2022年01月14日(金) 晴
18:06 先付
寒ナマコ、 アシタバの胡麻和え、さんま寿司、里芋、菜の花、サザエ、ひじきの煮物など地の物ばかり。
地魚の舟盛り
一番左が「オジサン」という名の白身魚、手前が地金目鯛、お頭付の赤い魚は、アカハタ、もう一つのお頭付きはイサギ。 皮を炙ってお刺身にしています。
山葵は地元の生ワサビです。
他にも説明していただいたけど、忘れちゃいました。
こちらの舟盛りの中で、宿が買った魚は地金目鯛(地キンメ)だけで、あとは全てオーナーが釣ったものだそうです。
地キンメは、大島から神津島より手前の海で小釣漁師が「日帰り」で一本釣りしてくる金目鯛のことで、脂ののりが良く、最高級の金目鯛だそうです。
金目鯛もブランディングされているなんて知らなかったわ。
そうそう地キンメにありつける機会はなさそうです。
お刺身の地キンメは脂がのっていて、身がしまっていて、美味しかったです。
地魚の舟盛りは白身魚が多いので、それに合わせたお酒を用意しているとのこと。
私は「黒船マシュー(純米吟醸)」、夫は「下田美人(本醸造)」を選びました。
かぶら蒸し。
お出汁が美味しい。
お待ちかねの煮鮑。
オーナーが取ってきた特大サイズの天然鮑を大女将が8時間かけて煮た鮑。
肝の大きさを見れば、どんなに大きな鮑か想像できますね。
写真は2切ほど食べた後のものです。
柔らかくて、滋味豊かでした。
柚子釜。 ホタテが入っています。 柚子好きにはたまらない。
アカハタの唐揚げ。
カサゴの唐揚げは食べたことがあるけど、アカハタの唐揚げは初めて。
「今日はアカハタが釣れたので、唐揚げにしました。 高級魚ですよ。」と大女将。
都内の市場では古くからの高級魚らしい。
低温で揚げられていて、大女将は「固いところは残してください。」とおっしゃっていたけど、歯ごたえを楽しみつつ、バリバリ食べて完食。
なんたって、渡り蟹の甲羅までかっくらったような女ですからね。
すべてのお料理が美味しかったけど、私の今日の No. 1 はこのアカハタの唐揚げでした。
付け合わせのアルファルファみたいなのは、サツマイモを細かく切ってあげた物。
オーナーさんの包丁技が冴え渡った一品。
「静岡あらごしみかん酒(500円)」を追加。
アカハタのしゃぶしゃぶ。
高級魚のアカハタ、食べまくり。
「しゃぶしゃぶがあるから必要ないとも思うのですが、どうしても召し上がっていただきてくて。」と大女将が運んでくださった「イサギの潮汁」。
この辺では「イサキ」ではなくて、「イサギ」と呼ぶそうです。
良いお出汁が出てる・・・でも、かなりお腹がいっぱい。
19:22
お腹がいっぱいで苦しいところに、まさかの魚の煮付け登場!
「えっ!? まだあるんですかっ?」と思わず叫んじゃいました。
「明日の朝、お召し上がりいただいてもよろしいですよ。 でも、今日が一番美味しいです。」と大女将。
その一言で、夫が「今日、喰うぞ! 一番、美味しいときにいただこう。」と。
お魚は今日、釣れた「オオモンハタ」。
「なかなか食べられない高級魚」だそうです。
スマホで調べたら、こんなお魚でした↓
体中にブチ(斑紋)があるから「オオモンハタ」なのね。
煮魚になっても胸びれに斑紋がしっかり残っています。
煮汁は先代から50年以上、使い続けているものだそうで、本当に美味しい煮魚でした。
都会の料理屋でお頭付きのオオモンハタの煮付けを食べたら5,000円ではきかないわね。
煮魚もご飯と一緒にキレイに頂いて、お茶をいただいていたところに、まさかのデザート!
19:47
若女将が作った紅茶のババロア。
もうこの時点でお腹が張り裂けそうだったので、苺を一つ食べるだけでも苦しい・・・。
あまりにも沢山いただいて、“別腹”の余裕すら1c㎥ すら残っていない感じ。
でも頑張って完食。
大女将に、「殺生をして商売しているので、残さず召し上がって頂けるのが何より嬉しい。」とおっしゃっていただきました。
これだけの量を完食するお客はなかなかいないのだろうな。
そういえば軽井沢のフレンチレストランでも、「キレイに召し上がってくださってありがとうございます。」と言われたわ。
食い意地張っているのよね、私達。
普段は粗食だから、勿体なくて、残さず食べちゃいます☆