世の中にはいっぱい商売があって、全てに当てはまる成功の秘訣などはないんだと思います。私自身は、職人のような仕事もしたし、雑貨の営業マン、MLM、家庭教師や塾の講師・スタッフ、運送屋、ネット上のビジネスなどをやって来ました。

これらはどれか一つだけをやっていた期間はほとんどなくて、複数を平行してやっていたことのほうが長期間。現在は家庭教師、ネット上の物販だけかな。いくつかのビジネスに出資してるし、稼ぎだけで言えば今もFXが一番だけど、自分でやっているビジネス(商売)としてはこの二つ。

ビジネスには財務や人事などで共通する部分もあるし、基本的なところはまずは「学ぶ」しかない。「知識」と「実践」の両面でね。そしてこれらは、自分で独立開業しなくっても、サラリーマンでも意識さえしていれば学べるものです。

で、「ビジネスセンス」という言葉があります。これはやはり「ある」と言わざる得ないのかなぁ。FX絡みの腐れ縁(笑)で、結果的にeBayなど海外への販売を教えることになったN君という男性がいます。年齢は私の息子と同じ年の28歳。現在サラリーマンですが、FXやネット上のビジネスで何とか成功しようと奮戦中。とても真面目で性格も良い子です。

eBayは長いけど、私自身も先日始めたばかりのAmazon.co.jp(日本アマゾン)での販売。それも教えて・・・というので、私自身も試行錯誤中ではあるものの、分かってきたことは伝えています。

で、こういうことがありました。Amazonには個別商品のトラフィックが分かる機能があるので、これをマーケティングにも使えるなと気がついたわけです。これから出してみようかなと思う商品(それが手元になくても)を、とにかく出品します。この時点では仕入先のあてなどなくてもOK。そしてまず売れないだろうという高い価格設定をします。たとえば2000円~3000円で出品されている商品なら10000円(笑)とかね。そのまま、1週間放置すると、その商品の1週間のトラフィックが分かりますから、トラフィック十分なら最安値との比較で、逆に儲けの出る仕入先探しをスタートできます。これは無料で有益なマーケティング情報が得られる手段になり得ます。

N君にそれを伝えました。で、N君は何をしたかと言うと、それまで出品数30程度だったにも関わらず、3日で200品目程度の上記マーケティング出品をしたようで、即刻Amazonから警告されました。

それで「どうしたら良いですか?」・・・と私に聞くわけですが、ぶっちゃけ「ビジネスセンス」なさすぎです(笑) 普通に考えて上記のマーケティング手法などAmazonにとっては迷惑な行為なのは一目瞭然。自分の出品数の1割以内の個数を出す程度にして、時間をかけてデータを集めるべき。

私はどのようなビジネスでも一番大切なのは「バランス感覚」だと思っています。何かが良く売れたとか、マーケッティング段階での価格差(たとえば国内と海外の)が非常に大きいものを見つけたからとかで、動かせる資金の大部分を使ってその一つの商品を買い込む・・・などというのもバッドセンス。こんな危険なことを繰り返していたら、どこかで資金的に破綻します。

N君は以前にもあったよなぁ・・・海外で1個500円で売っている商品を試しに仕入れてヤフオクで売ったら2500円で売れたそうで、「追加で仕入れました」というので「いくつ?」って聞いたら500個(笑) 確かに日本では珍しい商品でしたし目の付け所は悪くないんです。しかし、たった一回のオークションで、最終日締め切り1時間前には700円だったものが、たまたま3人で競ってくれて2500円になっただけ。「更に10個仕入れて試します」というなら分かるけど500個はアホ。1年以上経つけどまだ出品してるらしいし、余り売れていないようです(笑)