黄昏の黄色い帽子に一番星……☆ -3ページ目

2018年 SHOWchan10大ニュース <10位~6位>

10位 鉄道模型レイアウト作成開始!

 

材料等を購入して作り始めたのだが、ここ半年以上、作成は止まったまま(笑)

 

 

9位 朗読劇鑑賞

 

横浜にて、ちょっとしたイベントを鑑賞させてもらいました。とても楽しめた。

 

 

8位 初の早慶戦観戦

 

初の神宮球場での野球観戦。今までは、テレビ等でしか見たことのなかった景色でした。

 

 

7位 第二回 すき焼きパーティー

 

いつもながら、我が家でのホームパーティーは、やってる本人が一番楽しんでます。

料理出すのは、スッゴク疲れるけど(笑)

 

 

6位 平和島競艇場へ

 

今年唯一の、休みを指定させてもらったこの日。

何十年ぶりだろうか、競艇場に足を運ぶことは。

この日は、焼き肉食べたり、ボーリングしたり、ゲーセンでのUFOキャッチャーや、温泉施設etc...一日を目一杯楽しまさせてもらいました

 

キャバクラ嬢物語 最終話 ~逮捕状~




大ちゃんと香織が居る小さな焼き鳥屋の前に

 

黒塗りの車が一台到着した。


店の中に二人の男女が入る。


『・・・・○○香織さんですね』

 

『ハイ』

 

『ちょっと外へいいかな?』

 

『あのう、ココで執行してもらっていいですか?』


女性捜査官が戸惑う。

 

隣の大ちゃんに少し目をやった後、

 

『22時05分、逮捕状執行!・・・・これでいい?』

 

『・・・・・ハイ・・・・・大ちゃん、ゴメンね、先行くね』

 

香織の目からは大粒の涙、

 

声を振り絞るかのように大ちゃんに言葉をかける。

 

『また、電話するからね』


そういって、香織は外の車に乗り込んだ。


そして、女性捜査官が突然大ちゃんの横に座り、

 

『大将、ビール1本頂戴!』

 

そう言って、大ちゃんのグラスにビールを注ぐ。

 

『あのう、、、俺はついて行かなくてもいいんですか?』

 

『大丈夫よ、貴方のことは香織から聞いてるから。』

 

『えっ!?』


どこかで聞き覚えのある声と、意外な受け応えに困惑する大ちゃん。


『まさか、娘を逮捕する事になるなんてね』

 

(あっ・・・・お母さんだ!)


目を真っ赤にする、女性捜査官、、、である、香織の母。


どうしていいか判らない大ちゃんであったが、

 

おもむろに、新しいグラスを手に取り、ビールを注ぐ。

 

そして、隣に・・・・


グラスのビールを一気に飲み干した後、

 

『初めてやわ、勤務中にビール呑むなんて』


・・・・・・・・重苦しい、沈黙の後、、、、、


『それでは、行きますね、さっきあの娘が言ってたから、、、、あの娘からの電話待っててくださいね。。。では。。。』


店の外で車のドアが閉まる音。

 

車が走り出した音。


その音を背中に、またもう一杯、ビールを飲み干した。。。。





キャバクラ嬢物語    完



黄昏の黄色い帽子に一番星……☆




キャバクラ嬢物語 ~桜坂流れた季節~

転職はDODA

<<キャバクラ嬢物語 ~苦いビール~の続き・・・>>


『何、食べに行く?今日はご馳走するで!』
『珍しいなぁ、貧乏人のくせに(笑)』
『・・・・・』
『ご馳走やったら、お客さんに連れてってもらうからさ、焼き鳥行こっ、焼き鳥!』
『そんなんでええの?』
『うちの近所に安い焼き鳥屋があってな、いっぺん行きたかってん!』
『タクシーで行こか?』
『そんな遠ないから、歩いて行かへんか?』
『香織の家まで結構あるで』
『イヤ??』
『そやな、たまには歩いてみるのもええか』

