ケー君は、いつからか天候が悪くなると頭痛を訴えていました。
雨が降る前や台風前には「頭が痛い」と訴えていたケー君、
天候が良い日は頭痛も無かったので、家族は “片頭痛”と思っていました。
特に母親は、自分も天候が悪くなると頭痛がでる”片頭痛持ち”だったので、
まさか “水頭症” による頭痛とは、家族もケー君本人も思わなかったのです。
水頭症 とは
脳は水の中に浮いている豆腐みたいなもの
これはケー君の病状説明をする先生や看護師さんから何度も聞いた例え話しです。
脳を浮かせている水(脳脊髄液)が、何らかの原因で上手く循環できず
脳室内に過剰に溜まって脳を圧迫するのが “水頭症” らしいです。
水頭症が起こる原因も幾つかあって・・・
- 閉塞性水頭症:水の通り道が狭く排出が上手く出来ない
- 正常圧水頭症:水が過剰に増加して排出が間に合わない
- 後天性水頭症:脳腫瘍などが原因で水の排出が出来ない
などがあるようですが、ケー君は “脳腫瘍” が原因で、水が排出されずに、
脳室内に過剰に溜まっている状態でした。
水頭症による症状は
水頭症の原因によって、症状も変わるようですが、ケー君の場合・・・
- 頭痛が起こる
- 疲れやすい(集中力の低下)
- 嘔吐(入院直前)
- 意識障害(入院直後)
などの症状が現れました。
頭痛と嘔吐があった時は、救急に連れて行ったのですが、
問診しながらケー君を診てくれた当直医師の判断も “片頭痛” でした。
問診だけでは、頭痛と水頭症の見分けは難しいのかもしれません。
今頃になって気が付いた片頭痛じゃなかったと思う症状
ケー君に、水頭症だった時の頭の痛みについて聞いてみると・・・
ケー君
後頭部から激しい痛みが広がる感じ・・・
と言っていたので、コメカミから来る片頭痛の症状とは違うようです。
片頭痛と自己判断しないで欲しい
ケー君の頭痛は、片頭痛ではなく脳腫瘍が原因で起こる水頭症でした。
水頭症の症状はイロイロあるようですが、ケー君の場合は頭痛と集中力の低下でした。
そんな中で、高校受験に向けて頑張っていたケー君を思うと、
「親としてナゼ気が付いてあげられなかったんだろう」と今でも悔やんでいます。
頭痛の症状があるなら、片頭痛と自己判断せずに、専門の診療科でシッカリと診てもらうことをオススメします。

