1/18(金) 吉村芳生展 @東京ステーションギャラリー | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2019年01月18日(金) 晴

 

今年の美術館巡り第2弾は、「吉村芳生展」。

会期が1月20日(日)までなので慌てて退社後に東京ステーションギャラリーに駆け込みました。

入館料は900円。

特別展の入館料としてはお安い。

 

最初に展示されていたのは「365日の自画像(1981-90)」。

写真を撮って、それをもとに鉛筆で365日分を描いた作品。

当時はデジカメなんかなかったから、写真を現像して、それから描かなければならない。

365日分の肖像画を描くのに9年もかかったそうだが、なんたる根気、持久力。

 

そして全長17メートルにわたる、ただただ金網を描いた鉛筆画「ドローイング 金網(1977)」。

金網をケント紙と一緒に重ねて銅版画のプレス機にかけ、紙に写った金網の跡を鉛筆でなぞるという作業を延々と続けた作品。

なんたる根気、持久力。

 

風景も白黒写真を撮って拡大し、2mm角の方眼を引いて、その方眼に階調に応じて番号を振る。

描くにあたって、階調が4であれば、斜線が4本と決めておいて、画用紙にも同じく、2mm角のマス目を引いて、階調に応じて、そのマス毎に斜線を引いていくという、気が遠くなるような作業を続けていく。

なんたる根気、持久力。

 

新聞も写真かと見まがうばかりの精度で模写していく。

記事の文字まで一字、一字、写す・・・描いていく。

ひょえ~~~、こんな根気と持久力を持った人って、何百万人に一人くらいなんだろ???

 

2階の煉瓦の壁の展示室には色鉛筆で描いた花の絵、風景画。

色鉛筆で描いたとは思えない発色。

そして、鉛筆画と同じ緻密さ。

 

でも緻密さけだなく、感動もある作品なんですよ。

特に「未知なる世界からの視点(2010年)」と「無数の輝く生命に捧ぐ(2011-13年)を見て、震えるような感動を覚えました。

揺さぶられるものがありました。

 

行って良かったなぁ~と思う展覧会でしたが、私ったら画家さんの名前を「よしむらほうせい」さんだと思っていたんですよね~。

正しくは「よしむら よしお」さん。

東京ステーションギャラリーさん、出品作品リストにふりがな振ってくださいよ~~~。

で、よく見たらローマ字で「Yoshimura Yoshio」と書いてありましたぁ~。

 

で、後から、あの猫の色鉛筆細密画の吉村大星さんが吉村芳生さんの息子さんであるということを知って、へぇ~っと思いました。

作品を見ながら、「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展で見た吉村大星さんの作品が脳裏に浮かんでいたのです。

 

→ 2016年02月27日(土) 村上隆のスーパーフラット・コレクション

 

18:00  東京ステーションギャラリーの照明に灯りがともてっているのを初めて見ました。

 

18:45 新丸ビル

 

20:23

 

晩ご飯は地元の大戸屋で、すけそう鱈と野菜の黒酢あん定食(ご飯少な目で880円・税込)。

美味しかった~♪