木本亜梨沙さん(フルート奏者) 名古屋の「心で歌うフルーティスト」
木本亜梨沙(きもと・ありさ)さん。
1993年、名古屋市生まれ。
桜花学園高等学校(名古屋市)→甲陽音楽学院(名古屋市)卒業。
名古屋・東海地方を中心に、コンサート・イベント・フルート&リトミック教室主宰等で活動中。
1 名古屋市出身
〇名古屋自慢
人が温かい所。お味噌が美味しいことです❣️
〇音楽環境
母は、高校生の時クラリネット(本当はフルート志望だったらしいです)を演奏していたそうです。
私は長女ですが、次妹はマーチングドラムを演奏、三妹は歌が好き。
ちなみに、ペットのチワワの名前は、アルトくん✨。
音楽大好き家族です💖。
〇フルートを始めた時期・きっかけ
保育園で毎朝歌う「あさのうた」の中で、童謡『山の音楽家』(※)を知りました。
歌詞から連想する「フルートを吹く小鳥さん」が可愛くて、フルートに憧れていました💕
フルート演奏可能な10歳の時、初心者用の教本を見ながら、独学で始めました。
※『山の音楽家』―原曲ドイツ民謡『Ich bin ein Musikante』。
(直訳「私は音楽家」)。
リスがヴァイオリン、ウサギがピアノ、小鳥がフルート、タヌキが太鼓を演奏するという日本語詞は、水田詩仙(黒沢隆朝)1895-1987のオリジナル。
2 小学生時代
〇音楽活動
音楽だけは、成績優秀(笑)な小学生でした。
歌を突然歌い出したり(ディズニーの見過ぎかな・・・笑)リコーダーも得意でした。
学校の音楽クラブでは、定番のアコーディオンやリコーダー等の楽器の中で、フルートのソロを吹きました。私の小学校では、はじめてフルートを吹いた子みたいです。
卒業文集では、もちろん「将来フルート奏者になりたい」と書きました。
〇エピソード
ちょうど小学校が開校50周年記念で、校歌の再録音をした際、歌で参加したのですが、これは今でも使用されているようです。
3 中学生時代
〇吹奏楽&マーチング部
吹奏楽&マーチングの部活に入部し、フルート漬けの中学時代を送りました。華やかでかっこいいマーチングの「カラーガード」にも惹かれましたが、3年間フルートパートを貫きました。
朝練は一番に行き、お昼休みは、お友達とのおしゃべりもそこそこに、ときには女子にはありえない「一人お弁当」を済ませて、即練習。
放課後の夕練も、塾のない日は最後まで残って、ひたすら練習をしていました。
中間・期末試験期間になると、試験3日前から部活は休みになります。私は、家に帰ってからも明るい時間はずっとフルートを吹いていました。
試験勉強ですか?🤣 一応日が暮れてから深夜3:00まで、ちゃんとしていましたよ(笑)。
当時の得意曲は、『アルルの女』(ビゼー)。
空き時間で演奏して、後輩の女子たちに、
『先輩の音色、大好き』 『先輩のアルルの女が大好き』
と慕われておりました(照)。
全国大会金賞レベルの中学校でしたので、多くの吹奏楽コンクールやマーチングの大会、コンテストに出場しました。
学内行事ほか、名古屋駅で毎年開催される「エキトピア祭り」や、栄から伏見までパレードをする「広小路祭り」など、地元の大規模イベントでも演奏活動をしておりました。
「東京ディズニーシー」のステージで演奏したこともあります。
〇エピソード
中学3年生の時、雑誌「バンドジャーナル」のコラムを見て、独学でヴィヴラートを習得しました。
ある大会の講評で、名古屋フィル主席フルート奏者の富久田治彦さんが、『フルートのヴィヴラートが美しかった』と評価されました。
この時、ヴィヴラートを習得していたのは、私ともう1人でしたので、「え、私たちの事じゃん💛」と、二人で喜びました❣️
4 桜花学園高等学校(名古屋市昭和区)
〇高校紹介
女子校です。
「サバサバした人が多い❣️」
「制服がとても可愛い🎀」
「校舎が綺麗で、エレベーターもあります✨」
