津川雅彦さんは大好きな俳優。・・・けど・・じいさんになったなぁ・・・。
長生きしてくださいよ(^^)
-------------------【銀行合併】--------------------------
一方、阪神銀行頭取の万俵大介。
阪神銀行は現在の阪神銀行(みなと銀行)とは関係がない。
現在の三井住友銀行にあたる。
元々神戸銀行。
神戸銀行が太陽銀行と合併。太陽神戸銀行となる。1973年。
太陽神戸銀行は三井銀行と合併。太陽神戸三井銀行となる。1990年。
太陽神戸三井銀行は1992年にさくら銀行と改名。
そして2001年に住友銀行と合併して、現在の三井住友銀行となるわけです。
このドラマでは太陽銀行と神戸銀行の合併のところを描いたのだと思います。
太陽銀行はもともと日本相互銀行といっていましたが、大きくなって都市銀行に昇格して太陽銀行と改名された銀行です。太陽生命保険とも密接なかかわりがあり、関東地方を基盤にした銀行でした。
「小が大を食う」・・・・・・・まさにそうだったのかもしれません。
(存続会社は神戸銀行だったのです。金融機関コードも神戸銀行のコードだった)
実際は、モデルとなった神戸銀行(小説の阪神銀行)の岡崎財閥(万表財閥)の頭取岡崎忠はサントクの問題で頭取を引責辞任して会長に退いている。
合併は、岡崎忠が会長に退き、大蔵次官石野信一が頭取になり、一方太陽銀行も大蔵次官河野一之が頭取であったことから、大蔵省の計画とおりの合併だったようだ。
太陽銀行系と神戸銀行系の仲は悪く、双方の仲から頭取は生まれず、三井銀行と合併(これも小が大を食った)するまで大蔵次官が頭取を引き継いだ。(さくら銀行では三井銀行が存続会社。このあたりは小説とは違うがつまり「小が大を二度食った!」)
一方、柳場敏郎さんが演ずる大同銀行は、協和銀行がモデルとされているみたいだ。
関西の大和銀行と合併して、いまのりそな銀行ということになります。
このあたりは、実際の合併と物語中の合併銀行が違いますね。
(太陽銀行だったら事実に近づきすぎる・・このあたりが小説の難しいところでしょうか・・・)
実際の神戸銀行が太陽銀行を食って・・しかし三井銀行に食われてゆく(そして住友銀行に食われて現在)運命は、ドラマと同じ。
万表家は家庭を犠牲にしてまで神戸銀行を生き抜かせようと必死になったが、政治は無情ですね。
驚いたことは、作家の山崎さんがこの小説を書いた時は、太陽神戸銀行がまだ合併する1,2年前だったこと。
山崎さんは、どんどん合併してゆく銀行の運命をしっかりと見抜いていた。
山崎豊子と華麗なる一族【1/3家系】
山崎豊子と華麗なる一族【2/3鉄鋼】
(反響を見たいだけなのでジャンルは気にしないでください)
