8/5(月) パリ五輪開会式、ローマ教皇庁に叱られる | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2024年08月05日(月) 

 


 

パリ五輪開会式の一部の演出について、ローマ教皇庁から不快感を示されたそうです。

女装したダンサーらが並んだ様子が、キリストと弟子を描いたレオナルド・ダビンチの「最後の晩餐」の構図に似ていたことから、キリスト教を揶揄していると批判があがっていました。

 

 

『悲しむ声に同調せざるをえない』とか『表現の自由は、他者への敬意を書いてならない』とか、他者を批判する声明として実に上手い文章だなと唸った。

怒りをか弱き被害者的イメージを感じさせる「悲しい」という言葉に置き換えて相手に自責の念を抱かせ、「他者への敬意」という黄金の言葉で締める。

見習いたい。

 

 

あの絵的にとても美しかった開会式の演出はこの方が務めたのね。

トマ・ジョリー氏は1982年生まれの41歳で若くして才能を開花させ、フランス演劇界の頂点であるモリエール賞を受賞した実力者なのだそうです。

「最後の晩餐から着想を得たのではなく(ギリシャ神話の)オリンポス山の神々に関連する異教徒の祝祭がアイデアにあった」と説明されているとか。

ジョリー氏は自らのセクシャリティーをオープンにしていて、ネット上で殺害予告まで受けたそうです。

(あのLGBTQを全面に押し出した演出は、自らの主張でもあったのね。)

 

 
私は開会式をとても楽しませていただいたので、演出家の美的感覚を心から賞賛するけど、以前のブログにも書いたけど、「最後の晩餐」ではなくて、「涅槃図」をイメージさせる構図でこういった演出をされたら、「仏教バカにしてんのかっ!?」という戦闘的な感情が沸き起こりそうなので、やっぱり宗教絡みや、それを連想させる演出はやめておいた方が良いと思いました。