はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)




少し前の話ですが

 

厚労省は毎年11月を

 

過重労働解消キャンペーン月間

 

と定めています。

 

 

  

あまり知られていませんが。

 

 

 

 

その一環として

 

今年11月3日(祝日)には

 

”特別 労働相談 受付日”として

 

労働基準監督官によって

 

「過重労働解消相談ダイヤル」

 

という相談窓口を設けました。

 

 

 

 

おそらく

 

多くの人が

 

『へぇ、そんなんやってたんだ』

 

という感想ではないでしょうか。

 

 

 

 

では

 

この11月3日の


”たった1日”で

 

どれくらいの相談電話が

 

届いたでしょうか?

 

 

 


おそらく

 

『こーゆ公的なサービスは

 

用意はされているけど

 

ほぼ使われてないだろうなぁ…』

 

という印象かも知れませんね。
 

 

 

 

しかし実際には

 

この1日で


500件以上の相談がありました。

 

 

 

 

そこで今回は

 

こちらの件に関して

 

お話していこうと思います。

 

 

 

 

 


こちらの詳細な結果は

 

厚労省が12月15日に

 

HPで発表をしています。

 




公表された結果では

 

合計509件の相談が


あったということです。

 

 

 

 

なかなかの多さに

 

驚くかもしれませんが

 

その相談内容は

 

どのようなものが


多かったのでしょうか。

 

 

 

 

内容を順位別で紹介すると

 

①長時間労働・過重労働(80件、15.7%)

 

②未払い残業代(61件、12%)

 

③その他未払い賃金(46件、9%)

 

 

 

 

そして

 

相談された人の割合については

 

①労働者から(372件、73.1%)

 

②労働者の家族(71件、13.9%)

 

③その他(66件、13%)

 

 

 

 

本人が相談するのは

 

さすがに想像できますが…

 

家族が電話する状況は

 

かなり切羽詰まっている印象が

 

ありませんか。

 

 

 

 

明らかに家族からみても

 

本人の様子がおかしいとか…

 

異常な働き方になっているとか…

 

想像するだけでも


胸が痛む結果です。

 


 

 

ちなみに

 

11月1日〜7日の

 

"過重労働 相談受付 集中期間"

 

には14,395件の相談が

 

寄せられています。

 

 

 

 

これらの数字を聞いて

 

どのような感想でしょうか。


 


 

私にはこの電話は

 

長時間労働などで

 

苦しんでいる人からの

 

相談というよりは

 

悲鳴のように感じます。

 

 

 


どうしても職場では

 

声を上げられない事情が

 

あるんだろうな…と想像します。

 

 

 

 

この電話の


相談内容においては

 

明らかにひどい場合は


労基の立ち入りに

 

話が進んでいくようなので

 

少しでも改善すればいいですね。

 

 

 

さらに

 

長時間労働の


内容だけではなく

 

給料の未払いというのも

 

心理的なダメージが大きいですね。

 

 

 

 

万が一

 

会社の業績や売り上げの問題で

 

どうしても払えない事情などを

 

社長から直々に話があるなら

 

納得はできないものの

 

まぁ、少しくらい

 

話を聞く耳くらいは持てるけど…。

 

 

 

 

会社として

 

『これくらいのサービス残業は当たり前』

 

『この時間帯の仕事は、残業はつけない』

 

のような雰囲気であれば

 

無気力になってしまいますよね。

 

 

 

 

 

 

これだけ


過労死の予防

 

叫ばれている世の中です。




仕事よりも

 

あなた命が大切なのは

言うまでもありません。




そのことを念頭に

 

職場がコンプライアンスを

 

遵守していくことが前提ですが

 

残念ながら

 

1日でこれだけの相談が


やってくる現実です。

 

 

 

 

しかも

 

今回のような相談なんて

 

まだまだ氷山の一角でしょう。

 

 

 


職場ではもちろんのこと

 

外にも吐き出せなくて

 

1人で抱えている人も多いでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

このような状況に

 

巻き込まれた時は

 

自分で自分を助けるしか


方法はないのでしょう。

 

 

 

 

もちろん

 

会社に直接相談に言ったり

 

最寄りの労基まで相談に行くのも

 

決して悪いことではありませんが

 

やっぱりハードルが高いですよね。

 

 

 

 

そもそも

 

平日の昼間に休んで

 

相談に行けないくらいの

 

仕事量に悩んでいるわけですから。

 

 

 

 

人によっては

 

メンタルヘルス不調を

 

実感していたとしても

 

病院にすら行く時間が

 

ない人もいるでしょう。

 

 

 

 

そこで

 

そのような人には

 

労働条件相談「ほっとライン」
 

での電話相談をお勧めします。

 

 

 

 

こちらは

 

平日 17:00~22:00

土・日・祝日 9:00~21:00

 

で電話受付をしているので

 

労働条件の改善などに向けて

 

ぜひ話をしてみて下さい。


 


 

たしかに

 

すぐに一発での解決は

 

ないかも知れません。

 

 

 

 

しかし

 

法令・裁判例をふまえた

 

冷静な相談対応によって

 

明らかに

 

今の自分自身がかなり

 

マズい状況に巻き込まれていることが

 

はっきりと実感できると思います。

 

 

 

 

過重労働をしていると

 

どんどん睡眠時間が短くなって

 

いつのまにか”思考停止”して

 

今の状況がヤバい状況かどうかの

 

正常な判断力まで奪われてしまうので

 

冷静に第三者から

 

背中を押してもらうことは

 

とても大切なことなのです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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待望の1年ぶりの新刊。

 

『もう作り笑いに疲れたよ…』

 

というあなたに ^^

 

 

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