はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

 

若者の間で

 

大麻に関する問題が

 

よく報道されていますね。

 

 

 

 

少し前までは

 

とある大学の部活動の話しで

 

持ち切りでしたね。

 

 

 

 

このような

 

違法薬物による依存症や

 

後遺症の治療というのは

 

精神科で行われます。

 

 

 

 

その意味で

 

最近は大麻の話しも

 

患者さんから耳にする頻度も

 

かなり増えてきましたね。

 

 

 

 

『最初は中学の時から大麻で…』

 

という言葉くらいでは

 

驚かなくなってきた自分がいたり…。

 

 

 

 

だいたい

 

最初の動機は

 

興味本位が多くて

 

『大麻が合法な国もあるし…』

 

『医療でも使われると聞いて…』

 

はもはや定番のいい訳ですな。

 

 

 

 

そこで今回は

 

改めて、この大麻について

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

そもそもの話しで

 

『大麻』と一言でいっても

 

様々な成分が含まれています。

 

 

 

 

細かいことを無しに

 

下記の2つの成分を知っていれば

 

『大麻に詳しい人』

 

ってレベルかと思います。

 

 

 

 

そして

 

超ラフに説明をすれば…

 

この2つの成分の大きな違いは

 

法律的な面から見れば

 

1つはアウト(違法な成分)

 

1つはセーフ(違法でない成分)


と覚えてもらってOKです。

(2024年6月現在)

 

 

 

 

で、具体的なところで

 

その2つの成分は

 

 

①THC(テトラ ヒドロ カンナビノール)

 

…アウトな成分。

 

 

②CBD(カンナビジオール)

 

…セーフな成分

 

 

 

 

一般的な話であれば

 

大麻について

 

ここまで知っていれば

 

十分ではないでしょうか。

 

 

 

 

ただ、せっかくなら

 

もう少しだけ踏み込んで

 

この2つの成分について

 

お話をしていきます。

 

 

 

 

①THC(アウトな成分)

 

 

そもそもの話しで

 

”なぜアウトなのか?!”

 

ってお話しですよね。

 

 

 

 

結論から言えば

 

この成分には

 

精神活性の作用があるからです。

 

 

 

 

分かりやすくいえば

 

”キマってしまうから”

 

って表現の方が

 

伝わりやすいかもですね。

 

 

 

 

THCが

 

体内で吸収されると

 

”気分が高揚する”

 

”ハイな気分になる”

 

とか言われますが…

 

 

 

実際には

 

強力で巨大な

 

不安や恐怖、猜疑心が襲って

 

パニック発作を起こすこともあります。

 

 

 

 

なので


結局のところ

 

精神活性の作用は

 

かなり個人差があります。

 

 

 

 

さらに

 

精神的な作用ではなく

 

かなり動悸がひどくなったり

 

目を真っ赤に充血したりの

 

身体的な症状も出てきます。

 

 

 

 

まさに

 

”キマってしまう”

 

のイメージでしょうか…。

 

 

 

 

ただ、問題なっているのは

 

法の目をかいくぐるように

 

THCの成分をちょっと加工した

 

成分が色々と作られていること。

 

 

 

 

少し化学の知識があれば

 

HHC(ヘキサ ヒドロ カンナビノール)

 

のような超似たような成分を

 

作ることが出来てしまうのです。

 

 

 

 

THC(テトラ ヒドロ カンナビノール)

 

HHC(ヘキサ ヒドロ カンナビノール)

 

名前も激似すぎですわな…。

 

 

 

 

ちなみに

 

これらはTHCを元に

 

加工された成分なので…

 

 

精神活性作用もあって


危険なので

 

類似成分として指定薬物として

 

完全にアウトになっています。
 

 

 

 

さて、続いては

 

②CBD(セーフな成分)

 

について少し深掘りしましょう。

 

 

 

 

改めてですが

 

一応セーフな理由としては

 

精神活性の作用がないからです。

 

 

 

要するに

 

”キマらないから”。

 

 

 

 

もしかしたら

 

あなたもネットなどで

 

CBDオイルとか

 

CBDリキッドなどの商品

 

目にしたことがあるかも知れません。

 


 

 