二人でのんびり歩き始める
大ちゃんの彼女の話をしたり・・・
私の最近のグチや・・・
私の昔話や・・・

少し遠回りやったけれど、
淀川の堤防の上を二人で歩く
こんな風に散歩するなんて
生まれて初めてや・・・

楽しい大ちゃんとのやりとり・・・
たまに入る、大ちゃんの絶妙なツッコミに、腹よじれるくらい笑ったりもした。


そして・・・
手を繋いだりもした
手の温もりは
やっぱり
暖かい・・・


『大ちゃん待ってる時なぁ、目の前の人が福山の♪「桜坂」を歌っててさぁ、思わず聞き入ってしまったわ』
『桜坂なぁ・・・俺、男前過ぎて歌われへんわ』
『訳わからへんし(笑)』

なんやかんや言いながら、焼き鳥屋に到着

小っちゃくて、
妙に天井低くて
小汚い店だけど
大ちゃんと二人で来たかった店・・・

『彼女は香織の事知ってんの?』
『知ってるよ、ケータイ見られた時やけど、着信じゃなくて、発信やから、ちょっと怒られたわ。発信も着信も変わらへんやんなぁ』
『微妙やな』

飲み物はビールから焼酎へ・・・
二人ともいい感じで酔っ払う


店には二人だけ・・・

『大ちゃん、♪「桜坂」唄ってぇよー!』
『そやから、男前過ぎて唄われへんてゆうてるやろぉ!』

すると、突然、焼き鳥屋のマスターが唄いだす・・・


『愛と知っていたのに~~』

大ちゃんと顔を見合わせて爆笑!!

『私、男前とちゃうから唄ってみました』
『唄ってぇ、唄ってぇ!』


頬にくちづけ
染まる桜坂
抱きしめたい気持ちで
いっぱいだった

この街で
ずっとふたりで
無邪気すぎた約束
涙に変わる

愛と知っていたのに
花はそっと咲くのに
Woo Yeah
君は今も君のままで

逢えないけど
季節は変わるけど
愛しき人・・・・~



さっき見てきた、桜がまぶたに浮かんでくる
こんなに桜がキレイやなんて知らんかった
マスターの控えめな歌声がメチャメチャいい
大ちゃんもニコニコしてる

でも、一つ気付いた

『桜坂』は失恋ソングやったんや・・・


君だけがわかってくれた
憧れを追いかけて
僕は生きるよ

愛と知っていたのに
春はやってくるのに
Woo yeah
夢は今も夢のままで

君よずっと幸せに
風にそっと歌うよ
Woo yeah
愛は今も愛のままで


『ちょっと電話するとこあるから』

そういって、あるところへ電話する香織。。。。



 


黄昏の黄色い帽子に一番星……☆


キャバクラ嬢物語 ~苦いビール~


<<キャバクラ嬢物語 ~黄昏色の夕方~の続き・・・>>

 

 

 

『俺、今度の夏に結婚すんねん』

さっきまで、心地よく耳に響いていた、花見の賑わいが聞こえなくなった

大ちゃんが缶ビールを飲み干す
つられるかのように、私も全部飲み干す

目の前にはさっきと変わらない
花見している人たちが行き交う

思い出したかのように
通りすぎゆく
阪急電車

黄昏は少しづつ
夜空になっていく

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

 

 

 


生まれてはじめての不思議な感覚が
私を包む

『ビール飲む?』
『俺、買うてくるわ!』
『香織が買うてくるから、大ちゃん、ここで待ってて』

一人で歩きながら、頭の中をいろいろなことがよぎる
よくわからない不思議な気持ちになりながらも
結構、冷静な自分を感じてた

 


