喪失感の日々6️⃣2️⃣「妻が子宮頚がんになって」 | 永眠癌ブログ 妻が子宮頸がんになって

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妻がが命を懸けて教えてくれた気づき。

無駄にしたくない。
毎日は本当にあたりまえじゃないこと

おひとりでもこの事が心に残るのであれば、私たちの経験は価値があるものだと思っています。

ある日、整理をしていたら

いつ書いたのかわからない殴り書きのメモがあった。

 

 

 

 

一人で泣いてくれた日もあったでしょう

 

毎日毎日の日常を頑張って過ごすことは

なんて残酷なことでしょう

 

ありがとう

 

あなたは

とっても とっっっーっても

がんばりました


 

何も変わらないまわりの中で

日々の生活を、ただただ過ごすことが

なんて難しいことでしょう


 

なんともない顔をして過ごすことが

なんて辛いことだったでしょう

 

自分がたった一人だと

本当にたったひとりぼっちだと

心細くなったり

孤独を感じたり

絶望したことでしょう

 

ありがとう

 

あなたが何でもない日常を

なんてことない毎日の 平凡な生活を

がんばってくれたから

 

わたしもがんばれました


 

ありがとう

 

がんばってくれて

ありがとう


 

なんだよこの手紙。

ばかやろう。

 

 

おれは

どれだけ自分が愛されてきたか、、




 

 

 

2015/1/17 空虚

やすこがいなくなって、一ヶ月が過ぎた。

 

葬儀や年末年始は仕事が忙しく

バタバタしていたのがようやく一段落した。

 

 

 

 

やすこが作ってくれた冷凍のハンバーグ。

 

ずっと食べれなくて。

 

 

 

でも、さすがにもう食べなきゃね。

涙が勝手に出てきて味がわからない。

 

 

 

ありがとう。でもやっぱり一番うまいよ。ありがとう。

 

 

 

 

ねえやすこ。

冷凍庫に作ってくれていたやすこの手料理

もう全部なくなっちゃった。


 

 

 

 

 

 

2015/2/1

人のこと、生きることがどうでもいいと思っていた。

だれかと話す気にもならなかった。

 

 

 

毎日夜になると

死にたい死にたいと思ってばかりだった。

 

それでも、ムチ打って無理してるから、その分反動

一人になる家に帰ってくると、虚しさで泣けてくる。




 

何故生きるために自分をムチ打ったのか?

それは、自分のためじゃない。

 

 

 

やすことの約束を果たすために、

まだ死ねないって思ったからだ。

 

 

海に撒かれたい。

 

 

その約束を果たすまで。

その日までは生きなきゃ。




 

2/12

 

お金なんかいらない

そんなのあったって楽しくない

心の穴はふさがらない

つまんない

 

虚しい

 

ほんとに

 

 

 

 

自分をわかってくれてる人

いつもそばで味方でいてくれる人

一緒に笑ってくれる人

 

 

 

 

それだけでいい

ほんとうに

 

 

 

 

 

楽しいこと

辛いこと

 

常にあなたと共有した

 

 

 

 

 

あなたの暖かみ

 

人の暖かみが欲しい

 

 

 

 

でもあなたの実家に行っても

もういない

 

わかったんだ

 

あなたは

もういないんだ



 

写真を見返すと

寂しかっただろうなとか

 

このときは辛かったのに、無理して

楽しそうにしてくれてたんだなって

 

笑い方とかで今さらだけどよくわかる

 

 

 

 

 

 

冬の花火が上がる

 

 

 

花火の音

花火の鮮やかさ

 

 

 

 

あなたが辛かったときに

どうしてもいきたがった花火が

 

喜んでくれた想い出が

重なる

 

 

 

 

 

こんなに華やかなのに

 

寂しくなる

 

音も聞きたくない


 

 

 

 

 

あなたが大好きだったディズニー

大好きだった映画俳優

大好きだった食べ物

大好きだった動物

お皿

・・・

 

 

 

身近すぎて

生活のなかに常に入り込む


 

 

 

そのたびに

見なかったふり

気づかなかったふりをするんだ


 

 

 

常に気を紛らせたり

気を張っていないと

 

 

突然ガタガタっと崩れ落ちる

 

 

 

大丈夫大丈夫

 

 

 

 

少しでも隙間があると

なんの前触れもなく

突然襲われる恐怖感

 

 

心が苦しくて崩れ落ちるのを

必死に止める

 

大丈夫大丈夫

 

 

 

 

ひとりという不安

後悔

虚しさ

この先の自分

現実を受け入れること

 

恐怖という固まりになって襲ってくる


 

 

 

何度も何度も奮い立たせても

突然やってくる


 

俺は一生

この想いを持っていくだろうな

 

 

 

幸せになるんじゃなくて

あなたのように

幸せを感じていくから


 

 

 

ポツンとひとりぼっち

 

ふと、気づくと

ここはとても空虚な世界なんだ。



 

沢山仲間はいるけど

ひとりぼっち。

そう強く感じる日々。


 

後からくるってのはこういうことなんだろう。

 

 

 

 

こんなことが起きても

 

世の中は変わらず動いていて

 

 

 

また明日になって

 

次の日になっていく。

 

 

 

そう。

なーんにも世の中は変わらないんだ。

 

 

 

 

 

それでもこんな世の中を

生きていかなきゃいけない。

 

 

 

 

やすこがいなくなったときに感じた悲しみ。

それとはまた違う哀しみを感じて虚しくなる。

 

 

 

 

もうやすこはいない。

 

いないってなんだ?

 

死ぬってなんだ?

 

いきるってなんだ?

 

 

 

 

 

人が激しく行き交う道の真ん中を

ひとり立ち尽くしてる。

 

 

 

世の中から置いていかれてる。

 

 

 

 

そんな感じがする。

 

 

 

いや

 

 

 

本当は自分が置いていかれたいのかも。

 

 

 

 

 

何を話しかけられても、なんだか上の空

 

 

 

ここに自分はいない。

 

 

 

ちょっとしたことでも、

ぐちることもできない。

 

隣でいつも励ましてくれることもない。

いつも褒めてくれることもない。

 

 

 

哀しい

 

哀しい

 

 

 

何かにつけて

すぐに泣けてしまう。情けない。

こんな風にぐじぐじしてる自分が嫌だ。

 

 

 

何のために、誰のために、

こんなに頑張って仕事をしてるのだろうか。

 

 

 

今はきっと、どんな慰めの言葉も

俺には届かないのかもしれない。


 

でも、気にかけてほしい。

気を許せる人に側にいてもらいたい

 

 

ただ、側にいてくれるだけでいい

それなのに、ひとりのほうがいいとも思ってしまう。

 

 

 

毎日が葛藤。

 

自分の心の変化をここにメモしておこう。

いつか何かの役に立つかもしれない。

 

2015/2