イスラム国 最高指導者(カリフ)負傷か  |         きんぱこ(^^)v  

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連続記事

その1

イスラム国 湯川遥菜さんイスラム国に拘束

その2

イスラム国 続き 中田教授は? 恐いのは宗教ではなく集団心理

その3

ISIS イスラム国のテロ実行部隊を主導しているのは欧米人か



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空爆を行っているアメリカなどの有志連合は10月7日に行ったイラク北部のモスル周辺への空爆で、イスラム国最高指導者であるバグダディ氏が死亡したと伝えましたが、まだ情報は交錯しています。


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(二代目バグダディ)


現在の最高指導者であるバグダディーは二代目で本名はアル・サマッライ
しかし仮にこの二代目バグダディーが死亡しても、三代目が担ぎ出されるだけでしょう。

しかし、この二代目のバグダディは、アルカイダのビンラディン(故人)の後継といわれているザワヒリよりも、力を持っている人物。


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(ザワヒリ)

ただ、イスラム国を主導しているのはアラブ人ではなく意外なことに反政府ロシア人ではないかといわれています。(Wedgeの記事より)


ロシアなど中央アジアからの参加が1000人を超えているそうなのです。
主にはロシア南西部の中央アジアの反政府組織や、中国の新疆ウイグル自治区などです。

ISISの全体から見れば1割に満たないかもしれませんが、ロシア語が良く使われているとのことです。

さらに先月から、シリアの小学校などから数百人の子供を奪い、戦争や教育を行っているみたいですね。
トルコに逃げ延びた小学生の話では、教育を行っているのはサウジアラビアから来た人物だと名乗っていたそうです。

そして、9月にシリアから盗んだミグの戦闘機が3台あって、旧イラク軍人が現在パイロットを訓練しているらしいということです。

そんななかで、アメリカは1500人の軍人や専門家をイラクに派遣し、管理や軍事教育・指導を強化しようとしていますね。

政治力あり
統率力あり
教育など将来の計画も立てて実行している様子
資金力も確保

一体、影のボスは誰なのでしょうか。

最近はISIS(The Islamic State of Iraq and Syria)といわずにISIL(The Islamic State of Iraq and the Levant)と言うようになってきています。
レバントは地中海東部、すなわちレバノン北部から中央アジア一体という意味なのでしょうね。

ISIS当初は欧米人が公開処刑などで活躍していましたが、ロシア語が増えてISILと呼ばれるようになったことを考えると、イスラム国の中でも勢力争いがあって、最近は欧米人が弱くなって中央アジアの連中が勢力を伸ばしていることが伺えます


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武器が増えるイスラム国

先週にアメリカのケリー国務長官がISISはイラクの治安部隊に対して塩素ガスを使ったと報じています。

3.5ppm  臭気を感じる

15ppm  目・呼吸器の刺激作用、咳、窒息感

50ppm  1時間以内の暴露で胸部の疼痛、喀血、肺水腫発生

100ppm 瞬間的呼吸困難、脈拍減少、チアノーゼ、咽頭痙攣

1000ppm以上で即死

家庭用の洗浄剤に酸性の物質を混ぜると大量に発生するのだそうです。

独連邦情報局(BND)は、

シリア政府軍から奪った肩にかつぐタイプの携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS)を所有していると報道していました。

さらに、ISISはシリアから戦闘機を3機奪い取り、元イラク空軍の人物から飛行訓練を受けていると報道がありました。(アメリカはまだ確認できていないとのことでしたが・・・)


またウクライナのように航空機が落とされない事を祈ります。


盗んだ防空ミサイルはロシア設計で製造は不明だそうです。爆撃機もミグが3機。


ISISは領土拡大というよりも、地域を奪取して、武器を奪い銀行を襲い、要するに

人(奴隷や協力者)、物(武器)、金(軍資金)

を確保するために新たな場所を襲っているという感じがします。

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米財務相の調べによると、イスラム国の「経済」は予想より成功していて、石油の闇取引だけで一日1億円にも上ると発表されています。


イスラム国が支配している原油はトルコ経由で闇業者がかなりの安価で取引をして、どんどんタンカーに運ばれているそうです。

年間360億円。

石油だけで・・・。

たとえば単純ですが、日本は1億人として計算しても、日本の国家予算は100兆円なので、

1万人ならば100億円。

3万6000人で360億円。

こう考えるとちょうど今のイスラム国の兵士の数と一緒くらいでしょう。

つまりイスラム国は日本の国家予算と人口の比率と同じほどの水準かもしれませんね。

資金は「潤沢」といってもいいのではないでしょうか。


実際は人質取引、闇の武器や麻薬などの取引もあるでしょうから、私はこの倍の700億円ほどあるとみています。


イスラム国は奴隷思想も強いみたいで、同系列のユダヤ、キリスト、イスラム

ユダヤ教はモーゼが神の預言者

キリスト教はイエスが神の預言者

イスラム教はムハマドが神の預言者

以外の宗教については、奴隷を認めるという考えがあるそうです。

(放送大学 高橋和夫教授の考え)


だからイラク北部にある少数民族であるヤジディ教の弾圧がひどいのだとか。


ということは日本もそうでしょうね。

湯川さんは生きていても奴隷にされているかもしれません。



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カナダに続いてアメリカでも事件が起きています。

ニューヨークのクイーンズ地区ジャマイカアベニューで、フリーのカメラマンのリクエストで写真を撮るためにポーズをとっていた警官4人(一人は女性)に対して、手斧を持った男が切りつけました。

一人目の男性は右肩を切られ、二人目は頭部を殴打。残った男性の警官が体制を立て直して男を射殺。二人はすぐにジャマイカ病院に運ばれて頭部に負傷を負った警官が現在手術中だということです。(YAHOOニュースより)

