学習チューター 12日目 その1―難聴学級編 | 特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

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3浪した大学受験、充実した大学時代を経て、小学校特別支援学級の先生になりました。
そんな日々に思ったことについて、たまに更新していきます。
コメントとか待ってます。

学習チューターとは?

先日、大学で聴覚障害教育総論という集中講義がありました。

今まで、聴覚障害については知識も興味もほとんど無かった私ですが、その講義が意外にも面白くて、一気に興味が生まれました。

そこで、いつもの知的障害学級ではなく、お隣の難聴学級で、1日だけ入らせてもらえるように、学習チューター先にお願いをしました。
快く承諾をいただき、初めて、難聴の特別支援学級を経験させていただきました。

因みに、難聴学級は全国的に数も少なく、私が住んでる市でも、数十校ある小中学校のうち一校にしか存在しません。
だから、かなりの貴重な経験となりました。


そもそも、聴覚障害児教育について、詳しく知ってる人は相当限られてくる気がするので、まずは私自身の勉強も兼ねて、講義内容をアウトプットしてみます。
かじった程度ですので、間違った内容があったらすみません。ご指摘願います。

まず、聴覚障害は二種類に分類されます。
①伝音性難聴
・外耳、中耳という、鼓膜等で音を「伝」える場所に疾患があるもの。中耳炎が代表例。
・軽度であったり、治療可能なものが多い。

②感音性難聴
・内耳より内側の、音を「感」じる場所に疾患があるもの。
・加齢による難聴もこちらに含まれ、原因は不明で重度な場合が多い。

チューター先の学級には児童が3人居ます。どの子がどっちなのかはよく分かりませんでしたが、恐らくみんな感音性難聴。

3人中、2人は補聴器、1人は人工内耳を装着していました。

人工内耳ってのは、手術で受信機と電極を頭に埋め込み、音声情報を神経細胞に送るものです。
耳の近くの、頭皮と頭蓋骨の間にある「受信機」で音をキャッチした情報が、聴覚神経細胞がひしめく蝸牛という部位に埋め込まれた「電極」へ飛んでいき、電極から聴覚神経に電気信号を送ります。
しかし、それにより健聴者と同じくらい聞こえるようになるかと言うとそんなことはなく、音が歪んでしまうそうです。もっとも、「歪む」という状態がどんな感覚なのかは、我々には分かりませんが。

人工内耳の子も補聴器の子も、聞こえるは聞こえます。
一対一で話すと、ほとんど違和感はありません。
しかし、難聴の子は、聞くこと以外にも沢山の生きづらさを感じていて、そこを上手くくみ取り、サポートしてあげることが重要なんです。

明日は、もっと具体的に、難聴学級や難聴児が居る教室ではどんな支援がされているのか、経験を踏まえて書いていきたいと思います。