「バスケ部の強豪校として有名🏀」
などです。
〇部活は管弦楽部
吹奏楽部はなかったので、管弦楽部に入部しました。
フルートパートのトップを務め、ソロを演奏する機会を多くいただきました。
特にソロが多かった曲は、アレクサンドル・グラズノフ(ロシア。1865-1936)の「秋」(バレエ音楽「四季」より)と言う曲でした。
この曲は、フルートのソロのみは3連符、ヴァイオリン等のストリングス系は8分音符という箇所があるのですが、本番前に指揮者の先生に、この難所を「木本のソロで、早くしていって欲しい」とお願いされまいした。
演奏した時に、指揮者の先生が指揮を振りながら、OKサインを出してくれたことが、管弦楽部の本番での一番の思い出です。
その他演奏した曲では、ウェーバー「魔弾の射手」、シュトラウスの曲「酒女歌」、「美しく青きドナウ」などが特に大好きでした。
〇エピソード
1年の時に、文化祭の有志演奏でフルートパートの8人で8重奏に出演しました。
曲はヴィヴァルディの四季より「春」。パートはあみだくじで決めました。(笑)。
この管弦楽部で同学年のフルートの相方は、今でも親友です。一生ものの親友と出会え、数え切れない思い出ができた素敵な部活でした。
5 甲陽音楽学院
〇進学理由
高校時代、音大で教えている先生に音大進学を勧められましたが、音大といえば、まずクラシックが基本という印象がありました。
私は、「ただただ、フルートが大好き」な人で、体系的な学問よりも実践的なことを求め、早く様々なジャンルの音楽に触れたかったので、音楽の専門学校に進学しました。
甲陽音楽学院は、神戸に本校を構える音楽専門学校(アメリカバークリー音楽大学との日本で唯一の提携校)です。
当時名古屋に分校があり(現在は閉校)、高校卒業後は、そちらに通いました。
〇音楽活動
学院内での年に2回のクラシックコンサート、ライブに出演。
「名古屋まちかどアンサンブル」には、毎年出演しました。
名古屋三越星ヶ丘店、名古屋市役所本庁舎内と玄関前、中日ビル、JR名古屋高島屋等で演奏しました。
「NAGOYA GROOVIN' SUMMER」(2008年から開催されている若手中心のコンサート)、企業パーティやビアガーデン、高齢者施設他で積極的に演奏の経験を積みました。
〇女子バンド
1年の時に、神戸本校との合同音楽合宿がありましたが、神戸校の女子バンドに誘われて、フルート2本(神戸校の子と私)でリードを務めたバンドが楽しかったです。
6 フルート・トーク
〇フルートの魅力
音色が心地良い。柔らかい。優しい。
〇得意・好きな演目
フランスもの。明るい、豪華、華やか、ファンタジーな曲想。
歌えるものはなんでも❣️笑
ラテンやタンゴなどの、かっこいい曲もすきです。
〇演奏スタイル
音楽の世界に入り込んで演奏すること。心を込めて歌うこと。
〇熟練を要すること
その人の奏でる音楽を聴けば、その人の人柄、生き方、人生経験の深さが出ると思っているので、人生経験を積むことですね。😊
〇印象深いコンサート
2019年11月22日の「宗次ホール」(名古屋市栄)ランチタイムコンサートです。
昔、母と『こんな素敵なホールでコンサートできるといいね』と話していたことがあり、その夢が叶いましたので。
演奏では、ハープ奏者の高田知子さんと、モーツァルトの「フルートとハープの協奏曲第二楽章」を演奏したことです。
緊張を解き放ち、音楽の世界に完全に入り込んで、真の演奏ができたと思いました。
〇尊敬する、あるいは目指す音楽人
James Galwayジェームズ・ゴールウェイ(1939-)。
通称「黄金のフルートをもつ男」。演奏会に行き、お会いした時に、目力が凄くて引き込まれてました✨演奏は、もちろん最高でした❣️
ほかには、
Emmanuel Pahudエマニュエル・パユ(1970-).
