◆彼の曲は聴くほどに嫌(いや)になるのです♪ | ザ・ブルーズ・ナイト♪~イソノミヤを求めて~

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”イソノミヤ”とは?ギリシャ・イオニア地方のかつての自由で平等な気風の無支配都市であり、伊勢神宮内宮(磯宮)の古い呼び名のことです。

<<やはり、音楽は捨てられなかった>>



少年時代に

ラジオから流れてくる



ブルーズを耳コピして

ハーモニカで再現していた彼は・・・。






「学校を中退して

一時は港湾作業をして

働いていたものの・・・。」







やはり、

音楽は捨てられなかった様ですネ!






(やはり、音楽は捨てられなかった様ですネ!







「彼は故郷に戻り、

ジューク・ジョイント(軽食堂)、


街角、ピクニック、

そしてハウス・レント・パーティーなどで

働いたのでした。」







そして31歳にようやく

プロのサイドマンとして、



レコーディングに

参加できるまでになりました。






「それから2年後です。」







彼は”ハーモニカ・スリム”と

呼ばれたステージネームを、



奥さんの発案した

”スリム・ハーポ”に変更して

レコードをリリースしたのでした。





<<スリム・ハーポ続く!>>



今回ご紹介するブルーズ・マンは

引き続きスリム・ハーポです。




(今回ご紹介するブルーズ・マンは
引き続きスリム・ハーポです。)







「それで彼のファースト・シングルの

"I'm a King Bee"ですが・・・。」






ハイ。





「私個人的にですね。

聴いた曲はだいたい第1印象で

ほぼ決まってしまうのですヨ!」







ホウホウ。





「でも、口説(くど)い様ですが、

彼の曲に関しては

残念ながらそのセオリは

通用しなかったみたいです。」






そうですか。






「ハイ」



「妙(みよう)な形容(けいよう)ですが、

彼の曲は聴くほどに

嫌(いや)になるのです。」







(「妙(みよう)な形容(けいよう)ですが、
彼の曲は聴くほどに嫌(いや)になるのです。」)







確かに変わった形容(けいよう)ですネ!

それで・・・。







「ブル-ズとして濃さがない。」





「ココロの奥底で震える様な

エネルギーが足りていない・・・。」




「そして、終(しま)いには・・・。

こんなのブルーズとは、


ワタシはゼッ~~タイに

認(みと)めません!!”」







・・・とそこまで・・・。






「ハイ。そこまで

口にしようとしたのですが・・・。」






ハイハイ。






「彼の曲この緩(ゆる)さ・・・。」



「それが耳にする程に、

いつの間にか

”快感になってしまっている”

そんな自分に気づいたのでした。」






そうですか。

それは良かったですネ!

と言うべきなのでしょうか?






「ハイ。そう言って頂いても

結構かと思われます。」






今回、

随分コトバを選んでいますネ!






「ハイ。この様な経験は

初めてなのもですから

ここは慎重にゆきたいと思います。」








それだけ曲が気に入って頂けたのなら

彼も本望なのではないでしょうか?^^






お話しを元に戻しますが、

この"King Bee"は

両面R&Bヒットになったそうです。





(この"King Bee"は
両面R&Bヒットになったそうです。)






「O H ! 」






更に1961年んも夏に

リリースした

"Rainin' in My Heart"は


ビルボード・トップ40の

ポップ・チャート入りしたのでした。






("Rainin' in My Heart")







「素晴らしいじゃないですか!!」








特に1965年の"Baby Scratch My Back"は

翌年、ビルボードのR&Bチャートの第1位という

大ヒットを記録したそうです。





(特に1965年の"Baby Scratch My Back"は
翌年、ビルボードのR&Bチャートの第1位という
大ヒットを記録したそうです。)







「O H ! !」






この曲にヒットにはワケがあります。







「ホウ。それはどの様な・・・?」







the Rolling Stonesが

ファースト・アルバムで


"I'm a King Bee"をカヴァーしたコトは

前回お伝えしましたが・・・。





The Rolling Stones: I´m a king bee)






「あっ!なる程!

それでロック・ファン層も

彼の曲に取り込まれたと言うワケですか?」








そうです。

それはおそらく彼の曲が

強烈な個性を

前面に出していなかった効果ではないかと

思われます。







「要するに、他のブルーズ・マンの

曲に比べてカヴァーしやすかった

と言うコトでしょうか?」







そうだと思われます。






「そうなりますと、

マーケティング的には

非常~にオ・イ・シ・イ・ですよネ!」








そうですね。



彼はヒット曲を携えて

ロサンゼルスと

ニューヨーク市のような

大都会に出現したりしました。






「フムフム」






当時デトロイトの郊外に住んでいた

ライトニン・スリムと

バンドを再編成して、



そしてそれから10年以上も

耳の肥えた白人ロック・ファンに

感謝するために

一緒にツアーをし続けたそうです。





(そしてそれから10年以上も
耳の肥えた白人ロック・ファンに
感謝するために
一緒にツアーをし続けたそうです。)







