Lake Otamangakau 2024-1-24, 25, 26 | TARATA FISHAWAY

TARATA FISHAWAY

ニュージーランド北島・フィッシングロッジ
「タラタフィッシュアウェイ」

今回もちょっと長めなので、お時間がある時の暇つぶしにどうぞ....。

 

1月24日

 

9月1日〜翌5月31日までのシーズン中に最も水温が上昇する真夏の2月だけクローズしてしまうオタマンガカウ湖へ再びチャレンジしに行って来た。

 

前回の釣行時に専用キャンプ場をチェックしたら、キャンピングトレーラーを引っ張っては越えられない水たまりとぬかるんだわだちがあったので....。

 

オンボロレッドトラックでの車中泊に!

 

アレコレと必要なモノを準備し....。

 

汚ったないお硬いシートでも....。

 

コレがあれば毎夜快適に....。

 

ZZZっとぐっすり夢の中へ!

 

寝袋の他にもクローゼットからでっかい枕と毛布を準備し、あとは明朝凍らせてあるペットボトルをクーラーボックスに入れればOK!

 

で、翌朝は町のスーパーがオープンする時間に合わせてロッジを出発し....。

 

必要なモノを買い込んだらオタマンガカウ湖へGo!

 

だが、世の中が動き出す時間に出発すれば、もちろんロードワークも始まり超低速走行の大渋滞にハマったので....。

 

チャ〜ンス!とばかりにエクスポートをグビッ!

 

で、ようやくオタマンガカウ湖に到着すると....。

 

 

あらら!右ハンドルのブラックラムは....昨シーズンも同じ1月24日にお会いしていますね!↓↓↓

 

で、ササッと準備を済ませたらいつものポイントへと向かうが....。

 

なかなか強めの風が吹いており、ポイントへ向かうには自分の体が帆となりとてもラクだが、帰りはたぶんマッスルパワー全開での筋トレモードだな....。

 

ポイントに到着すると4日前よりもかなり増水しており、いつもの立ち位置より50cm手前にディープウェーディング。

 

ロッド:BLUE-BUZZARD/1578(TSR Rouge 1578)、リール:T-MADE Originをセットしたら....スタートフィッシング!

 

ラフトボートを漕ぎ漕ぎしたあとなので体が火照っていたが、次第に風が冷たく感じるようになり、また水温も相当低くなっている。

 

ひとまずヒットゾーンを探りながら引き引きしてみるが....なんだかイマイチ。

 

立ち位置の横にあるウィードベッド際でライズするトラウトの気配もなく....あっという間に数時間経過。

 

「どうしよう....」と全く釣れる気がしないので、しばらくボーッとしながらもアレコレと昔の釣果を思い出し、携帯に保存してある過去のデータを見返す。

 

一瞬食い気が出るであろう夕マズメに期待してみたが何の反応もなく、19時にストップフィッシング!

 

片付けを済ませ専用キャンプ場へと移動すると....今夜は貸切!

 

さぁ、暗くなる前に夕食を!

 

左手前からカットセロリ、サラダパック、グリーンマッスルの酢漬けに奥はバルサミコ酢のドレッシングと....ドリンクはやはり0%のエクスポート・シトラスレモン!

 

「セロリないの?」とスーパーでキョロキョロしながらまるごとセロリを探していたら、よく見りゃポツンとカットモノが....。

 

ニッポンでは米!肉!がメインの夕食が多いが....。

 

NZでの単独遠征時には似非のペスカタリアンになることが....。

 

〆に辛ラーメンも用意していたが、充分満足腹いっぱいになったので....明日の朝メシに食おう。

 

で、ギリギリまでイブニングライズを狙って釣りをしているのもいいんだけど、すべてを終わらせてからゆったりと腰掛け、空色が変わりゆくこのマジックアワーを楽しむのが....。

 

特に暗くなる間際のブルーアワーが好きなんだな。

 

その後、後部座席にゴロンして今日釣れたサカナの写真をチェックしようと携帯をいじると「あっ、俺凸ったんだ」ってなことで、やることがないので即ZZZ!

