--崩壊の序章3(サラ金)--
サラ金の金利は25%前後。
仮に25%として、100万借りたとしよう。
月々の返済は、40000から44000程度。
サラ金によって違う。
一件、返せそうな額である。
金利だけ返すことも出来るが、サラ金側から指定してくる金額はざっとこんなものだ。
最初は元本100万。
年間25%なので250000の金利。
月々は、12ヶ月で割って、約20000円。
25%と聞くと4分の1に感じるが、
実際は、月々40000の返済に対して半額が金利ということになる。
次回の元本は98万。
その25%で計算すると、400円ほど安くなるが約20000円の金利。
その次の月は96万。
これでも約20000円の金利。
最初の1ヶ月目はこんなものか・・・程度で済む。
3ヶ月過ぎると、人間の心理は、
3ヶ月かぁ少しはかえせたかなぁ・・・・・。となる。
しかし、120000返済して、元本は60000。
残高を見ると、940000も残っている。
えっと・・・・・まだ940000もあるの?・・・と感じるようになる。
このまま40000づつ返していくと、
途中から元本返済比率が上がって行き、
加速度的に返済出来ていく。
何事も無く、40000円を返しつづけたら・・・・・の話だ。
しかし、サラ金を頼るような経済状況は・・・それを許さない。
半年、1年を何事も無く返済していけるケースは少ない。
途中で限度額一杯まではいつでも借り直せる。
これが、借りた人間を奈落の底に導く落とし穴だ。
半年後に、一旦借り直すとする。
借り直すにはそれなりの事情が有る。
元本は100万、半年返済した額は24万。
つまり、24万捨てたようなものになる。
借りれた額は11万円。
しかし、これは本人の感覚では、必要だから借りた額。
借りる側の心理は・・・。
(11万借りて半年前と同じ元本だから、まあいいか・・)である。
しかし、ここで確実に24万が消えてなくなった。
半年歳食った代償が24万なのだ。
もうひとつ、罠がある。
半年返すと、元本がやっと80万台後半。返済金利分も19000円。
ところが、サラ金の基本返済額は大体金利の2倍程度になるように考えられている。
つまり、月々返済額が40000円から38000円に下がる。
返す側は、すこし楽になった。と38000円返す。
しかし、金利はあくまで元本から計算するから、元本返済額を減らしたことになる。
これは、一種のサラ金の営業手段だ。
すこしでも長く返済期間が多いほどサラ金屋は儲かる。
もともと、その気になれば、基本返済額など気にせずに元本だけ返していても構わない。
もし、サラ金でお金を借りたら、
・初回の基本返済額を返済完了まで、返し続けること。
・途中で絶対に借り増ししないこと。
あまりにも真面目に返すと、電話がかかってくる。
「こんにちはぁー・・タケヤマですぅ・・・いつも綺麗な取引ありがとうございますぅ・・」
なにが綺麗な取引だ・・・・・・。っと思わずにいられない。
「金利、すこし下げさせてもらいますねぇ、限度額も200万にさせていただきますぅ」
サラ金を借りる奴は、金に困ってるのだ。
(えっ・・・・・・・それはいい話だな。)・・・・・ほんとうは悪い話・・・。
一旦返済完了までは、何事にも動じずに返すこと。
でないと・・・・・・。
私は見事にこの罠に嵌った・・・・・・・。