4/12(金)「国宝 東寺展」に因んだ常設展の展示物 | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

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2019年04月12日(金) 曇

東京: 最高気温 12.6℃ / 最低気温 7.5℃

 

「国宝 東寺展」は14時20分くらに入場して、ミュージアムショップで買い物して、会場を出たのが17時20分くらいだから、約3時間、かなりじっくり見た感じ。

仏像の印契(印相)や持ち物などに着目して見るとなかなか楽しめるものですね。

 

東寺展の特設ショップ

 

 

東寺展の特設ショップで「空海黄金の言葉(510円・税込)、東寺ARフォトブック(900円・税込)、金剛夜叉明王立像の絵葉書(150円)を買いました。(合計: 1,560円)

密教曼荼羅の中心、そして宇宙の中心は大日如来だということは分かったけど、密教のことはまったく知らないので、とりあえず空海さんの言葉を読んでみようと文庫本を買いました。

「東寺ARフォトブック」を手に取って見ていたら、ショップのお姉さんが「それは東寺とここでしか売ってない本です!」「スマホでARコードを読み取ると仏像のバーチャル映像が見られます!」と猛プッシュしてきたので買っちゃいました。

 

スマホでバーチャル映像が楽しめるなんて時代が変わったわ~。

 

seventeen ice

 

17:25

以前から平成館のアイスクリームの自販機が気になっていたので、木苺のチーズケーキアイス(130円・税込)を買ってみました。

いや、マジで超美味しかった☆☆☆

 

アイスを食べて元気回復したので、本館の常設展を見に行きます。

常設展にも空海ゆかりの展示がたくさんありました。

 

羯磨金剛目録

 

 

国宝室の展示は「羯磨金剛目録」 最澄筆 811年。

写真撮影不可なので、国宝室のパネルを撮りました。

 

最澄といえば言わずと知れた空海のライバル。

 

「羯磨金剛目録」は最澄が入唐(にっとう)のさい、唐から請来(しょうらい)した密教法具・如意・念珠などを、811年(弘仁2)7月17日に比叡鎮国道場および止観院に永納したときの最澄自筆目録の断簡。

巻首・末ともに欠失しており、書写当初の名目はわからない。

現在では、確認できる最初の品目から、「羯磨金剛目録」と命名されて伝来している。

 

「羯磨金剛」は私にも読めました(笑)。

 

金銅杵(こんどうしょ)

 

密教法具、金銅杵(こんどうしょ)が3種類、展示されていました。

 

金銅独鈷杵(こんどうどっこしょ) 山形県南陽市宮内町 別所山経塚出土 銅鋳造・鍍金 平安時代・12世紀

 

金銅三鈷杵 銅鋳造・鍍金 鎌倉時代・13世紀

 

金銅五鈷杵 銅鋳造・鍍金 鎌倉時代・13世紀

 

『密教仏具の一種で、両端の先を5本の尖った形に作っている。

尖りが5本なので五鈷杵といい、1本ならば独鈷杵(こんどうどっこしょ)、3本ならば三鈷杵である。

その原型は古代インドの武器であったといわれ、煩悩や邪悪なものを愛絵梨な武器で破砕するという意味をもつ。』

 

愛染明王坐像 (あいぜんみょうおうざぞう)

 

重要文化財 愛染明王坐像(あいぜんみょうおうざぞう) 木造、彩色・截金(きりかね)・玉眼

 

『愛染明王は、愛欲などの煩悩を昇華して悟りを至らせる仏だが、様々な願いにも応えるという。

弓矢などの持ち物はこれにふさわしい。

儀礼が秘されることも多いためか、華麗な彩色をはじめ、光背、台座、装飾具まで制作当時のまま残る。

かつて奈良にあった内山永久寺に伝来した。』

 

明王とは、もともとは古代インドのヒンドゥー教の神さまたち。

それが大日如来を中心とする密教の教えの中に、次々と取り入れられていき、大日如来の化身として、人々を救う仏さまになったと言われています。

愛染明王は愛欲という、最も断ちがたい煩悩から救済してくれる真っ赤な仏さま。

愛染明王という仏像があると知って、是非見たい!と思っていたらトーハク本館14室に展示されていました。(展示は6月23日迄)

頭に獅子を被り、左右の手に金剛杵と金剛鈴、そして弓と矢を持っているのは、キューピッド神話からきているのかしら。

強面なのに、やたらネックレスをちゃらちゃらさせていて、蓮華座が何故かハートの花びらに見えてしまう。

愛染明王の御利益が気になるわ。

今のところ愛欲問題は抱えてないけどw