1/14(金) 臨海荘 夕食 | そんな感じ。 since March 28, 2005

そんな感じ。 since March 28, 2005

日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2022年01月14日(金) 晴

 

18:06 先付

寒ナマコ、 アシタバの胡麻和え、さんま寿司、里芋、菜の花、サザエ、ひじきの煮物など地の物ばかり。

 

地魚の舟盛り

一番左が「オジサン」という名の白身魚、手前が地金目鯛、お頭付の赤い魚は、アカハタ、もう一つのお頭付きはイサギ。 皮を炙ってお刺身にしています。

山葵は地元の生ワサビです。

他にも説明していただいたけど、忘れちゃいました。

 

こちらの舟盛りの中で、宿が買った魚は地金目鯛(地キンメ)だけで、あとは全てオーナーが釣ったものだそうです。

地キンメは、大島から神津島より手前の海で小釣漁師が「日帰り」で一本釣りしてくる金目鯛のことで、脂ののりが良く、最高級の金目鯛だそうです。

金目鯛もブランディングされているなんて知らなかったわ。

そうそう地キンメにありつける機会はなさそうです。

お刺身の地キンメは脂がのっていて、身がしまっていて、美味しかったです。

 

地魚の舟盛りは白身魚が多いので、それに合わせたお酒を用意しているとのこと。

私は「黒船マシュー(純米吟醸)」、夫は「下田美人(本醸造)」を選びました。

 

 

かぶら蒸し。

お出汁が美味しい。

 

お待ちかねの煮鮑。

オーナーが取ってきた特大サイズの天然鮑を大女将が8時間かけて煮た鮑。

肝の大きさを見れば、どんなに大きな鮑か想像できますね。

写真は2切ほど食べた後のものです。

柔らかくて、滋味豊かでした。

 

柚子釜。 ホタテが入っています。 柚子好きにはたまらない。

 

アカハタの唐揚げ。

カサゴの唐揚げは食べたことがあるけど、アカハタの唐揚げは初めて。

「今日はアカハタが釣れたので、唐揚げにしました。 高級魚ですよ。」と大女将。

都内の市場では古くからの高級魚らしい。

低温で揚げられていて、大女将は「固いところは残してください。」とおっしゃっていたけど、歯ごたえを楽しみつつ、バリバリ食べて完食。

なんたって、渡り蟹の甲羅までかっくらったような女ですからね。

すべてのお料理が美味しかったけど、私の今日の No. 1 はこのアカハタの唐揚げでした。

付け合わせのアルファルファみたいなのは、サツマイモを細かく切ってあげた物。

オーナーさんの包丁技が冴え渡った一品。

 

「静岡あらごしみかん酒(500円)」を追加。

 

アカハタのしゃぶしゃぶ。

 

高級魚のアカハタ、食べまくり。

 

「しゃぶしゃぶがあるから必要ないとも思うのですが、どうしても召し上がっていただきてくて。」と大女将が運んでくださった「イサギの潮汁」。

この辺では「イサキ」ではなくて、「イサギ」と呼ぶそうです。

良いお出汁が出てる・・・でも、かなりお腹がいっぱい。

 

19:22

お腹がいっぱいで苦しいところに、まさかの魚の煮付け登場!

「えっ!? まだあるんですかっ?」と思わず叫んじゃいました。

「明日の朝、お召し上がりいただいてもよろしいですよ。 でも、今日が一番美味しいです。」と大女将。

その一言で、夫が「今日、喰うぞ! 一番、美味しいときにいただこう。」と。

お魚は今日、釣れた「オオモンハタ」。

「なかなか食べられない高級魚」だそうです。

 

スマホで調べたら、こんなお魚でした↓

 

体中にブチ(斑紋)があるから「オオモンハタ」なのね。

煮魚になっても胸びれに斑紋がしっかり残っています。

煮汁は先代から50年以上、使い続けているものだそうで、本当に美味しい煮魚でした。

都会の料理屋でお頭付きのオオモンハタの煮付けを食べたら5,000円ではきかないわね。

 

煮魚もご飯と一緒にキレイに頂いて、お茶をいただいていたところに、まさかのデザート!

 

19:47

若女将が作った紅茶のババロア。

 

もうこの時点でお腹が張り裂けそうだったので、苺を一つ食べるだけでも苦しい・・・。

あまりにも沢山いただいて、“別腹”の余裕すら1cすら残っていない感じ。

でも頑張って完食。

 

大女将に、「殺生をして商売しているので、残さず召し上がって頂けるのが何より嬉しい。」とおっしゃっていただきました。

これだけの量を完食するお客はなかなかいないのだろうな。

そういえば軽井沢のフレンチレストランでも、「キレイに召し上がってくださってありがとうございます。」と言われたわ。

食い意地張っているのよね、私達。

普段は粗食だから、勿体なくて、残さず食べちゃいます☆