 

夜中に「寒っ」と目覚め、散水車を出動させながらふと空を見上げると....。

 

「あら美しい!」と思うよりも「今頃デカ鱒はエサを食いまくってるんだろうな」と....。

 

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1月25日

 

5時にセットしたアラームで目覚めたが、なかなかの冷え込みにまだ少し、あともう少し明るくなるまでと甘えていたら....。

 

プライムタイムが終わっちゃうでしょ!と....。

 

湯を沸かしながらウェーダーを着用し....。

 

急いで辛ラーメンをすすり飲んだら....むせるむせる。

 

ボートランプに到着し、漕ぎ漕ぎ、漕ぎ漕ぎ、湖上に浮かんで辺りを見渡すと俺は4番目....。

 

別にいつものポイントに誰かが入っちゃうよ!って中禅寺湖のようにハラハラしているわけじゃないが、ついついお急ぎモードになっちゃうんだよね。

 

だから、ライトダウンを脱ぎ忘れたと気づいた時には....大汗を覚悟。

 

プライムタイムが終わらぬうちにと急いでロッドをセットしたら....スタートフィッシング!
 
昨日よりは減水しているが、いつもの立ち位置まではあと一歩ってところ。
 
とにかくこの静まり返った朝イチのワンチャンスに期待してみる。

 

いいねぇ、この穏やかさ....いい時はグググッ、ドッボ〜ン!とこのフラットな湖面が突然割れるんだけどね。

 

その後しばらくすると少しずつ風が吹き始め、朝イチのチャンスタイムが終わってしまうよ!と焦り始める。

 

昨日とは違う風向きが、これからさらに強く吹いて来るのがわかっているので「お願い、来て!」っと念じていると....ヒット!

 

無事ランディングしたのは....。

 

グッドサイズのレインボートラウト!

 

いやぁ、良かった良かった!チャンスタイムの終了を迎える前にフライを見つけてくれた。

 

ヒットしてくれて....ありがとう!

 

その後は予報通りに刻一刻と風が強まり....。

 

昨日とは逆向き、利き手側からのゴロシが吹き込む。 ※ゴロシ....利き手側から吹いてキャスティングを困難にさせる利き手殺しの風。右利きの人は右から、左利きの人は左から吹く風。

 

しばらくするとボートが風裏を求めて動き出し、俺の目の前を行き来し始める。

 

もともと俺のいるポイントから奥は思ったほど水が動くわけではなく、またシャローも多くなり頻繁にボートが入って来るエリアではないのだが、この風では仕方がない。

 

いつものように手をあげての挨拶を交わしボートが過ぎ去るのを待ち再びキャストを始めると「Hey Mick!」との声が響き渡り....。

 

通過したボートの方へ振り返ると3人中2人が手を振っていたので「誰?」と思いながらも振り返し、ボートは奥へと消えて行った。

 

で、小一時間ほどしたところで先ほどのボートが戻って来たのでラインをリールに巻き戻してボートを迎えると....。

 

ナント!オッサンだと思っていた船首側に座っていた釣り人は、19日にロトアイラ湖へ案内した↓↓↓ ベッキーばあさん、そして船尾側にいたのがリチャードじいさんだった!

 

ボートで俺の前を通過した際にブルーのラフトボートが目に入り「あっ!」と思ったようで、今日は前回待ち合わせしたフライショップに所属するガイドとの釣行らしい。

 

ロトアイラ湖でのランチ中に「スチールヘッドはスペイキャストで狙うのよ、あなたできる?」ってな会話になり「少しは」と答え、その時に「ミックはNZにもスペイロッドを持って来てるよな!」とスティーブンが言っていたので、顔は偏光グラスとフェイスマスクで隠れていたが、ほぼほぼブルーの姿に決め手はブルーのロッドとラフトボートだったみたい。

 

2人はまだ釣れていないようだが、このコンディションでは仕方がない、俺も朝イチのラッキーショットのみだから。

 

