安倍首相がアメリカで演説をして、ものすごい良い待遇を受けていましたね。
日本の国民はこのニュースを見てどう思っていたのでしょうか。
私は、この待遇はやりすぎというか、アメリカにとっては相当助かる話になるのだろうと感じています。
なんだか先が恐いですね。・・・・・そのうちアメリカに振り回されて「アメリカの盾」になるかも。
これで少なくとも言えるのは、日本はアメリカの同盟国だと外国には強く意識されたということでしょう。
2000年以前までは、アメリカ人は世界に対して絶対的な自信を持っていました。
軍事力に物を言わせて、世界の警察を率先して実行してきました。
いろんな意見はあるでしょうが、この自信をどんどん崩されてしまった要因の一つにイスラム過激派やアフリカの反政府勢力などのゲリラ活動があげられるのではと思います。
3.11はもちろんのこと、アフガン紛争、イラク紛争、アフリカのソマリアやもはやお手上げのコンゴ民主共和国など、いわゆる泥沼の中にアメリカ兵だけがどうして飛び込んでゆかなければいけないのかということになり、今ではアメリカ国民にとって、世界の警察がお荷物になってきている矢先に、日本が「助けます」と言ってきたものだからそれはもうアメリカは諸手を上げて喜ぶでしょう。
「個別的自衛権」は自分の国を守るための武力だから仕方がないでしょうが、「集団的自衛権」が問題なのですよね。
本当は国連が世界の警察をしなければいけないのですが常任理事国同士が対立している中で、常任理事国すべてがOKしなければ認められないような組織なのですから、ほとんどが認められないことになってしまいます。
常任理事国の関係が薄いアフリカの一部などでは派兵が出来ても、たとえばシリアは中国やロシアが反対しますから派兵できないですよね。
ではその状態でどうすればいいかと考えているうちに今のシリアのようにIS(イスラム国)がやりたい放題になってしまった。
アメリカは、攻撃はともかく、自国の兵士をどんどん亡くしたくはないわけで、その為に今はステルス機や無人機の性能向上に力を入れていますが、その矢先に日本の参加協力でした。
私は、日本は最初は遠慮がちに参加させていても、慣れてくるとどんどん色んな危険な場所で使われ出すと思いますよ。
私は自衛隊の海外派兵については、消極的参加可能という立場でいいと思っています。
基本はあくまでも日本を守るために作られている組織であることを曲げたくはありません。
例えば、尖閣は関係がありますが、南沙諸島は日本とは直接関係が無いわけで、そんなところに派兵させたくはないです。
それでも派兵させたとして、海外派兵中に敵に襲われることもあるはずです。
その時は当然武力行使による防御をすべきです。
だって、おままごとではなくやらなければやられる状況なのですから。
【こんなケースをどう考える?】
ただね、こんなこともあるはずなのですよ。
それを今から説明します。
一つのケースです。
もし中東イラクなどでアメリカ軍とイラク軍が拠点を奪取したとします。
その後、奪取した拠点は武器・弾薬を残して、イラク軍が守ることになると思います。
ここで、前線に行かなければいけないイラク軍がの兵力が不足して、後方支援の日本軍が守ることになったらどうなるでしょう。
最初に言っておきます。
砂漠での攻防戦では、守る側が圧倒的に不利ということです。
ISISは徹底して武器を貯蔵していて、攻略できそうな場所を選んで守備兵より多い兵士で攻めてきます。
(攻撃をする前に塹壕をブルトーザーで作り上げるIS)
これは私がTWITTERで半年以上、ISISの攻撃についてビデオや画像を追ってきての判断なので間違いないです。
まず、守備の場所へつながる道路に爆弾を仕掛けて、出入りする自動車や装甲車を爆破します。(道路も壊れます)
(トヨタランクルのピックアップに機関砲を積んで打ちまくるIS)
次に、守備で使っている戦車や装甲車については、トヨタのピックアップ(荷台のついたランクル)に積んだ機銃砲や、ロケットランチャーなどを使って集中的に遠距離から破壊を試みます。
余談ですが、砂漠の車ではトヨタが圧倒的に使われていて、それだけランクルの性能はいいわけなのでしょうね。皮肉にもこんなところでランクルの性能テストが出来てしまっています。
守備側からISを見れば横に広く陣取っている(鶴翼の陣)為に一人や二人を殺しても効果が薄いわけです。
この時点で、守備側には乗り物が破壊され、逃走に使う車すら無くなってしまいます。
籠城して戦うしかないわけです。
(乗り物はいち早く破壊される)
戦国時代でもわかるでしょう。平城の籠城ほど脆いものはないです。
ランクルのピックアップに乗せた機銃砲は、砂漠を自由に動き回りながら、守備隊を攻めてゆきます。
固まって抵抗する羊の群れをオオカミが一頭ずつ殺してゆくがごときです。
(ピックアップトラックには機関砲 砂漠では効果的な武器になるみたいです)
(応援に来た戦闘機やヘリも、地対空砲により下手に近づくと撃墜される)
(その地雷を使って、拠点に繋がる道路と乗り物を破壊)
やがて、一人、二人と守備要員は撃ち殺されてゆき、その時点で初めてIS戦闘員は徐々に拠点に向かって包囲を縮めてゆき、最終的には降伏または皆殺しにします。
降伏した人は助かるか?
ほぼ間違いなく助かりません。
(降参しても、必ず殺される)
ISは戦士に対しては徹底的に殺害します。
降参して出てきた兵士は正座して座らされ、IS兵士が背後から後頭部に向けて発砲します。
(このやり方は相手が兵士の場合で、徹底していますので、逃れることはできないでしょう)
一般人や見せしめのときは、ご存じの通り首を斬ります。
ISの場合は日本の自衛隊が拠点を守った場合に、こういったことが起こりえるのです。
私がこういうことを言うとすぐに「そんなことにはならないだろう」と楽観的平和馬鹿が口を出して否定してきます。
これは、現実に起こっていることであって、いままでその対象が日本人ではないだけのことです。
私が言いたいのは
こういうケースを想定しているかということです。
最初は完全後方支援でしょうが、そのうち、占拠した拠点を守ることは後方支援だと言われだすと、こういった事態が事実となってしまうということです。
無線で応援を読んでも拠点間の距離は数十キロ数百キロで駆けつける前に全滅しているでしょう。
空爆を要請しても鶴翼で攻めているIS戦闘員に対して、効果が無いのです。
何度もビデオで空爆の応援に来た戦闘機のビデオを見てきましたが、地対空砲を持っているISが何機も戦闘機を墜落させているシーンが沢山ありました。
国会ではもっともっと、想定するケースを議論すべきです。
想定する状況について、まだまだほとんど議論がなされていないと思います。







