■マリコ先生の自己紹介
過去記事だけど読んでみて(^^)
子どもを褒めるだけだと不登校になりますよ。
この記事で、
「褒めるの2回」なら
「許すの4回」って書いていたら、
「子どもを許すってなんですか？」
と言われました。
さて、「許す」とは何か？
子どもがこんなひどい点数を取ってきた。
塾に通わせているのに。
子どもがちっとも泳げない。
スイミングに通わせているのに！
「なんで出来ないの？」
「これくらいなんで出来ないの？」
あなたにいくら使ったと思ってるの？
「昨日出来ていたでしょ！今日はできないの？」
「なんで間違えたの？」
「なんで言うこと聞かないの？」
「お母さん何回も言ってるよね」
「もう、お母さん疲れた」
時間もお金もみんな無駄
大事に育ててきたのに
必死で、あんたのこと育ててきたのに！
「勝手にすれば！」
って子どもに八つ当たりする。
「許す」について。
「許す」って、
結局は「損」するんです。
何かというと、
「許せない」という出来事って
結局は「奪われた」からです。
そして、許せないのは、
その「奪って行ったものを返してもらってない」のです。
なにを奪われたのか？
自分の好意や優しい気持ち
自分の心や体の安全
もらえるはずだった愛情
そういったものを「奪われた」
子どもに奪われたの？
子どもは「煙」
誰に奪われたの？
母親に奪われたのです。
子どもとお母さんの話で
許せないのは「子ども」
だと思うよね？
でも、子どもは全く関係なし！
母親に謝ってもらったら
母親から奪われたものが返ってきたら、
少しは気持ちが違うのかもしれない。
でも、いまだに母親は私に謝ってくれない。
いまだに返してくれない
いまだにわかってくれない。
母親は、私のことをわかってくれない。
母親に
あの時はごめんねと言って欲しかった。
あの時は辛く当たってごめんね
って言って欲しかった。
でも、数十年経っているのに
母親からは何もない。
これが「許せない」の構造。
もっと簡単に言うと
「私は、母親に大事にされなかった」
「私は、母親から尊厳を奪われた」
「私は、損した」
と怒っているのです。
私に「愛」を与えてくれなかった母親
私の意見を聞かなかった母親
私を支配してきた母親
いつも不機嫌な顔をしていた母親
いつも拗ねていた母親
子どもの私に子どものようなことをさせず
いつも「手伝え」「早くしろ」って大人扱いさせていた。
母親は、幼い頃の私の「尊厳」を奪った人。
私の尊厳を奪った母親は「泥棒」だ！
そっか！
母親は「泥棒だ」
じゃあ、母親に罰を与えよう！
私は、罰を与える権利があるんだ！
私は、仕返しする権利があるんだ！
私と、同じ辛い目を与えなきゃ！
私は、我慢してきたんだ！
私は、じっと耐えてきたんだ！
母親の大事にしているものを奪ってもいいんだ！
母親を傷つけてもいいんだ！
だって、私も母親にそうされたんだから！
私も母親の尊厳を奪っていいんだ！
私は我慢してきたんだ！
母親を許さない！
脳内にこうやって響いている。
そして、
母親を許さないって脳内に響いているのに、
目の前の子どもが「許さない」にすり替わる。
子どもは関係ない！
子どもは、あなたの宝物なのに！
子どもは関係ない！
子どもに八つ当たりするのは違う！
でも、目の前の「子どもが許せない」って子どもを傷つける。
子どもは「煙」
火種は「母親」
それなのに、
あなたが、
子どもの頃、いつも怒られていた
子どもの頃、いつも不機嫌だった母親
子どもの頃、いつも殴られていた
子どもの頃、いつも無視されていた
子どもの頃、いつも悪態を浴びせていた
子どもの頃、お前にいくら使ったと思ってるんだ
ってお金の話ばかりしてきた母親
だから、あなたは、
「とりかえしがつかないぐらい」の損をした
「返してもらいようのない」損をした。
だから、母親に、
「いまさら謝られても仕方ない」になって諦めてしまう。
または、「母親ってこんな人」って
自分の気持ちに蓋をして日常を過ごす。
この「奪われたもの」は
もうどうにもやり場のない悲しみとして
深い傷となって残ってしまう。
「返してよ」
「返せないなら、私と同じぐらい辛い目にあえばいいんだ！」
これが
「わかって欲しい」です。
返せないなら、せめて
「わかって欲しい」
ここが満たされないと、この傷は終わらないのです。この「母親」と向き合わないと、結局、母親と同じになる。なぜなら
母親＝あなた
だから。
1、母親が嫌い
2、母親が可哀想
3、母親に愛されてると思えない。
母親を、今、許してしまうと
「損」してしまうのです。
「尊厳を奪われた」
「大事にされなかった」
は、やがて
「私は、大切にされる価値のない人間なんだ」
「私は、愛される価値のない人間なんだ」
という自己否定につながり、
自尊心の低い母親と同じになる。
なぜなら、母親＝自分だから。
だから、価値を作ろう
だから、認めてもらえるようになろう
だから、愛される人になろう
と、「頑張り」始めたのです。
ここで、すでに
「大前提」が間違ってしまったのです。
愛される人なのに
「愛されてない」と「思い込んで」しまったのです。
こうやって、
子ども関係ないのに
子どものかけているところに目がいってしまう。
子どもが不登校とか
子どもの成績とか
子どもが不良になったとか
子どもが家出したとか‥
子どもは全く関係ない。
あなたのことを、
愛「せ」ない母親がいたのです。
愛「せ」ない理由があったのです。
でも、
あなたが愛「され」ない理由はなかったのです。
あなたは、愛「される」存在だったのです。
でも、愛「せ」ない母親のところに暮らしてた。
そこで、スタートが狂っただけ。
愛「され」るために頑張って
色んな成長を遂げてきた。
色んなことを頑張ってきた。
頑張ってきたから
職場や
ママ友や
家庭で問題が勃発するのです。
だから、もう
そして、奪った人を許しても、
損してもいいということ。
悔しいけど、「許す」と、
自由になれる
「許せない」を持っている以上、
「損したくない」
「愛を奪われたくない」
というかたくなな心を持ち続けているのと同じ。
最後は、
自分で杭を抜く勇気、
「許す勇気」です。
「許す」って、苦しいです。
損してみる、と覚悟する。
そうしないと
最終的には損をすると思うんです。
許すということは
「損したままでいい」
「返してもらわなくてもいい」
という覚悟をすることです。
究極の、損をするのです。
子どもは全く関係ないのです。
向き合うのは自分。
では、また。
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