母親に死に化粧をしてあげた。
口の周りが黒ずんできて
みんながどうにかきれいにしてやってくれって。
化粧でなんとかきれいに隠し
顔色がよくなって
生きてるかのように・・・
旦那さんは
今までで一番きれいな顔しとる
って言ってくれた。
葬儀の後、みんなが帰って
夜には近い身内だけになった。
弟達には、病院に付き添いに行ってたときに
今の私の思いを打ち明けていた。
母親のことを恨んできたけど
今はしてもらったことをいっぱい思い出す。
それに弟二人を残してくれて
ありがとうって・・
しかし
母親の弟が私の病気のことも
私の思いも理解してくれず
私に意見してきた。
旦那さんは、母親が日頃言ってきた遺言どおり
今日はどんな不満があっても
それは後日にいくらでも聞くから
我慢してくれ・・って
葬儀の日だけは
明るく和気藹々と
お酒を飲んで、楽しく過ごしてくれって。
もちろん涙ぐむことはあるけど
私もいつものように
弟達とワイワイやって
冗談を言いあって・・
けど、叔父には私のそういう平然とした態度が
気に入らなかったようで
なんでこんな時くらい
母親に自分の思いを言わないのかって。
自分の姉が亡くなって辛いのに
なんでみんな笑ってるのか・・って。
けど、みんな辛い。
それはお互いにわかってることなのに
叔父は少しみんなと違う考え方で
人間性も少し変わってる。
かなり責められたけど
弟達は私の思いを言ってくれて
兄貴もかばってくれた。
私の思いをみんな知ってるから
今、母親にそれを言えって押し付けることは
違うんじゃないかって
弟も強く意見してくれた。
病気のことを言われると
旦那が泣きながらかばってくれた。
それでも叔父は納得せず
私は泣きながらキレてしまった。
母親への今の思いはちゃんと言った。
それでも、叔父は母親がずっと辛いって言ってたと言うから
私は母親に出て行かれ
小さい頃からみじめな思いをしてきた
そういう辛かった経験をみんなに言った。
母親のことを先生に侮辱されたこともあった。
あんたのところは母親がおらんから・・
って先生や他人から言われることもあった。
運動会では先生に教室に連れて行かれ
ここで食べなさいって、一人でお弁当を食べた。
兄と父親と3人で首を吊ろうかって
そんな時期もあった。
数え切れないくらいみじめな思いをしてきた事・・
そういう事は今更言いたくなかった。
けど、自分が辛いのにって
叔父に言われると
私もみんなも辛いのに・・・って
悔しくて・・
泣きながら
それならここで
私が自分の思いをぶちまけて
泣き崩れたら
それで叔父は納得していたのか！って
強く言った。
みんなが泣いて
私をかばって・・
母親の旦那さんは飲んで寝てたのに
その騒ぎで起きてきて
「誰が今、一番辛いかわかっとんか！」
って。
もちろん夫婦として一緒に過ごしてきた旦那さんが一番辛いし
これからもっと寂しさを感じるだろう。
けど、私は叔父がそういうことを
言うから自分の意見を言ったんだと言った。
そして、私は今、母親にありがとうって言いたいって。
そしたら旦那さんは今から飲みなおそうって。
一瞬元にもどった。
けど、叔父が帰るって言い出し
それをするなら叔父との付き合いは一切やめる。
帰るなら帰ってくれって。
それを言われた叔父が
怒り狂ってたようで
旦那と兄が必死で押さえつけて
後で兄から聞くと
あれは狂ってる・・と。
何をするかわからない。母親の旦那さんを殺しそうな勢いだったと。
弟達にもこれからの付き合いは
少し気をつけたほうがいいって言ってきたらしい。
元々私も叔父とは付き合いがなかったし
これからも付き合いしようと思わない。
それはそれでいいって兄も納得してくれた。
兄と私が一番大事にしていくのは
父親だという事に変わりは無い。
母親の家から帰ってくるときも
車の中で旦那がずっと手を握ってくれた。
弟達も、私が付き添いの時に
思いを言ってくれて
すごく嬉しかったって言ってくれた。
家に帰って来て
少し落ち着いたけど
やっぱり寝るときにいろいろな思いが込み上げてきて
また泣いてしまった。
今日は一日中、寝続け。
叔父のことがあり
また人が怖いという感覚が襲ってきた。
しばらくいろんな疲れで
何もできないかも。