「64(ロクヨン)」横山秀夫 | 他力本願映画見たよ日記のブログ

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 2月16日「64ロクヨン」(横山秀夫、文藝春秋刊)を読み終わる。
 風が吹いている。荒野の中を。蒼い蒼い想い。悲しみはどこに?
 傑作/このミスで第一位を取るのも頷ける。本気/主人公は県警の広報官で、どんなことでも手を抜かない。信頼/記者との関係で悩む。一度失った信頼は元には戻らない。誘拐/本作の中心となる事件。狂言/物語の後半また誘拐事件が起きる。それは狂言という判断もあるが、展開はさらに進む。号泣/打ちのめされたり、元気が出たり。
 ミステリーとしても警察小説としても心理小説としても満足な一冊である。
 五つ星。