「稼ぎ」と「務め」 | 田崎あきひさオフィシャルブログ「出かけたさきでちゃりんこブログ」Powered by Ameba

「稼ぎ」と「務め」

鈴木寛先生のコラム
都知事選で考えたい「世論の専制君主化」が進む日本の危機
http://diamond.jp/articles/-/95832
が私にとってとても示唆を与えていただきました。

私なりの読み方ですと・・・(含引用)
東京都知事選の争点には到底なりそうにないテーマ
『行政で担えない課題(社会問題)を誰がどう担うか 光を当てるか 認識させるか 課題解決するか』
…について首長をどういう観点で選ぶといいか。

→これまで社会問題を解決するシステムとして求められてきた政治や行政、メディアは機能不全になっていない
→結局マニフェストは似たり寄ったりになってしまい、判断材料にはならない
→選挙ごとに重要政策が変わってしまう
→結局これからの政治家選びは、問題解決に長年努力してきた人たちとどれだけネットワークを持っているか(政治家の人的ネットワークから、政治家の立ち位置を想像して選ぶという考え)
→首長の資質というのは板挾みの中での決断力なので、都知事選ではそれがあるか否かを見て。


印象に残ったことば・・・
・江戸時代には、仕事には「稼ぎ」と「務め」があると考えられていた。

・「稼ぎ」だけでは半人前で、「務め」を果たしてこそ一人前とされていた。

・「務め」の経験を積むことで、世の中には様々な価値観があることや答えは1つではないことが、実感としてわかってくる。

・価値観の違いを乗り越えて多くの人と議論し、考えることで、問題解決の答えに近づいていけるのではないか。

・情報が不確実な中で行うのが決断、必要十分な情報をしっかり集めて冷静に考えるのが判断。

●首長が行うのは判断ではなく決断。特に、危機対応能力と未来投資能力と人事力。

・顕在化している公益〔絵になること〕と顕在化していない公益〔絵にならないこと〕の板挾みが仕切れるか、現在のマイナスを減らす公益と将来のブラスを創造する公益の板挾みを仕切れるか、が首長選びのポイント。


今後においてとても参考になるコラムでした。
鈴木先生ありがとうございました。






江戸時代には、仕事には「稼ぎ」と「務め」があると考えられていました。「稼ぎ」とは賃金労働で、「務め」は共同体を成り立たせるための公共労働です。「稼ぎ」だけでは半人前で、「務め」を果たしてこそ一人前