犯人はソーシャルメディアに書き込まれていたイスラム過激派の記事に影響を受けて犯行に及んだということみたいです。(ASAHIの記事より)


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(射殺された犯人と思われる人物がシートにかぶせられて横たわる、ジャマイカ通り)


また、カナダの犯人であるビーボーはやはり犯行前、友人に中東に行きたいといっていたそうです。

しかし、彼の母の話ではビーボーはイスラム国に行きたかったのではなくサウジアラビアに行ってイスラム教をもっと知りたかったとのことです。


イスラム国の戦士は狡猾ですね。かなりネットに精通している人物もいるはずです。

自ら傷付かないテロにひとつがホームグロウンテロリズム。

ネット読者が、例えば10000人がイスラム国のSNSを見て、9990人が毛嫌いしたとしても、必ず同調してくる人物が10人であってもいるはずだ!という考えの下に記事を発信しているのでしょうね。

日本も注意すべきでしょうが、まだSNSなどの内容が日本語ではなく英語であったりアラビア語であったりするために、影響を受けにくい部分があるのかもしれませんね。

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インターネットを使って我が身を痛めずにテロ行為を行う手段として有効なのが
ホームグロウンテロ
つまりボストンマラソン爆破事件のようなテロ行為です。


今回のカナダの国会議事堂襲撃事件は、その過程で起こった暴発的な事件だと思います。


犯人のビーボーはアメリカ経由でイスラム国に行こうとした経緯があり、カナダというよりアメリカ側から注意の指摘があって監視されていた人物だそうですが。
渡航の前にパスポートを没収されて自暴自棄になり、この国は俺のパスポートを取り上げるのかと言うことで国会議事堂を襲ったのではないかなと思って成り行きを見ています。


私はイスラム国がいまだに勢力が衰えない背景には、欧米の反政府思想の人物で政治や経済に明るく統率力のある大物がいるのではないかと想像しています。


組織をきっちりと整理して、重要な収入源をどこから供給すべきかを考えて、人質の身代金から始まり、寄付金に加えて油田の強奪と制覇を成功させて闇取引を行い、その他、麻薬や武器商売なども当然のことながらやっているでしょう。
兵士だって、欧米やアラブ人だけではなく私が読み知っているだけでもロシアのチェチェン人や中国の新疆ウイグル自治区のモスレムそしてインドネシア人など。
新疆ウイグル自治区の人間は300人を超えるほどの大所帯で、インドネシアの反政府組織を経由してイスラム国に派遣されているみたいですね。


人(兵士など)物(武器など)金(資金)情報(インターネット)


これらを把握して、政治と経済がわかり、組織を引っ張れるカリスマ性や権力をもつ人物。


こんなことが出来る人間は、そんなにたくさんはいないのではないでしょうか。


わたしはアラブ人では無理だと思います。

ウサマ・ビン・ラディン(故人)でも一通りの資質は持っていましたが、欧米人などをここまで扱えることは出来なかったはずです。
リビアのカダフィ大佐(故人)クラスでもこれだけ欧米の人物を取り込むことは出来なかったはず。
彼らを超えるアラブ人ならばすでに名前も出てきているでしょう。


だから、大物は欧米人だと思います。


かならず黒幕の大物がいるはず。


そうおもいませんか?


下の組織図は私が纏めたものですが、大物は「シューラ」と呼ばれている全体統括評議会の中にいるはずです。


イスラム国の組織構造


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カナダの首都オタワで銃を持った男が戦没者慰霊碑の警備員を射殺し、国会議事堂に乱入して警察に射殺されました。


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亡くなった警備員は
Cpl. Nathan Cirilloさん。
ネイサン・シリロさんは、王立カナダ騎馬警察または王立カナダ国家憲兵(Royal Canadian Mounted Police)
に29年間所属していて、アンドリュー王子の警護を行ったこともある人みたいです。


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一方、犯人は
Michael Zehaf-Bibeau(マイケル ゼハフ・ビボー)
ビボーは1982年のモントリオール生まれでブリティッシューコロンビアに住んでいる人物。
2004年にドラッグの強盗をした前科者で2011年にも麻薬所持で逮捕されているみたいですね。
(母親のスーザンビボーはモントリオールで連邦政府の公務員をやっていると現地記事に書いてありました)
典型的な親不孝物ですね。



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今のところは、IS(イスラム国)との関係がある可能性大(時事通信によると、やはりカナダ当局にはテロリスト監視対象リストの中に入っていた人物みたいです)、また、ボストンマラソン爆破事件のようなホームグロウンテロリズムの可能性があるかどうかまではわかっていません。


しかし、カナダ政府はこの事件の二日前にあったイスラム過激派とみられる男がカナダ軍兵士二人を車ではねて死傷させる事件が発生したことから、テロ警戒レベルを「低」から「中」に引き上げて国民に注意を呼び掛けているということです。


イスラム国の公開処刑がしばらく行われていません。
ナイフを持った男が死傷したのかそれとも、何か別の方法を画策しているのか・・・。

日本でも事件が起きる可能性は否定できませんので、注意はしておくべきかと思います。



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余談ですが、さすがはカナダやアメリカの警察です。

あちこちから駆け付ける警察官は手に手に銃やスナイパー用ライフルや自動操縦のライフルをもって走り回ります。

それを手に持ちながら市民に退避を呼びかけるのですが、すごいなと思うのは絶対に銃を持っている手は、銃口を下に向けて、空いている手を上げて「避難してください」と呼びかけています。

何でも無いようで、銃社会のなかでの一定の規律が守られているなと感じました。


The Gloobe and Mail

YAHOO CANADA NEWS などより