学習チューター 6日目 | 特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

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3浪した大学受験、充実した大学時代を経て、小学校特別支援学級の先生になりました。
そんな日々に思ったことについて、たまに更新していきます。
コメントとか待ってます。

引き続き、7月分の実践記録をどんどん書いていきますよ~o(^^)o

発達障がいって?
学習チューターとは?

今回は半日、特別支援学級での活動。
今日は、昨年度通っていて今は転校して違う学校に通っているという男の子(以下Uくん)が遊びに来ていました。

Uくんは、言い方は悪いかも知れませんが、テキストに載っているような超典型的なタイプの自閉症児でした。
彼の非常に顕著な特徴は、「フラッシュバック」。パニック時に、トラウマとなっているような過去の出来事が蘇ってきて、それがどうも、映像として鮮明に再生されるようなのです。

このパターンで良くあるのが、何かマイナスな言葉掛けをすることでそれに関した記憶が再生される、というもの。
具体的には、「~しちゃダメでしょ」とか軽~く言ったつもりでも、その言葉がスイッチとなって、幼い頃に、
「ダメでしょ、そんなことしたら!(パチン!)」
とかメチャクチャに怒られた記憶が蘇って来たり、ということがあるらしいです。
特に発達障がいの子は他の子よりも叱られる回数がどうしても多くなっちゃいますから。
だから自閉症の子には、「ダメ」という単語はNGです。「廊下は走っちゃダメ」でなく「廊下は歩こうね」と言うのが無難です。
もっとも、私も何回か言っちゃったことがありますが・・・

しかし、今まで色んな広汎性発達障がいの子と接して来ましたが、こういったタイプのパニックには初めて出くわしました。

Uくんの場合は、他の子に叩かれたりすると、パニックになってしまう。

その際、七五三の時にスタジオアリスに行ったのがよほどつまらなかったらしく、その記憶が蘇ってくるらしいのです。
泣きながら、
「七五三行きたいよ~。スタジオアリス行きたいよ~。地図を見てみよう。スタジオアリス○○店はここだ。」
の繰り返し。
でも不思議なことに、そのあとの、ホントにショックだったであろう場面は決して出てこないんですね。

朝一番に他の子に叩かれたからでしょう、その日はしばらく、他の子と一緒にいるだけでパニック状態が続いていました。

パニック時は周りのことは聞こえてないので、とにかく待つしかありません。
でも、担任の先生がその状態で話しかけたり何かを促したりしようとしていて・・・前にも書いたと思いますが、どうしてもこの先生の言動には疑問符が付いてしまいます。

この活動を通して、「特別支援教育コーディネーター」(普通の小中学校にいる特別な支援を要する子のサポートの中核となる教員)というポジションに憧れを持ち始めただけに、こういう先生にどんな風に指導すればいいのかなぁ?とか考えたりします。学生の分際ですが (^-^;


今回は、思いがけなくいつもとは違う感じに勉強になりました。

あと、その子なりにUくんのことを心配そうにしているダウン症の子が印象的でした。

その子には、Uくんがどんな風に映ったのでしょうね?