ギャンブル小説「とったらんかい!」--雲行き--- |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

----雲行き---



(事務所は持っている、出資金も3億ある、コンピュータ会社にシステムを頼んで、費用はきちっと払っている。

・・・・しかし・・なにか足りない)

ブックメーカーの許諾ライセンスも持っている。

イギリスに掛け率の実践を経験させるのに人を教育に出している

しかし・・・なにが足りない?)

バトルボーナスは3回目に突入した。

これで計16回になった。

(それと、どこからかぎつけたのか、青木という人物が最近良く来る。)

内情はわからない。

調べるのはリスクが高い。

バトルボーナスは4回目で終わってしまった。

やはり・・ロングボーナス中の7揃いは危険だな・・。)

私は、深追いせずにすぐに換金して店を出た。

翌日、会社に行くと、事務員が一人辞めていた。

(どうしたんだろう・・・)

今日は専務と神戸に行く。

昼前に出発した。

専務はなぜかロールスロイスに乗っていた。

自分で運転して、私は助手席に座った。

金持ちの乗り方ではない。

「専務、どうしたん?この車?」

「これは、今から会いにいくやつが持ってた車や。金借りといて、こんなもん買っとるから、なんとかせなあかん。」

「なんか今日女の子一人やめたんですか?」

「そうなんや、この間から良く来てた男おったやろ?あいつ、プロの詐欺師やったみたいや。そんで調べたら、やめた女があいつの女みたいやったから首にしたんや。」

「へぇ・・・、なんか金の匂いをかぎつけてたんですかね。」

「まぁ、そんなとこやろ、社長の動きさえ掴んだらすぐわかることやしなぁ、けど、なんで最初から女を送り込んできたかがわからんねん。」

わたしにも解る訳はなかった。

車は神戸の御影に着いた。