3/11(金) 宝石展 ~原石の誕生~ | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

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その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2022年03月11日(金) 晴

【横浜】 最高気温 18.2℃ / 最低気温 6.3℃

 

今日は有休を取って、国立科学博物館で海佐淹れている特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」の9時~9時半入場の予約を取っています。

入場時間が指定されていると緊張するわ~。

時間内に入場できるように、前日からルート検索して、目黒乗り換えで上野に行くことにしました。(運賃: 449円)

家を7時半前に出て、8時半過ぎには上野に到着。

モロ通勤時間帯だったけど、電車はさほど込んではいなかったです。

 

08:44 @国立科学博物館 

奥に実物大のシロナガスクジラ像。

 

08:45 入場料は2,000円。 

 

8時45分頃から検温が始まって、地球館の特別展入口前に並びました。

9時に入場し、最初の展示室は『原石の誕生』

ワタシ的には、ここが一番、面白かった。

後半の展示は豪華なジュエリーが沢山、並んでいたけど、縁がなさ過ぎて興味が湧かず(笑)。

女子たちがダイヤモンドの展示の写真を撮りまくっていたけど、映え狙いかな~?

 

『原石の誕生』

 

【熱水脈から見つかる宝石】

 

熱水脈(または熱水鉱脈)は、地下深くに存在する100℃を超える高温の水(熱水)が、岩盤の割れ目などを通って上昇した跡です。

熱水に溶け込んでいた物質が、温度と圧力の低下とともに溶けきれなくなり、割れ目などの隙間に様々な鉱物となって沈殿・充填します。

アメシストやロッククリスタル(水晶)などは、熱水脈からみつかる代表的な宝石です。

 

パイライト(鉱物名: 黄鋼鉄 pyrite)

鉄と硫黄からなり、化学組成はFeS2。

こんなにギンギンに光っている鉱物もあるんだ~。

パワーストーンとして、巷では数珠状の腕輪も売られているけど、鉄と硫黄だと思うと、あ~んまり付ける気にならないなぁ。

 

ペリドット(鉱物名: かんらん石 Forsterite 米国アリゾナ州産)

カンラン石(苦土橄欖石)の中で宝石として扱われるものがペリドットと呼ばれます。

かんらん石は玄武岩やはんれい岩の造岩鉱物だよね~。

熱水脈を通ると宝石になれたりするのね。

それにしても宝石名のペリドットを鉱物名で言うと夢がなくなるわね。

 

フローライト(鉱物名: 蛍石 Fluorite イギリス産)

加熱すると発光するので蛍石と名付けられたそうです。

それにしても、シャッター音がしない無料カメラソフトは解像度がイマイチ~。(←単なる手振れという噂もw)

 

マラカイト(鉱物名: 孔雀石 Malachite コンゴ民主共和国)

化学組成は炭酸水酸化銅 Cu2CO3(OH)2 で、銅製品にできるサビの緑青の主成分と同じです。

写真の孔雀石はなんか不気味だけど、孔雀石の名は微結晶の集合体の縞模様が孔雀の羽の模様に似ていることに由来してます。

孔雀石の粉末は、顔料(岩絵具)として古来から使用されているいて「岩緑青」、「マウンテングリーン」、古名では「青丹(あおに)」と呼ばれいます。

クレオパトラがアイシャドーに使っていたことは有名です。

 

【ペグマタイトから見つかる宝石】

 

ペグマタイトは、多くの揮発性(水やガス)成分を伴ったマグマが固まった特殊な火成岩。

マグマの冷却がすすんでも、最後まで固まらずに残った“マグマの残りかす”です。

(500~800℃)では、揮発性成分が濃集して粘性が低下していたり、分離して気泡になったりして、元素が移動(拡散)しやすくなり、大きな結晶ができやすくなります。

例えば、揮発性成分としてフッ素やホウ素が多く含まれると、トパーズやトルマリンなどの宝石が出来ます。

 

ペグマタイト 岐阜県中津川市蛭川産

花崗岩中のペグマタイト部分(空洞の部分)

