通常の点検項目 2015年度 | Fanfare for the common man

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日本テーザー協会より、「普通の人」がTasarをよりディープに楽しむためのサポートをゆるい企画でいきますので、宜しくお願いします。まずは、左のテーマより「はじめに」をご一読ください。

今日は、葉山FCと城ケ島沖まで行ってきました。恥ずかしながら、今年初の海だったりします…。実にいい天気で、人口の構造物の少ないきれいな陸地を見ながら、海に出るのは気持ちが良いものです。

今年も新たな良いシーズンの開幕を期待させる心地よい陽気の一日でした。

いつの間にか、スプリングレガッタのレース公示が公開されています。
2015年のシーズン初めです。冬もアクティブに乗られていた方もそうではなかった方も、今一度、ボートのチェックを入念にして、スプリングレガッタにお出掛けください。

通常の点検項目のメニューなどを活用していただけると幸いです。

ところで、水道の水漏れを修理したことはありますか?
水のバルブとお湯のバルブがあって、真ん中の蛇口にシャワーとカランの切り替えがあるような混合栓を想定してみます。水のバルブの下側から水が染み出しているとします。どうもこのバルブのパッキンが劣化したようですので、これを取り換えてみます。水のバルブの水漏れは完全に止まりましたが、今度はお湯のバルブの下から水漏れしてきました。

結局、水・お湯・切り替え部のパッキンいずれもが傷んでいたケースで、よくあることです。一番傷んでいた部分が直ったために、次に傷んでいる部分に負荷がかかるパターンです(余談ですが、水道修理業者さんなんかは、そういう想定が既にあるので、すぐに器具毎交換なんて判断をする場合があります)。

ボートの点検にも同じ発想が必要だと思います。1箇所不具合を発見したら、その原因をよく考えることが大切です。左のサイドステイが裂けていたら、右のサイドステイも同時に予防交換することは言うに及ばず、その原因次第では、他の不具合が生じていて、何か別の問題が生じていないかを疑ってみるような発想です。フォアステイをチェックしてみたり、ダイヤモンドステイをチェックしてみたり…。

通常の点検項目をさらっと読んで、さらっとチェックしてみたけど異常ありませんでした…とか、原因は分からないけど不具合があったので直しておいた…とか、こういう方は危険なレッドゾーンにいる方です。

この「通常の点検項目」は、昨年書いたものですが、読み返してみると次のような断り書きがあります。
「この点検項目は、お医者さんでの最初の問診のようなものです。ここで問題が生じていた場合、その部分とその原因、および、それが影響を及ぼす可能性がある部分を重点的にチェックします。」

このサイトを開設するにあたり、ここに記載する内容を鵜呑みにしたり、書かれていること以上のことを考えない人が出なければいいなぁという懸念がありました。ここに書かれていることは、一例くらいに考えていただき、一度疑ってみるくらいがちょうどよいように思います。

なぜなら、海の上でのトラブルをなくすこと、万一トラブルが生じた時にそれをカバーする知力があることはとても大切なことであり、それを身につけるのは、人の言うことを鵜呑みにするだけのような人には無理だからです。

今年一年、事故もなく、楽しく過ごすために、よくボートをチェックして、いろいろと考えてみてください。
いい意味でも悪い意味でも新たな発見があるかもしれません。
いろいろと考えながら、チェックしていけば、少なくとも、テーザーの良さは再発見できると思います。