6/20(日) バロック美術 ~ベルニーニ~ | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

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2021年06月20日(日) 曇一時雨

【横浜】 最高気温 27.3℃ / 最低気温 19.7℃

 

今日は放送大学の録画を見ました。

 

「西洋美術の歴史と理論」 第10回「バロック美術 対抗宗教改革の芸術戦略」を見て、あぁ、バロック美術ってこういうことだったのねとすご~く合点がいきました。
バロックは絢爛豪華で、楕円形でゆがんだ真珠…程度のイメージしかなかったけど、宗教改革の影響を受けた北方ルネッサンスに対抗して、カトリックの正当性をプロパガンダしたのがバロック美術。

バロック美術の特徴は、彫刻、絵画、建築が渾然一体化した総合性。

演劇的な演出。

 

バロック美術の代表的な美術としてジャン・ロレンツォ・ベル二ーニ(1598年~1680年)の彫刻が多数、紹介されていたけど、ベルニーニの彫刻が来日することはまずないですよね。

ローマに行くことがあったら、是非、見たいと思いました。

観光目的に φ(.. ) メモメモ

 

①サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会(ローマ)

ベルニーニ《聖女テレサの法悦》…バロック美術の最高傑作

 

②サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会(ローマ) イエズス会(I.H.S)

 ドームが楕円形の教会、ベルニーニの建築家としての仕事

 

③ボルケーゼ美術館(ローマ)

・ベルニーニ《ダヴィデ》…投石器を構えるダヴィデ。 静的なダ・ヴィンチのダヴィデに対して動的で躍動感がある。

・ベルニーニ《アポロンとダフネ》…クピトが放った恋心を抱かせる矢によってアポロンはダフネに恋をするが、ダフネは恋を拒否する矢で射られていたので、アポロンを拒否し月桂樹に変わる。 

・ベルニーニ《プルートとプロセルピナ》…冥界の王プルートがプロセルピナを冥界に連れ去ろうとしている像。 

プロセルピナの臀部にプルートの指が食い込む様がリアルで、柔らかそうで、とても大理石の彫像とは思えない。

これは是非、見てみたい!

 

他にもベルベニーニ宮殿、サンティニューツィオ教会、ジエズ教会などが紹介されていました。

 

前に『リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝展』を見た時、バロックについて書いたことが、ローマのバロック美術の映像を見て、実感として理解できたような気がしました。

 

 
『「バロック」は、17~18世紀の、動的な造形や、装飾の多用、効果的な光の使用、劇的な空間演出などを特徴とする芸術様式を意味し、

ポルトガル語の「barocco=歪んだ真珠」が語源といわれています。』

 

『バロックは王侯貴族による芸術でとにかく絢爛豪華。 

家具には金メッキが施され、黄金キンキラキンの世界。

絵画は、マルティンルターによる宗教改革に対抗し、

カトリック復興の為、美術を使って民衆を呼び戻そうと、

教会に飾るどデカい宗教画が制作された。

民衆に分かり易い美術であるかもしれない。』

 

12:33

お昼は、ツナと茄子のトマトソースを作りました。