私は子供は正直好きではない。特に5~10歳くらいのそれなりに分別がついてくるはずなのに、公共の場で騒いだり走り回っている子たちを見ると眉間にシワがよる。

3人も出産して「自分の子はやっぱりかわいい?」と聞かれるが、特段そういうこともない。
いや、素直に言えばときどきは「うちの子はかわいい」「うちの子はすごい」と思うこともある。
だが、「産んでみたらかわいくって~☆☆自分の子は特別♪」というほどのことはやはりないのだ。

ならばなぜ3人産んだか。

◇姉妹が欲しかったから(女、男と生まれたので3人目にかけた。女、女だったら二人だったと思う)
◇親も子も、いつ死ぬかわからないから血縁は多い方がいい
◇2人キョウダイだと、どっちかが亡くなったら一人っ子になってしまう
◇3人いれば社会ができて楽しいだろうから
◇産み育てられる家庭環境だと判断したから

少子化問題の解決には、やみくもに女性に「産みなさい」というよりは、子供が一人いる家庭で、もう一人以上欲しいと思ってる人が悩まずに産める支援をしたほうがいいと思う。
女だって産まない人は産まないのだ。

身近なところで友達も同僚も保育園ママも、一人っ子は実は少ない。
それどころか、3人以上がすごく多い。
4人もけっこういる。
うちの子の同級生で「5人目だよ」に驚いてたら6人目も生まれてびっくりしたのは去年の話だ。

3人家に子供がいるのってどう?大変?とよく聞かれる。

大変な点は食事とお金と、それぞれを相手にする時間が少ないこと。

まだ毎日10合炊く、なんていうレベルには程遠いが食費は確実にかかる。
医療費はうちの区は中学生までかからないので、高くつくのは予防接種くらい。
子供服やら靴ももちろんおさがりで使いまわすけれど、傷みも出やすいし・・
習い事は多くはないが、やはりそれぞれなのでかかる。
家はそれなりに手狭にはなったが、あと15年もすれば子供は順に巣立っていくだろう。
一人一部屋など贅沢なことは言わせない。親の居場所なんて台所かトイレなのだ。

なにより、一人が学校でのことを話してる後ろから、「ちょっとママ、聞いてる?聞いてないよね~」とギャンギャン割り込んでくる。その横からもう一人が「ママ、これあけて~」「これ読んで~」とまた割り込んでくる。その騒々しさに毎日ゲンナリ。

でも。

3人が一緒になって活動している様子は微笑ましい。
長女がすでに小学校高学年で下二人は保育園児なので、小さなお母さんが指示しまくってるだけなのだが・・
ときに先生役、ときにグループリーダーとしてうまいこと従えて遊んでくれている。

お風呂ももう3人だけで入れる。
二人目が生まれたときから長女がちゃんと抱っこしていられたので、下が生まれてお風呂が大変!という経験はない。姉は姉らしくなるものだ。

真ん中は女にはさまれて、優しい(弱い)。
姉にも妹にも泣かされている。

末っ子は強い。追いつこう、負けない、同じようにできる、と奮闘している。歩くのも、しゃべるのもとても早く、兄と一緒にひらがなや数字を覚え始めたこの頃。

ぎゃあぎゃあやっているのも、あと少しだろう。
長女は思春期に入るし、兄と妹もしばらくすればそれぞれの世界(友達)へ入っていく。
静かな日々に戻り、老いた夫婦が残るのだろう。

そして親亡きあとは、3人がまた助け合ってくれれば幸いだ。
ついでに子孫が続いていってくれたらなお嬉しい。