再び、大ちゃんと並んで座る
飲むビールは、さっきより苦い・・

『ちょっと前にさぁ、香織が“彼氏欲しくなってきた”って言ったん覚えてる?』
『車の中でやろ、覚えてるよ』
『あれ、たぶん、生まれてはじめての{告白}っていうやつやったかも知れへんねんで』
『・・・・・・』
『香織なぁ、高校を半年で中退した時におった彼氏がヤ○ザでな、それからずっと、その辺の関係者ばっかりやったんやんかぁ。
別に、関係者が好きなわけでもないのに、自然とずっと・・・・
知らん間に太ももに彫りモンが入ってしもてるし・・・・
・・・・・
・・・・・
だから、カタギの男の人とは、どっかで一線を引いてたんよ
そして、そのうち彼氏つくるのも億劫になってきてさ..............。』
『淋しくなかった?』
『淋しいのか、淋しくないのか、ようわからんかった。
今でもわからへん。』

・・・・・

『元彼とかがさ、クスリでパクられたりとかさぁ、
ある日突然おらんようになったりとかの世界が、やっぱりイヤでさぁ
・・・・・
そんな中に、ふと巡り会ったんが、大ちゃんやったんや』
『・・・・・・』
『最初の頃は気付かんかったけど、大ちゃんは間違いなく香織にとって、、、、
大切な人やった
そうでなかったら、太ももの彫りモンなんか見せへんよ。』

二人に冷たい夜風があたりだした・・・・・

『彼氏欲しいなぁって思ったら、やっぱり相手は大ちゃんやった。
この前、夜明けの空をぼんやり眺めながら思ったんや
香織は大ちゃんが好きや・・・・・・って。。。
カタギの男の人好きになるのって中学のとき以来やし
その頃は{告白}なんてなかったし・・・・』

 

『俺、、、、・・・・』

『ご飯食べに行こう!お腹へってきたわ』



無理なく、笑顔になってる香織・・・
大ちゃんは戸惑いの表情・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄昏の黄色い帽子に一番星……☆

 

キャバクラ嬢物語 ~黄昏色の夕方~


<<キャバクラ嬢物語 ~電車の窓のスクリーン~の続き・・・>>

 

 

 

日曜日の夕方
阪急・崇禅寺駅で待ち合わせ
桜は、ほぼ満開で、タイミングはバッチリ

大ちゃんに℡してみる

『今、どこ?』
『新幹線が遅れてなぁ、でも、あとちょっとで新大阪や』
『わかったわ』

ベンチに腰掛けて、行き交う人たちを、ぼんやりと眺めながら、待つことにする
夕方のちょっぴり冷えた風にのって、桜の花びらが舞っている
目の前の通りがかりの人が、福山雅治の『桜坂』を口ずさんでた
そんな、季節だ・・・

 



♪~
君よ ずっと幸せに
風にそっと誓うよ
Woo Yeah
愛は今も 愛のままで

揺れる木漏れ日
薫る桜坂
悲しみに似た
薄紅色

君がいた
恋をしていた
君じゃなきゃダメなのに
ひとつになれず

愛と知っていたのに
春はやってくるのに
Woo yeah
夢は今も 夢のままで・・・・

 

 

 

思い浮かべるメロディーと

 

目の前の景色、、、、

 

そして、

 

空が、黄昏色に染まる頃、、、
大ちゃん到着・・・・
 

二人で、桜並木を歩く
賑わう人並み
目の前をちらつく、桜の花びら
ぼんぼりの灯りに照らされる桜が、こんなに奇麗やなんて、知らんかった
いつも電車の中から見ていた光景・・・
今日は、桜並木越しに阪急電車を見ている

こんな桜色に包まれた中での
大ちゃんとの

とりとめのない会話が楽しい

並ぶ夜店で、缶ビールとたこ焼きを買う
猫舌の大ちゃん
ハフハフしながらたこ焼きを食べる大ちゃんの苦悶の表情に爆笑!

そして・・・・
『今日、香織に大事な事言わなアカンねん』
『何?』
『・・・・・・』

(付き合ってって言われるんやろか・・・・)
 

ドキドキドキ・・・・・

『俺、今度の夏に結婚すんねん』

えっ!?・・・・・・・・

 

 

黄昏の黄色い帽子に一番星……☆


 

懸賞