内部の結晶はスモーキー・クォーツ(煙水晶:黒色)とマイクロクリン(微斜長石:白色)

 

ペグマタイトは、この前、新橋に見に行ったわ☆

 

 

内部の結晶はスモーキー・クォーツ(煙水晶:黒色)とマイクロクリン(微斜長石:白色)

 

スモーキー・クォーツ(煙水晶 鉱物銘: 石英  Quartz  ロシア・ウラル産)

巨大なスモーキー・クォーツも展示されていました。

このコーナーは「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」所蔵のものが多かったです。

 

トパーズとアクアマリン (写真、ボケてるし・・・)

 

トルマリン

トルマリン (tourmaline) は、ケイ酸塩鉱物のグループ名。

結晶を熱すると電気を帯びるため、電気石(でんきせき)と呼ばれています。

トルマリンはオパールと並んで10月の誕生石。

 

【変成岩から見つかる宝石】

 

変成岩は、既存の岩石が熱や圧力を受けて、再結晶してできた岩石(片岩、片麻岩、角閃岩など)。

プレート運動により地下深くに運ばれたり、高温のマグマに接触したりして生じます。

地下深部の岩石中で極めてゆっくりと結晶化が起こりますが、隙間がないため、おおきな結晶ができることは滅多にありません。

鮮やかな色の要因となる成分は、熱や圧力と共にもたらされます。

ルビーやエメラルドのような濃い色の宝石は、変成岩で見つかる宝石の代表です。

 

ひすい (鉱物名: ひすい輝石(Jadeite ジェダイト)  ミャンマー産)

ヒスイ輝石は輝石グループの鉱物。 宝石として珍重されている翡翠のうちの「硬玉」。 本翡翠とも呼ばれる。

 

ガーネット(鉱物名: 灰鉄石榴石 かいてつざくろいし (Andradite アンドラダイト) イタリア産)

和名の通り、カルシウムと鉄に富む柘榴石。

 

ルビー (鉱物名: コランダム (corundum) コンゴ共和国産)

 

コランダム (corundum) は、酸化アルミニウム (Al2O3) の結晶からなる鉱物。

鋼玉(こうぎょく)とも呼ばれる。赤鉄鉱グループに属する。
純粋な結晶は無色透明であるが、結晶に組みこまれる不純物イオンにより色がつき、ルビー(赤色)、サファイア(青色などの赤色以外のもの)などと呼び分けられる。

モース硬度は、ダイヤモンドに次ぐ9。

コランダムは、さまざまに産出する。
①ペグマタイト、花崗岩、閃長岩などの火成岩とともに。

雲母片岩、片麻岩、結晶質石灰岩、ホルンフェルスなどの変成岩とともに。

③ボーキサイトなどの堆積岩とともに、また、地表の砂の中から。

④地殻内の高温水溶液(熱水)から晶出した熱水鉱床から。
鉱床は、カナダ、アメリカ、ロシア、南アフリカなどにある。

ルビーは、ミャンマー、タイ、スリランカで、砂の中から多く採掘される

 

【隕石】

 

パラサイト(エクスエル隕石) アルゼンチン産

ペリドット(かんらん石)の結晶を含む石鉄隕石の一種。

 

※石鉄隕石: ほぼ同量の鉄-ニッケル合金と珪酸塩鉱物からなる隕石。

パラサイトは鉄-ニッケル合金に、かんらん石が散りばめられた美しい隕石です。

地球上ではこの様な組み合わせの岩石は存在しません。

 

【宇宙に宝石はあるか?】

 

『パラサイト隕石は太陽系ができた頃、ドロドロにに融けた小惑星の内部でできたと考えられています。

つまり、隕石に含まれているペリドットは、一度融けた小惑星が砕けたカケラです。

同様に、地球や火星や金星の内部にあるマントルも、主にペリドットでできていると考えられています。

尚、隕石からはダイヤモンドも見つかっていますが、0.1mmもないような微細な結晶ですので、宝石として利用することはできません。(解説より)』

 

パラサイト隕石のペンダントトップなんかも売っているのね。

知らなかったわ~。

 

(つづく)