さて。
軽い始めの会をしたあと、活動に移ります。
がしかし、子どもたちが、驚くほどしっぽ取りに向かっていかない…
あ、しっぽ取りって分かりますか?
ビニール紐をお尻に着けて、皆でしっぽを取り合う遊びです。
今回は子どもの興味をひくために、一人ひとりの好きなキャラクターを書いた紙を各ペア学生が用意し、それをしっぽの先にくっ付けてみました。
例えばサボさんとかトム&ジェリーとかアンパンマンとか。私はトトロを用意しました。
因みに、自閉症の子相手だとアンパンマンはテッパンです。困った時の、アンパンマンなんです 笑
私のペアの子は、お母さんとの連絡ノートにも「家でも良くしっぽ取りやってます!」と書いてあったので全く心配してくれなかったのですが、全然食い付いてくれない・・・
これは推測に過ぎませんが、恐らく原因はしっぽの素材なのだと思います。
ビニール紐を使ったのですが、それだと口に入れてしまったりして危ないから、タオルを使うことも多いのだそう。お家ではビニール紐じゃないものをしっぽにしてたから、イメージが湧きづらかったのかも知れない。
そこまで子どもに寄り添っていかないと、発達の遅れがある子には通用しないんですね…
今回、一番ヒットしたのが「跳び箱ジャンプ」。前期にやった「台ジャンプ」の進化バージョン。
台ジャンプでは、ビンケースからジャンプしたわけですが、角が危ないのと高さをどうしたらいいか分からない(高いと小さい子が出来ないし、低くすると大きい子が満足出来ない)という欠点がありました。
でもあれ人気だったしまたやりたいね、どうしようか?とか学生で話してたら、誰かがボソッと「跳び箱は?」・・・!「それだ!!」となりました。
跳び箱なら、上が柔らかいからそんなに危なくないし、段差の調整が出来るんです。
あと、前後に敷いたマットに子どもが寝そべってしまう、ということがあり危なかったので、それとは別に休憩用のマットを用意。
体力が続かず疲れやすい子が多い中で、疲れた時にもし自分だったらどうしたいか。
今思えば、そんな風に自分に引き寄せて考えるだけでも思い付けたことなのかな、と反省しました。
今回は実感としても、学生側も見ていて安心だったし、やはり多くの子に楽しんでもらえてたかなぁ?という感じです。
子どもに寄り添った支援。
あまりに使い古された言葉ですが、場数を踏んで、子どものことがわかるようになってくると、かえってその難しさに気付いてくる気がします・・・