ここは風がさらに吹き抜けるだろうから俺も午後からはボートで風裏に行くよ!と伝え、別れ際には前回同様「必ずメールしなさいよ!」と念押しされたので、今後コンタクトを取り続け、もしカナダ釣行がある時は強い味方になってくれるだろうな。

 

で、午後はボートで風裏へ移動し、一応ウェーディングできる場所があるかチェックしてみたが、ぬかるみ+ウィードでやはりダメ。

 

なので、ボート上でダムゼルとじゃれ合いながら引き引きを繰り返し....。

 

朝イチよりサイズダウンしたレインボーがヒットしたのみで....あとが続かない。

 

夕方になり少し風が落ち着いて来たので湖中央の方へと向かい18時まで引っ張ってみたが反応がないのでストップフィッシング!

 

今夜もキャンプ場は貸切で昨夜と変わらぬメニューの夕食を大満足しながら楽しみ....。

 

ゆったりと流れる時間を満喫しながらマジックアワーを待っていたが....今夜はイマイチだった。

 

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1月26日

 

寒い、寒い、とにかく今朝は寒い!

 

真夏のNZにいるんですけど、ライトダウンを着込んでもブルブルしちゃう寒さ。

 

オタマンガカウ湖は標高611mほどで中禅寺湖の半分なのにゼンジアタックの夏の陣でも4時発の渡船時にはそこまで寒くはない。

 

ポイントまで漕ぎ漕ぎしてようやく体が温まる。

 

放射冷却で一気に冷え込んでいるので....。

 

モヤッてるよね。

 

この寒さはお日様がおはよう!するまでの間なんだけど、NZの1日の中でのこの気温差にはいつも驚かされる。

 

ポイントに到着すると水位は通常に戻っており、いつもの立ち位置に余裕でウェーディング可能。

 

さぁ、今朝もこのプライムタイム....朝イチのワンチャンスに期待しよう。

 

30分ほど過ぎたところで少し奥側にあるもうひとつのウェーディング可能なポイントでゴボゴボッ!とボイルが発生!

 

久々に見ることができたマスっ子を追いかけ回して捕食しているモンスター級のトラウト!

 

そして10分後にも水面から飛び散りながら逃げ惑うマスっ子たちの下からゴボッ!と再びボイル!

 

こりゃもう行くしかないね!と移動して引き引きすると....。

 

君は追いかけ回される方だね!ってなサイズがヒットしてくれた....ありがとう!

 

その後、昼前まで引き続けたが水位以外のコンディションはまだイマイチってことで何の反応もなく今回は残念ながらここで終了となり....ストップフィッシング!

 

お急ぎモードでボートランプへと戻り片付けを済ませたら移動開始!

 

実は向こうに行ったついでにスナッパーフィッシング用のベイトとしてトラウトを2、3尾ほどキープして来てとスティーブンに頼まれていたので、車で15分ほどロッジ方面へと戻った距離にあるロトアイラ湖へ....。

 

辛ラーメンができるまでの間にウェーダーを脱いでウェットウェーディングのスタイルにチェンジ。

 

一昨日から風も強かったしセミの大量流下で反応が良いかもと期待し、セミフライ用にはロッド:BLUE-KITE 906-6、リール:Abel No.1 5059を....。

 

引っ張り用にはロッド:ECHO Bad Ass Glass Quickshot 8ft #8、リール:Sage 6060をセット。

 

まずはキャナルを下りながら河口へと向かう間に....。

 

様子見でバンク際にセミフライを撃ち込んでみるが....まずもって期待したセミの大量流下が起きていない。

 

ってことで、ひとまずトラウトをキープするために引っ張るつもりで河口へと下ってみると....。

 

えっ、海?

 

この時点ではまだボートが3艘ほど湖側で釣りをしていたが、すぐに酔ってしまう俺にはこんなのは無理だし、ラフトボートだから簡単に吹き飛ばされて危険!

