2023年09月09(土) 雨後曇時々晴
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「やまと絵」展が10月11日(水)から開催されるためか、プロローグとして本館7室、8室に近世のやまと絵が展示されています。(2023年9月5日(火)~2023年12月3日(日)
土佐派、住吉派、板谷派、琳派、狩野派の作品が展示されていました。
【八橋と尾形光琳】
伊勢物語八橋図 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 絹本着色
『都から東へと向かう主人公が、都に残した恋人を想い「から衣 きつつなれにし つまあれば はるばるきぬる たび(旅)をしぞ思う」と詠う、有名な『伊勢物語』第九段「八橋」の場面です。
主人公と供人が燕子花を眺めながら都へと思いを馳せる様子を描いています。(解説より)』
光琳は「八橋」を主題にした硯箱も作っています。
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳(1658~1716)作 (2020年11月17日撮影)
【大原御幸図屏風】
大原御幸図屏風(おおはらごこうずびょうぶ) 長谷川久蔵筆 安土桃山時代・16世紀 紙本金地着色
「『平家物語』の終盤の場面。
平清盛の娘で安徳天皇の母、建礼門院は、洛北大原に庵を結び、源氏に滅ぼされた平家一門の菩提を弔います。
そこに後白河法皇が秘かに訪ねます。
草木の繊細な描写が、建礼門院の儚げな境遇と共鳴。
長谷川等伯の長男久蔵の数少ない遺作です。(解説より)」
この仰々しさ。
全然、「秘かな」訪問ちゃいますがな。
建礼門院を訪ねた後白河法皇。
解説に「草木の繊細な描写が、建礼門院の儚げな境遇と共鳴。」と書かれていたけど、むしろ粗末な庵と破れた障子の張り紙、室内の”洗濯物”の生活感溢れる描写が建礼門院の侘しい境遇と共鳴していると思う。
この草木の描写は久蔵さんっぽいな~と思いました。
とはいえ、2014年に智積院の宝物館で長谷川等伯・久蔵親子の障壁画を一度見ただけなんですけどね。
【本性坊怪力図 岩佐又兵衛筆】
本性坊怪力図(ほんじょうぼうかいりきず) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 紙本着色
『本性坊(ほんじょうぼう)は南北朝時代の大和般若寺の層。
笠置山の後醍醐天皇を六波羅探題の軍が攻めた時、勇力をもって聞こえた本性坊が大石を敵中に投じて退散させたという逸話を描いています。
やまと絵と漢画をみごとに融合した又兵衛様式の繊細な筆致が見どころです。(解説より)』
岩佐又兵衛といえば山中常盤物語などの色鮮やかな絵巻物のイメージが強いけど、この作品は展示ケースが反射しているうえに、顔料も薄くなっていて、かろうじて本性坊が大きな岩を持ち上げて、いまにも落とさんとしている様子が見えるだけでした。
尾形光琳、長谷川久蔵、岩佐又兵衛の作品を見て、トーハクを後にしました。












