会話だったんだ!!!
今も脳内が"エッチ"って単語で一杯だよ〜
ユノ様がお休みになられたのを確認し、僕は自室に戻ってきた。
明日はとても重要な日なんだから、
僕がこんな興奮していては駄目だ。
しかも別の内容で!
でも、
エッチ…ユノ様とエッチ………
お気持ちを心の中にしまい込むことしか許されないと思っていた。
なのに、お気持ちをお伝えしその上お付き合いまで…それだけでも幸せすぎるのに、
ユノ様は抱きしめてくださったりキスもしてくださる。
「こんなに幸せじゃあ来世は不幸かも」
閻魔様に舌切られちゃうかもなぁ
そんなことを考えていたら、
僕はなかなか寝付くことができずに朝を迎えてしまった。
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