同意書を記入して一週間後に僕は、初めての

ボトックス注射に臨みました。

 

不自由な腕の肘から手のひらにかけて7箇所

に注射を受けました。

 

一番深いところにある筋肉には、針筋電計で

筋肉をさわり一番効果が現れると思われる筋

肉に注射をされました。

 

僕は手術慣れをしていて大概の痛みには耐え

られる自信があったのですが、この針筋電計

で筋肉を探られるという経験がなく、冷や

汗がかなり出て、顔が青ざめたことは今でも

覚えています。

 

初回の注射にかかった時間は50分でした。

これは今考えると尋常ではない時間でした。

筋硬直した手が暴れましたので・・・。

 

とにかく無事には注射を打つことができ、

先生とは1週間後に会う予約を入れ、帰宅

しました。

 

ただこの時は片腕がまだ暴れん坊だった

ため本当に効いてくれるのかと、とても

不安でした・・・。

 

たまたまですが次の予約までの間、連休と

自分の有休を利用し、翌日から実家に帰り

ました。

 

その実家に帰る際にも、指に力が入ったまま

の不自由な手を利用し、荷物を持たせ実家に

帰りました・・・ボトックスを打ったけれど、

いつから効くのだろかと思いながら・・・。

 

ただその疑念は衝撃となって返ってきました。

 

実家で過ごし東京に戻って来る電車の中での

ことです。

 

最初は自由な方の手で荷物を持っておりま

したが、疲れたので一時的に不自由な指の

力を借りようと荷物を持ち替えるえた瞬間

でした。

 

ボトっと荷物が落ちる音がしました。荷物

の持ち替えがうまくいかなかったのかなと

思い、再び持ち替えようとしたところ、荷

物が再び下に・・・。

 

この時、初めてボットクス注射の効果で

あることを認識しました。

 

ただ何が衝撃かと言いますと、通常の筋

硬直が「100」だとしますと、注射を打つ

前の筋硬直は「500」とします。そして荷

物を落とした状態はと言いますと「0」、全

く力が入らなくなっておりました・・・。

 

後日、先生の診察を受けた時、先生からは

効きすぎたかなという言葉が漏れました。

 

僕も片腕が全く使えない状態になったこと

は経験がなく、この全く使えない状態を

とても不便に感じました・・・。

 

この全く使えない期間だけで3カ月が経過

し、徐々に力が戻り、初回のボットクスの

効果は1年1カ月となりました。

 

ここで僕が感じたことは・・・

 

やはりこの薬は打たなければ打たないほど

いいということでした。しかし理由は若干

変わりました。これだけ効く薬に対しての

副作用が本当に前回の話だけなのか、効果

の割に副作用が小さすぎる気がしました・・・。

 

またボットクスの期間を延ばす余地がまだ

あるということ・・・それは力が「0」状態が

3カ月あったのですが、その3カ月は無理やり

僕自身が不便過ぎて早く目覚めるようにして

いた部分があることからでした。

 

最後に感じたこと・・・それはボトックス注射

は決して円環ではなく、何かしら変化を与えて

いること・・・力が入り過ぎる状態は同じでも、

以前の力の入り方と今回の入り方は決して

イコールではないこと・・・

 

僕は、期間を延ばせる余地があることと、

すべてが元通りと言う円環ではないところ

に、この治療の可能性を見出しました。

 

(つづく)

 

Tarot