2006年09月29日(金)曇り
今日は、昨日の命題について、考えてみました。
【全部で24個ある4種類の月餅を6人で4個ずつ分けます。
卵の分量の多寡を取り混ぜて、6人の卵の量ができるだけ等しくなるようにします。
勿論、一人必ず4種類の月餅が取り分けられるようにします。
さて、どのように分けたらよいでしょう?】
ケーキを公平に分ける方法は、「ケーキを切る人と選ぶ人を別にする。」
というのが有名な定説ですが、これはアメリカの政治学者ジョン・ロールズ
(1921-2002)の「正義論」に書かれているそうです。
月餅(→Moon Cake)を分けるって数学的な問題ではなくて、
政治的な問題だったんですね。
公平というのが、また曲者で、重量の他に、
今回のようにタマゴの分量という要素もあるし、
形にこだわる人もいるし、また重要視する点が人によって違ったりもする。
今回の命題は、できるだけ均質なグループ分けをする方法ということで、
私は、数値化ということを考えました。
まず、各々の月餅の大きさについては、できる限り同じになるようにしておく。
次に、今回の月餅頒布会においては、「塩タマゴ入り」というのが
大きな目玉であったので、この塩タマゴの入り具合を数値化する。
黒餡、茶餡、緑餡の種類別に、タマゴが入っていないものから、多いものという順番に並べる。
タマゴの量を0から5のポイントで表す。
(そして、このポイントを月餅のラップ上に記載する。)
トータルポイントは45になり、これを6人で分けると、平均7.5になる。
A~Fの各人で、タマゴポイントが7~8になるように月餅をグループ分けする。
これで、おおよそ均一なグループができたということになるのではないでしょうか。
(SEさんが行った“微調整”って重要なポイントだったかも。)
あとは、「必ずタマゴが入っているグループがいい」とか、
「全然タマゴが入ってないものがあっても、まるまるタマゴ1個が入っているものが欲しい。」
とかは、個人の価値観が分かれるところなので、
ジャンケンによって順番を決めて、選んでいく。
って、こんな感じの方法はどうでしょ?
ま、もっとも、数値化の基準が非常に適当というか、曖昧なので、
あてにならないというか、いい加減な方法でもありますが。
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とまぁ、私のアホな頭で「公平な分割」ってことを考えてみたけど、
そんなこたぁ、どうでもイイヤね。
「できるだけ公平に分けよう。」という意識があれば、それに近づくもんですよ。
そして、日頃の信頼感とか、人間関係の良好さがあれば、不信感も生じないし。
そして、今回の「月餅頒布会」は、会員の皆さん全員が楽しめて良かった。
全員が初めて「アヒルの塩卵入り月餅」を味わうという珍しい深い体験ができて、
その後、その月餅の感想などなど、語り合って楽しかった。
そんな体験がたった650円でできて、そしてなにより、月餅がとても美味しかったのだから。
(風雲の大月餅編 ~完~)