Jean-Pierre Rampalジャン=ピエール・ランパル(1922-2000)
7 プライベート・トーク
〇得意なこと
創作。表現できるもの。
〇趣味
音楽を聴く事、メイク、紅茶、ヨガ、アロマ、大人の塗り絵、あつまれどうぶつの森(笑)。
〇ファッション
「大人可愛い系」が好きです。
〇アルバイト
アパレル店員。モデル。結婚式場スタッフ。フレンチやファミレスのホールスタッフ。アイスクリームショップ。テレアポ。などたくさんしました。(笑)
オシャレとノルマの数字が出る仕事が好きだったので、 一番長く続いたのは、アパレル店員でした👗💖
〇好きな食べ物・お酒
お肉、焼き菓子、ワイン。
〇国内旅行
落ち着いたら、たくさんしたいですね。
〇メディア
・中学の部活が、全国大会金賞レベルだったので、何度かテレビ出演しました。
・19歳の時に、名古屋市役所本庁舎内にて、河村名古屋市長やおもてなし武将隊と一緒にニュース内でテレビ出演。
・結婚情報誌「ゼクシィ」に、ブライダルフルーティストとしてモデル撮影。
・ファッション誌『リンネル』2021年の7月号に掲載予定です。
〇カラオケ
絢香。ディズニープリンセスの曲💖
〇日本史
平安時代が好きです。
大河ドラマは、「江」と「真田丸」が好きでした😊
8 卒業後の足跡
〇音楽事務所にスカウトされる
音楽事務所4社にスカウトされました。
どの事務所さんも、信用できる有名な事務所ばかりでしたが、4社とも、「フルート奏者だけで売り出すことは難しい。フルートが出来る、女優・歌手・モデルとしてどうですか」
というものでしたので、所属はお断りして、自己プロデュースの道を選びました。
生意気かもしれませんが、私は真の実力のある「フルート奏者」として確立してからでないと、違う事に手を出してはいけないと思っておりました。
現在、音楽だけで生計を立てておりますので、私の選んだ道は間違っていなかったと自信を持って言えます。
9 現在の音楽活動
〇ブライダル・フルーティスト
自主企画コンサート、結婚式場、イベント等にて演奏活動しております。
小学生の頃から結婚式場で演奏したいと夢見ておりましたが、実現しました。
ブライダルフルーティストとしてモデル撮影。 結婚情報誌「 ゼクシィ」や結婚式場のホームページにて掲載されました。
新婦役ではありませんが、大好きなフルートと一緒に素敵な結婚式場で撮影して頂き、とても幸せでした。
〇YouTube配信
YouTube『心で歌うフルーティストari』にて、フルート演奏やレッスン動画を配信しております。
私の演奏は、よく「歌っているようね」と言われます。
いつも心を込めて(演奏を聴いているお客様にとって癒しになったり、日常を彩る違う体験をしてもらえたらいいなぁ等)演奏をしているので「心で歌う」とネーミングしました。
〇フルート教室
私が主宰の『フルート・リトミック教室 心音-こころね-』にて、フルートとフルートを使ったリトミックの講師をしております。
リトミックとは、ざっくりと言うと、日本では子供向けの音楽教育で、音楽の基礎を習いながら、これから育つのに必要な人間的な基礎を身につけるものです。
対面レッスンや、オンラインレッスンも受け付けております。
〇今後の音楽活動
リアルでもネットでも、幅広く演奏をしたいです💖
YouTubeは、とりあえずチャンネル登録者1000名目指してがんばります❣️
〇SNS
(取材を終えて)
久々に、名古屋の方です。
木本さんは、柔らかな外見とは異なり、内面は結構頑固で、ブレない方と見ました。
「ノルマの数字が出る仕事が好き」と言われるように、目標を設定し、計画をたて着実に実現していく人。成果主義ですね。
事務所に入らず活動していくのは大変だと思いますが、信念の人は、その強い心でこれからもご活躍されていくことでしょう。