2017年03月03日(金) 晴れ
大急ぎで忌火屋殿に戻って来たのは、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆう おおみけさい)が8時40分くらいから始まるから。
日別朝夕大御饌祭は、朝と夕の二度、忌火屋殿で整えた神様のご飯(神饌)を外宮の御饌殿(みけでん)に奉り、「国安かれ、民安かれ」との祈りと感謝を捧げるお祭り。
戦国時代など国が乱れた一時期は中断されたことはありましたが、約1500年間つづけらている祭祀です。
8:44 小走りで忌火屋殿に到着。
さっきは紐縄がかけられていましたが、今は外されています。
出入り口に立って待っていたら、衛士さんから「こちらを通りますから、あちらの灯篭の脇あたりで待っていてください。」と言われました。
灯篭の横に立ったら、神職の方々の一行も見られるし、忌火屋殿の中庭も少しのぞけます。
忌火屋殿の中庭を見ていたら、忌火屋殿から権禰宜さんが二人辛櫃(からひつ)を担いで出てらして、庭に置く様子が見えました。
すごい、ベストポジションじゃん!
ありがとう、衛士さん!
8:51 衛士さんに守られて神職の方々御一行がやって来た!
8:51 三人の神職が忌火屋殿に入っていきます。
8:52 庭で何か神事が行われているのですが、光が白くハレーションして、その場所だけ写真が撮れません。
神職が二人、お辞儀をしているようです。
鍵を持った神職と、もう一人の神職が並んで立っています。
この後、辛櫃(からひつ)を担いだ神職御一行が、正宮裏側の門に入って行く様子を遠くから見ることができました。
なんだかとても感動的な光景でした。
朝、夕、一日も欠かさず1,500年に渡り、神様に食事をささげ続けるって、1,500年前から未来永劫脈々と続けていけるって、日本という国はすごい!と感じ入りました。
※大御饌祭は4~9月は7:50~8:20頃と15:10~15:40頃、10~3月は8:50~9:20頃と14:10~14:40頃の一日二回行われます。
忌火屋殿を後にして、神楽殿の横を通りかかったら、『神饌』と記された箱に入った落雁が置かれていたので、小さい方(@200円)を5箱ほど購入しました。
お土産に良さそうだし、自分もとっても欲しかったから。
9時5分過ぎに「せんぐう館」にやってきました。
入館料は300円。
入館券を購入したら、今、始まったばかりだからとシアタールームに案内されました。
丁度、上映されていたのが、日別朝夕大御饌祭のビデオ。
まさに、今さっき、リアルで見てきた祭祀を、こうやってビデオで見るのって、なんか興奮しますね。
「今、私、本物を見てきたのよ~。」と脳内で思いっきり自慢してました(笑)。
そして、白くハレーションして見えなかった祭祀の様子をビデオでしっかり見ることができました。
せんぐう館では、「遷御の儀」の再現模型や、御神寶類が展示されていました。
外宮殿舎配置模型や、原寸大の外宮正殿側面模型は楽しかったです。
欄干の上に飾られた巨大な瑪瑙などを現代で調達するのは大変でしょうね。
せんぐう館の建物から見た勾玉池。
風が強いようで、池に風の波が浮かんでいます。
9時45分にせんぐう館を出て、外宮前観光案内所に向かいます。
(つづく)