10/31(土) 白狐と狩野山楽の山水図 | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2020年10月31日(土) 快晴

 

平成館で「桃山展」を見た後、本館をぶらぶら。

 

18:06

白狐(びゃっこ)

下村観山(1873~1930)筆  紙本着色(1914)

 

キツネモチーフ好きとしては、大変気になる作品です。

地色の肌色、墨色、枯れ葉の黄金色、そしてキツネの白。

墨のグラデーションが効いてるな~。

 

この白キツネさん、里に残してきた子キツネのことを想って遠くを見やっているのか、枯れ草を食べているのか?

 

やっぱり枯れ草もぐもぐ?

それにしても、近くで見ると笹の葉の表現とか、遠くのオミナエシとか、繊細で叙情的で素敵。

 

重要文化財 みみずく土偶

埼玉県さいたま市 真福寺貝塚出土

縄文時代(後期)・前2000~前1000年

 

さりげに制作時期に1000年の幅があるのがすごいわ☆

 

 

たしかに顔がちょっとみみずくに似ている。

みみずくサザエさんね☆

 

20150412_1411ワシミミズク2

2015年04月12日(日) 

↑ アビシニアンワシミミズク(Abyssinian Eagle Owl)のアビちゃん

 

フクロウとミミズクの違いをご存じですか?

フクロウ科のうち羽角(うかく、いわゆる「耳」)があるのがミミズクなのだそう。

アメブロtarataraデータベースよりミミズクの写真を探して参りました~。

 

 

国宝室に展示されていたのは鳥取・豊乗寺の「普賢菩薩像」でしたが撮影禁止。

普賢菩薩のお乗りになっている象さんの目の表情が狂気に満ちていて、いっちゃってる感じでした。(←国宝を見ての感想がコレって・・・)

 

「桃山展」を見て、すっかり狩野山楽、山雪のとりこになった私。

障壁画コーナーの展示はタイムリーに山楽の屏風2点。

 

山水図屏風 狩野山楽(1559~1635)筆 (右隻)

紙本墨絵金泥引

狩野永徳と門人の山楽は、桃山文化を彩った巨匠として知られる。

彼らの筆といえる確実な山水図の遺品は少ない中、この屏風は、右上隅に山楽の署名と印があり、山楽の作品と認められる。

 

山水図屏風 狩野山楽(1559~1635)筆 (左隻)

 

右上隅の狩野山楽の署名と印

 

 

重要文化財 文王呂尚・商山四皓図屏風(狩野山楽筆)も展示されていましたが、こちらは撮影禁止なので写真はありません。

すごく色合いが美しい絵でしたが、山楽が豊臣秀吉から多田銀銅山の群青採掘権を与えられており、その良質の岩絵の具を使用できたという解説を読んで、なるほど、そうだったのか~と思いました。

右隻は、文王が太公望こと呂尚を登用するべく会いにきた場面、左隻は、戦乱を避けて陝西商山に入った隠士四人が描かれていました。

 

商山四皓図の「皓」という漢字の意味は、しろく輝くさま。 潔白なさま。

隠士四人が清廉潔白で白く輝いていたということか。

 

18:52 表慶館

iPhoneSEになって夜景も綺麗に撮れるようになったみたいだけど、夜の帳が薄紫っぽく写ってしまうわ。

 

約4時間の久し振りのトーハク滞在を楽しみました☆