 

なので、しばらく河口の様子を見ていたのだが「ん?」、一ヶ所だけ見れば見るほど俺にとっては好都合のシチュエーションになっており....。

 

ここにアンカリングすれば、レフティの俺なら右前から吹き込む風でたとえシュートしたラインが戻されたとしても、それを逆手にキャナル中央へとあえてラインを横に飛ばして着水させ、カウントダウンしながら湖へとラインを送り込み、しかもちょうど濁りとの境目を狙える....などなど。

 

しかもこのコーナーポイントは、ベッキーばあさんがライズ狙いを楽しんだトラウトが定位するカレントが集まるポイントでもあり、湖側にいるボートたちはこの位置からは見えない場所から少しずつ河口中央へドリフトしながらインレットに向かってキャストしているので、ラッキーなことに誰もココを狙ってはいない。

 

とにかく今日は俺が唯一引っ張れるポイントはもうココしかない!ってことで....引き引き、引き引き!

 

車中泊でのGoPro使用も3日目となり、キャンピングトレーラーやモーテル泊でならバッテリーを毎日充電することができるからiPadなど大きな画面で動画チェックをしながらいらないデータの削除をすることができたが、今回は全くしていなかったのでSDカードとバッテリーともに残りあとわずかとなり....。

 

ヒットしてから録画を開始!

 

その後もいい感じに反応が続くがキープしてもいいかな?ってサイズではない。

 

そしてようやく2尾目をキープ!

 

で、その後はキープサイズが出ても全てリリースして楽しんだ。

 

それにしても、このロトアイラ湖は本当に釣り人を優しく迎え入れてくれるよね。

 

さっきまでいたオタマンガカウ湖とは今いるキャナルとは別のキャナルで繋がっているから、フライへのアグレッシブさはあっちのタフレイクにあってもいいんだけど、何故こんなにも釣果に差が出るんだろう。

 

まぁ、釣れるサイズが全く違うからオタマンガカウ湖にはチャレンジしに来る釣り人の数も多く、それだけスレているのかもしれないが、一発大物モンスター狙いのゼロイチ勝負ならオタマンガカウ湖で、赤身で美味しく釣果を楽しみたいならロトアイラ湖って感じだね。

 

でも、このロトアイラ湖のトラウトはクレイフィッシュやでっかいスカルピン系も捕食しているから、必ずどこかにモンスター級がいるはずなんだよね。

 

で、16時になったのでキャナル上流へ....漕ぎ漕ぎ、漕ぎ漕ぎ、遡る!

 

セミは浮いてなくともこれからの時間帯なら反応してくれるだろうと期待し....。

 

セミフライに出る瞬間を撮るぞ!とONにしたら、とうとうカードの容量がいっぱいになりこれ以上は撮影できず....。

 

ゆっくりとドリフトさせながらバンク際やオーバーハング下にセミフライを撃ち込んで行くと....。

 

ヒット!

 

いやぁ、浮べに反応させるのは最高に気持ちがいいね!

 

ゴポッ!とセミフライを丸飲みに!

 

その後、18時まで浮かべを楽しんだら....ストップフィッシング!

 

さぁ、片付けを済ませたら....。

 

ロッジへと帰りましょう!

 

もちろん帰り道では....。

 

酸っぺえ豚と焼豚焼飯の豚豚(トントン)セットをオーダーし、晩メシで半分食べたら、残りは翌日の楽しみとした!

 

今回のオタマンガカウ湖は、前回(20日)の釣行と比べると、ライズやハッチ、コンディション的にもあらゆる面で何だかイマイチ、しかもフルムーンの明るい夜だった。

 

まぁ、選択したポイントが悪かったのかもしれないが、帰って来てからコレ↓↓↓見たら....。

 

 

釣行初日の24日には一気に水温が5℃近くも下がっていたんだね。

 

トラウトたちには余裕で適水温だけど、ダムゼルや他の捕食対象となる生き物たちにはどう影響したのかな?

 

どうりでウェーディングしていたらとても冷たく感じるわけだよね。

 

まぁそれでも、2月にはクローズしちゃいますよ!ってなレギュレーションのある....オタマンガカウ湖釣行でした。