しあわせおっぱいの鈴木みおです。
おっぱいとねんねについての講座で,最近よく耳にするのが「夜間授乳に便利だからスマホを使っています」というご意見。
強い光なので,チョンと触るだけで明るくなるし,時間も確認できるし,便利で重宝しているというご意見が意外と多いのです。
中には「赤ちゃんの口元を確認するためにスマホで照らしながら授乳しています」と言う方もいらっしゃって,ひょえ~って思ってしまいます。
いやいや,それ,逆効果ですから。
しかも,快適授乳タイムじゃなくなっちゃいますから。
「それはやめて~!!」と,赤ちゃんの気持ちを代弁して,お母さま方にお伝えしています。
夜間スマホ授乳をすると,光刺激で自分も寝付けなくなりますよね。
「夜間授乳がつらい」と言うのには,様々な原因がありますが,比較的多いのは「夜間に光刺激を受けるのがつらい」というものがあります。
そういえば,長男が赤ちゃんの頃「あっ,おっぱいだ」と思って枕元のライトをぱちりとつけると,お隣で一緒に寝ている夫が「う~ん・・・」と目を覚まして辛そうになっていたのを思い出します。
お母さんも赤ちゃんも同じですよね。
できれば,暗いままで次の眠りのサイクルに入れるのが一番です。
ですから,添い寝&添え乳と言うのもおすすめなのですが,暗い中での添え乳は難しいと感じる方や,怖いと思っている方がいらっしゃいます。
そういう場合には,なるべく光刺激を少なくするために,ベッドならばフットライトを活用したり,目から入る光刺激を少なくなる方法を個別にアドバイスさせていただいたりします。
また夜間授乳の時に時間を確認する方は非常に多いです。
電気を点けるのでついつい確認したくなるというのもありますが,「何時に起きたのか知りたい」というお母さまは多いです。
それで次の授乳時刻を予想したいという方も多いです。
それを育児ダイアリーなどに記録している方もいらっしゃいます。
でも,何時に起きたっていいじゃないですか。
次の授乳だって,確実に「3時間後」とは限りません。
記録しているからこそ「また起きた」とか「今日も起きた」とか「いつまで起きるのかしら」っていう気持ちが湧いてくるということもあります。
だから,夜間授乳の時に時計を確認しなくたって,大丈夫です。
むしろ確認しない方が楽チンです。
また夜に起きたからと言って,必ずしもおっぱいかどうかは分かりません。
月齢が低い頃はおっぱいの可能性も高いのですが,成長とともに授乳は必要なくて,ただ単純日ちょっと起きちゃっただけとか,ちょっと暑かっただけという理由で,眠りが浅くなった時にちょっとだけ起き気味になっちゃっただけということも多いのです。
そういう場合に,明かりをつけたりスマホで照らしたりすると,お子さんが次の眠りに入るサイクルを邪魔してしまいます。
おっぱいなのかな~,どうしたのかな~って思いながら,暗い中でお背中をさすったり,様子を見ていたりするだけでOKな時もあります。
そのまま寝てしまったら,それは一緒に寝ているみんなにとって楽チンなこと。
ですから,夜間に授乳をするか否かに関係なく,寝る時にはスマホは必要ないんですね。
携帯&スマホが夜間授乳のお供になっている方がいらっしゃったら,ぜひ今夜から寝室に持ち込まないようにしてみることをおすすめします。