犬の肛門嚢アポクリン腺癌 | たろうのブログ

たろうのブログ

ブログの説明を入力します。

犬の肛門嚢アポクリン腺癌

 

犬の肛門周囲の腫瘍というと肛門周囲腺腫や肛門周囲腺癌など様々な腫瘍があげられますが、その中でも肛門嚢アポクリン腺癌は、肛門の左右にある肛門嚢の分泌腺であるアポクリン腺が腫瘍化してしまう病気です。犬では皮膚腫瘍全体の約2%を占めているとされておりますが(特に雑種、ダックス、シーズーなど)、猫ではあまり見られません。

 

肛門腺の部位にこの腫瘍は生じますが、見た目では判断できず、実際に直腸検査や糞便の検査を行うことで腫瘤の存在に気が付くというケースも多々あります。また症状が進むにつれて、普段の排便姿勢の変化や便の形の変化などが現れるようになります。

肛門嚢アポクリン腺癌は悪性のことが多く、局所浸潤性を持ち、局所リンパ節への転移も認められます。血液検査においては「腫瘍随伴症候群(腫瘍によって引き起こされる疾患)」に伴う高カルシウム血症を呈することが特徴です。

 

この腫瘍は外科的に切除を行うことが推奨されています。また転移率が高いため、術後の補助療法としてカルボプラチンなど抗がん剤を用いた化学療法も行われます。多くの症例では外科療法と化学療法を併用して治療を行っています。

 

発症の原因はいまだわかっていないため、予防することはできません。日頃わんちゃんの体を触ってみて、肛門周りにしこりがあるかどうか観察してあげてください。