ほかにも

  

食品としてCBDを含む

 

チョコやグミ、クッキーが

 

市販されているケースもあります。

 

 

 

 

ちなみに

 

ちょっと前に”大麻グミ”

 

製造元の社長などが逮捕された

 

ニュースがありました。

 

 

 

 

あれは

 

結局のところ…

 

 

CBDだけではなく

 

THCを加工したHHCが

 

入っていたので完全アウトって話。

 

 

 

 

では

 

このCBDに関しては

 

精神活性の作用がないものの

 

何のメリットがあるのか

 

気になりませんか。

 

 

 

 

結論からいえば

 

医療面で使われています。

 

 

 

 

このCBDには

 

痙攣を抑える作用があり

 

”てんかん”の治療薬として

 

有効となっています。

 

 

 

 

色々な治療をしても

 

効果がなかった”てんかん”が

 

CBDを主成分にした製剤によって

 

抑えることが出来ているのです。

 

 

 

 

てんかんは

 

生活に支障の出る疾患なので

 

悩む患者さんからすれば

 

かなりありがたいお話ですね。

 

 

 

 

ただ

 

これらの側面だけを切り取って

 

『大麻は医療でも

 

使われるので大丈夫…』

 

なんて悪徳な勧誘がされるので

 

かなり危険です。

 

 

 

 

当たり前ですが

 

大麻全体としては

 

先ほど散々アウトだといった

 

THC成分も含まれているので

 

一発アウトなのは言うまではありません。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は大麻についての

 

大枠についてお話をしました。

 

 

 

 

よく分からなかった人は

 

大麻というものには

 

『アウトな成分』『セーフの成分』

 

の2つが含まれていることだけ

 

分かってもらえたら十分です。

 

 

 

 

精神活性作用のある

 

『アウトな成分』が入ってる以上は

 

大麻は違法ってことです。

 

 

 

 

もし余裕がある人は

 

この2つの成分の名前も

 

覚えておいてみて下さい。

 

 

 

①THC(…アウトな成分)

テトラ ヒドロ カンナビノール

 

 

②CBD(…セーフな成分)

カンナビジオール

 

 

 

 

そのうえで

 

②CBDに関しては

 

てんかんの治療にも有効なので

 

その側面は評価したいですね。

 

 

 

 

ちなみに

 

CBDには

 

痙攣を抑える作用だけではなく

 

他の薬理作用を示す研究論文が

 

たくさん存在してます。

 

 

 

 

たとえば


薬理学的な作用として

 

炎症を抑えたり…

 

痛みを抑えたり…

 

不安を抑えたり…

 

の様々な作用があると謳われます。

 

 

 

 

ただ、結局のところ

 

現在は薬理学的な作用を示しても

 

それをそのまま

 

”臨床として応用できるか”

(人間に対して安全に効果が得られるか)

 

は全く別の話しであって

 

今はまだまだ不透明なところ。

 

 

 

 

とは言うものの

 

今後は、慎重に時間をかけつつ

 

CBDの”痙攣を抑える”以外の

 

他の作用が医療分野に

 

食い込んでくる可能性はあります。

 

 

 

 

あ、ど―でもいい話ですが。

 

 

 

井上の超勝手な予想では

 

『次は炎症を抑える作用が

 

評価されるのでは…?!』

 

なんて思っていたりします。

 

 

 

 

これも

 

何年後かに答え合わせが

 

できる時がくるのかなぁ。

 

 

 

 

ちなみに…

 

CBDオイルは

 

不安を抑える作用から

 

リラックス効果を

 

推すような商品でしょうね。

 

 

 

 

何度も言いますが

 

薬理学的な作用として

 

正しいものだったとしても…

 

 

人間が効果を実感できるかは

 

全く別の話しではあるので

 

個人的には

 

『うーーーん?』って感じです。

 

 

 

 

精神科医だからこそ

 

そこは厳しめの判断ってことで。

 

 

 

 

今後は

 

CBDによる


どの効果に対しても

 

薬理作用を明確にするのは必須。

 

 

 

そのうえで臨床的に

 

『応用できる側面』と『応援できない側面』

 

の区別が重要になるでしょうね。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

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