【がん】子宮内膜癌の治療(2)手術でどこまで取るか | 笑う宇宙人

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2024年夏、がんの術後補助化学療法が終了しました。
子宮体がんの予防や早期発見のヒントにしてほしい(はじめに〜4章)
自称ヒト女性型宇宙人の自由気ままな闘病→健康増進生活(5章〜)。

子宮内膜ポリープを取ってもらったら

まさかの子宮内膜癌。

類内膜腺がん、と言う種類で

グレード1(G1)だと

告知の時に聞いていました。

 

どこまで広がっているか確かめるため、

MRI、CT、PET-CTを受診。

3種の画像診断で見る限り、

「がんが子宮体部にのみ認められる」病期Ⅰ期。

さらに主治医によると、

「がんが子宮筋肉の層の1/2未満である」

病期ⅠA期と見て良さそうだ、とのこと。

 

早期の子宮体がん治療は、

できることなら手術で

必要十分な範囲で、

残さず癌を取り切ることが重要です。

 

 

ロボット手術、腹腔鏡(ふくくうきょう)手術も選べるけれど

 

手術療法はざっとこのメニュー。

・⭐️子宮全摘出術

 +両側付属摘出術(卵巣を取る)

 +⭐️リンパ節郭清術(リンパ節をだいぶ取る)読み)郭清:かくせい

 +⭐️腹腔洗浄細胞診(腹水・臓器のあいだの空間に癌はいないか検査)

(+⭐️大網切除術) 読み)大網:だいもう

 

1)⭐️リンパ節郭清術(リンパ節をだいぶ取る)について

 

宇宙人たるさんが手術を受けた時点のガイドラインでは、

たるさんのように

術前ⅠA期の類内膜腺癌

G1またはG2の場合には

リンパ節郭清省略可能とされており、

リンパ節を失った場合のむくみなどQOL低下を防ぐ観点から主治医は「省略」を提案、

たるさんは快諾しました。

 

2)⭐️腹腔洗浄細胞診について

 

手術当日、開腹後に腹腔内を生理食塩水(違ってたらすみません)などで洗い出して、お腹の中にプラプラ出歩いている癌細胞を見つけ出す検査。たるさんは当日のこの検査で、腹水には癌細胞なしとの判定でした。

 

3)⭐️大網切除術について

 

開腹時の病巣などの状況と腹腔洗浄細胞診の結果で「場合により」追加で行うとの説明でした。

腹水に癌なし、開けてみても事前の画像解析の結果と矛盾せず、大網(だいもう)の切除は不要との判断でした。

(大網とは:お腹の中にエプロンみたいに垂れ下がる、胃など内臓を覆う脂肪組織らしい)

 

ステージ・病期としては、

ロボット手術、腹腔鏡(ふくくうきょう)手術も選択できましたが、主治医はそれを行なっておらず、病院でもその治療を行なっていませんでした。

先生には「今から新たな医療機関を見つけるのは時間もかかるし年末・・・」などと言ったのですが、

宇宙人たるさんの超直感(いつも当たる)、この主治医にしておけば勝てる、と言う確信がありました。

 

同じステージの患者さんは

最近では、過半数が開腹ではない、

ロボットや腹腔鏡手術を

選んでいるようです。

たるさんも30代までなら迷わずそっちおすましペガサスキラキラかもね。

 

そんなこんなで、

宇宙人たるさんの場合、

術前ステージ(見積り)ⅠA期で、

子宮と卵巣の全摘出、

腹腔細胞診で腹水に癌なかったから、

リンパ・大網は手をつけずそのままです。

 

職場のリーダー女性トイレに手術前、腹腔鏡にせず開腹を選んだことを伝えた時、

「なんか分かる。腹腔鏡がちゃんとしてない訳では決してないけんだど、しっかり開けて俯瞰してもらった方が安心だよね」

 

おおお、心のボスチュー音譜

 

「手術時間も腹腔鏡より短いみたいなんです」と誇らしげに言うたるさんに「いいね〜」とボス。

 

もう、こう言う時って、

正解か不正解とかじゃなくて、

選択した人をガッツリ支持してもらえると嬉しいお願い

 

お前、よう選んだな!選んで偉いぞ!

世界一の選択だ!!ぐらいの勢い

海外ドラマ並みのオーバーリアクションでお願いします。

 

このボスなんて、

家族にがん闘病中の人もいるから

色々言いたいこともあるに違いないのに、

すごくいい距離感でしっかりホールドしてくれているんですラブ

 

この選択が、もしかしたら、

宇宙人たるさんの

その後の人生を

超絶安全な方へ導いたかも知れません。

分かるのはまだ先。

 

次回は、全摘出の手術を受けた日のことを書きます。

今まさに化学療法を受けている宇宙人たるさんの

隣のベッドの人が、ちょうど今日この後

手術から戻ってくるので

思い出しながら書ける!と

いつものように朝だけでなく、

今回は昼にも書きましたうずまきキャンディうずまきキャンディうずまきキャンディ

 

下のリンク先は、宇宙人たるさんが

子宮内膜癌(子宮体がん)の手術前に見て

いちばんよくわかったサイトです。

たぶん、産婦人科医になる人たちのためのスライド。

2018年の情報で、ガイドラインが新しくなったりするので参考まで。

子宮体部悪性腫瘍の疫学・診断・治療

http://jsog.umin.ac.jp/70/jsog70/7-1_Dr.Watari.pdf