中秋に寄せる想い(完)~分割法考~ | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2006年09月29日(金)曇り


今日は、昨日の命題について、考えてみました。


【全部で24個ある4種類の月餅を6人で4個ずつ分けます。

卵の分量の多寡を取り混ぜて、6人の卵の量ができるだけ等しくなるようにします。

勿論、一人必ず4種類の月餅が取り分けられるようにします。

さて、どのように分けたらよいでしょう?】


ケーキを公平に分ける方法は、「ケーキを切る人と選ぶ人を別にする。」

というのが有名な定説ですが、これはアメリカの政治学者ジョン・ロールズ

(1921-2002)の「正義論」に書かれているそうです。


月餅(→Moon Cake)を分けるって数学的な問題ではなくて、

政治的な問題だったんですね。


公平というのが、また曲者で、重量の他に、

今回のようにタマゴの分量という要素もあるし、

形にこだわる人もいるし、また重要視する点が人によって違ったりもする。


今回の命題は、できるだけ均質なグループ分けをする方法ということで、

私は、数値化ということを考えました。

まず、各々の月餅の大きさについては、できる限り同じになるようにしておく。

次に、今回の月餅頒布会においては、「塩タマゴ入り」というのが

大きな目玉であったので、この塩タマゴの入り具合を数値化する。

20060928_Geppei6


黒餡、茶餡、緑餡の種類別に、タマゴが入っていないものから、多いものという順番に並べる。


月餅ポイント表.JPG


タマゴの量を0から5のポイントで表す。

(そして、このポイントを月餅のラップ上に記載する。)

トータルポイントは45になり、これを6人で分けると、平均7.5になる。


月餅分配ポイント表.JPG


A~Fの各人で、タマゴポイントが7~8になるように月餅をグループ分けする。

これで、おおよそ均一なグループができたということになるのではないでしょうか。

(SEさんが行った“微調整”って重要なポイントだったかも。)


あとは、「必ずタマゴが入っているグループがいい」とか、

「全然タマゴが入ってないものがあっても、まるまるタマゴ1個が入っているものが欲しい。」

とかは、個人の価値観が分かれるところなので、

ジャンケンによって順番を決めて、選んでいく。


って、こんな感じの方法はどうでしょ?

ま、もっとも、数値化の基準が非常に適当というか、曖昧なので、

あてにならないというか、いい加減な方法でもありますが。



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とまぁ、私のアホな頭で「公平な分割」ってことを考えてみたけど、

そんなこたぁ、どうでもイイヤね。

「できるだけ公平に分けよう。」という意識があれば、それに近づくもんですよ。

そして、日頃の信頼感とか、人間関係の良好さがあれば、不信感も生じないし。


そして、今回の「月餅頒布会」は、会員の皆さん全員が楽しめて良かった。

全員が初めて「アヒルの塩卵入り月餅」を味わうという珍しい深い体験ができて、

その後、その月餅の感想などなど、語り合って楽しかった。

そんな体験がたった650円でできて、そしてなにより、月餅がとても美味しかったのだから。



(風雲の大月餅編 ~完~)