名称:蛭子神・恵比須神
系譜:イザナギ神とイザナミ神の間に生まれた第1子
神格:海の神。福の神。商業神。
神社:西宮神社(兵庫県)蛭子神社(神奈川県)岩樟神社(兵庫県)など


『古事記』によると、ヒルコ神は、国生みの際、イザナギ神とイザナミ神との間に生まれた最初の神。しかし、子作りのさいに、女神であるイザナミから先に声をかけたのが原因で、身体の不自由な子に生まれたため、葦の舟に入れられオノゴロ島から流されてしまう。


『日本書紀』では必ずしも最初に生まれた神ではないが、不自由な身体に生まれるのも、後で流されるのも同じである。


流されたヒルコ神が流れ着いたという伝説は、日本各地に残っている。
日本の沿岸地域では、海からの漂着物をエビス神として信仰するところが多く、ヒルコ神がエビス(恵比寿・戎)と習合・同一視されるようになったと考えられる。


ヒルコ神=エビス神を祭神とする神社は多く、なかでも西宮神社(兵庫県)はエビス神の総本社として知られている。


※関連過去記事「えびすのかみ」
http://ameblo.jp/tarotsakurako/entry-11906610339.html