日本航空が再上場を申請 お見事稲盛会長のアメーバ経営 |         きんぱこ(^^)v  

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 日本航空が再上場の申請をしたそうです。


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 現在日本航空の株は企業再生支援機構が96%を保有していますが、9月に上場して来年にかけて主に一般株主を中心に売却してゆくということみたいですね。


 企業再生支援機構は日本航空に3500億円の公的資金を投入していましたが、二期連続で営業利益が出て直近では2049億円という営業利益でした。


 さすがは 稲盛会長です


 安全対策を維持しながら徹底した経費削減と緊縮経営を行った結果だと思います。


 7機種あった飛行機を4機種に減らして部品の共有化をはかり、備品や副資材も経費の意識を強く持たせて経費・材料費と売り上げの意識を全員に持たせたと言うことです。

 たとえば、ガムテープに単価シールを張り一個150円と言うように、使う人にどれだけお金がかかっているかを意識させるわけです。


 稲盛会長といえば、


 アメーバ経営


 と言っても過言ではないでしょう。


 アメブロの運用もアメーバ経営? 似ていますが違います(汗)ドクロ


 日本航空の場合だと、営業だけではなく機長やパーサーそして整備部門が大きな部門でその他間接部門が多々あるという感じでしょう。

 製造業でもそうなのですが、常にお金を意識している人は経営者と営業と経理くらいのもので、他の部門の人はともすれば与えられた仕事をただこなすだけが自分の仕事という慣習のようなものに飲み込まれてしまいます。

 アメーバ経営というのは、そういったお金の意識の薄い部門でも経費や利益の意識を強く持たせることで無駄な経費を削除して全員の経営意識レベルを上げて行くという目的のものなのです。


 私の仕事は生産管理システムというものを作っている仕事なのですが、この間、私たちが売っているシステムに付加して、アメーバ経営に似た考えのサブシステムを作りました

 社内でチームを作って、仕入れから製造して販売するまで、チームごとに売り買いするわけです。

 仕入れチームが製造の第一工程チームにいくらで売ったか、第一工程チームは材料費にいくらかかってそれを考慮して第二工程チームにいくらで売ったかがわかるシステムです。


 これによって、損得意識を高めることになって(だれだって損はしたくないでしょうから)結果的に損をしない経営が出来る可能性があるわけです。


 しかしいくら稲盛さんがすごいといっても、2010年の経営破たんから2年7か月、前期も営業利益が出たので実質約1年半で立ちなおったと言うことはすごいことですね、どう考えればいいのでしょうか。


 稲盛さんがすごいのは京セラを見ていてわかります。


 逆に日本航空は、


たった1年半で利益が出せる会社なのにそれだけ杜撰(ずさん)な経営と経営管理をやってきていた。


 と言うことなのではないでしょうか。


 山崎豊子さんが書いた「沈まぬ太陽」も日本航空をモチーフにしていた(そのものだった)ですね。


 小説の中では、まーぁ、癒着横領人件費高騰組合分裂など大手中堅企業の魑魅魍魎の世界を書いていましたが、実際にある話で、それを崩すのは並大抵ではないでしょう。


 稲盛さんはそれをやったし、今残っている社員さんもよく頑張ったし、この中でまじめにやっていたのに首になった人もいたでしょうが、儲かりだすとまた社員に戻してもらったらどうでしょうか。

 みなさんよく頑張られたのではないかと感じています。


 大阪の橋本市長


 政府の改革


 はたして日本航空のようにうまくゆくかどうか・・・。


 そして、東電ですが一時期国営なんて話もありましたが、難しいですね。別の記事で書きます。

 山崎さんがまた「第二の沈まぬ太陽」を書かないといけなくなるかもしれません。