「いいですね。」


「やはりファンあっての

アーティストですからネ!」







そして彼の元には、

ヨーロッパ・ツアーの

お誘いもやって来ました。






「いや~っ。ノリに乗っていますネ!」







ところがそのツアーの決まった

矢先に

彼はその46年の人生の幕を

閉じてしまったのでした。






「それは・・・・。」

「いきなりですか?」






どうやらその様です。

死因は心臓発作の様です。







「そうですか・・・。」








それまで彼は風邪より重い

いくつかの病気で

悩まされたコトがなかったそうです。







「それは周囲の皆さんも

驚いたコトでしょうネ!」









そうですね。


ちなみにこのツアー中には、

イギリスのミュージシャン達との

レコーディングも予定されていたそうです。






「これからと言うトキになって・・・。」



「私の音楽セオリーを悩ませた・・・。」



「そんなブルーズ・マンだけに

非常~に残念です。」




「心よりご冥福をお祈り申し上げます。」










☆Slim Harpo - Jody Man ♪

☆Slim Harpo - Just For You ♪


☆Slim Harpo : Mohair Sam ♪

☆I'm Gonna Keep What I've Got -
 Slim Harpo♪









☆スリム・ハーポ SLIM HARPO


本名:ジェイムズ・アイザック・ムーア



( 1924年1月11日 - 1970年1月31日)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人々を楽しませてくれるクラブ芸能人、



彼は確かに、ハードを強調した、

カントリー&ウエスタン・ボーカル抑揚とともに、



彼の音楽は

ロックンロールのリズムの働きを

越えてはいなかった。






彼の最高の曲のいくつかは

彼の妻ラブレと共に書かれて、

曲作りに素晴らしい手腕をみせた。




それはスタジオにて、

そのほとんどが作られ、

達成されてようにみえたのだった。







彼のハーモニカの演奏は

ドライブ感があり、そしてストレート、

意外な旋律に満ちており、



彼のヴォーカルは、

おそらく作家 Peter Guralnickの





(Peter Guralnickの著書)






”もしも、黒人のカントリー&

ウエスタン・シンガー

または、白人のR&Bシンガーが

反対のジャンルのメンバーに扮するならば”


によって最もよく解説されている。






そしてここで、

おそらくハーポの真の天賦の才能、



それから彼の音楽が

より広く伝わってゆくコトができたのだった。





彼のファースト・シングルが

南部のジュークボックスで

人気を博す頃には、



彼の曲は

白人ミュージシャンの左と右で

構成され、そして演奏された。





ここに無表情な顔で

白人の納得する内容で

歌うことができる


土曜の夜の

ブルーズの刺激的な経験があった。






Howlin' Wolf





(Howlin' Wolf)






または Muddy Watersの様に






(Muddy Waters)






感情的に埋没して似せる必要は何もなかった。


そのすべてが自然で単純になった、

そしてその影響は時の試練に耐えたのだった。

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< 略 歴 >


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハーポの最初の録音は

"King Bee"のテーマで

数々のフォローアップを産んで、


両面R&Bヒットになった。







しかし、1961年夏に

ビルボード・トップ40の

ポップ・チャート入りした、



"Rainin' in My Heart,"

は更にビッグだった。






その曲は、ハーポの全般的な魅力の

もうひとつの完全なる蒸留で、



そして、カントリー、ケイジャン

そしてロックンロール・ミュージシャン

によってすぐにカヴァーされた。


誰もがそれをプレイできて、

そして良い曲だったのだ。

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同年、デビュー・シングル

"Got Love If You Want It"をリリース。





("Got Love If You Want It")






以後、"Rainin' In My Heart"(1961年)


"Shake Your Hips"(1966年)





("Shake Your Hips")






"Tip On In, Part 1"(1967年)





("Tip On In, Part 1")





"Tee-Ni-Nee-Ni-Nu"(1968年)など

次々とリリースを重ねた。





("Tee-Ni-Nee-Ni-Nu")






特に1965年の"Baby Scratch My Back"

翌年、ビルボードのR&Bチャートの第1位という

大ヒットを記録した。




("Baby Scratch My Back")

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the Rolling Stonesが

ファースト・アルバムで

"I'm a King Bee"

をカヴァーしたコトをきっかけに、





スリムは "Baby, Scratch My Back."

1966年に彼のキャリア最大のヒットを飛ばした。






ハーポはそれを

 "as an attempt at rock & roll for me,"

「私のロックンロールのひとつの試みとして」


で解説した。





そして、

その曲のビルボード・トップ20チャート

への出演は、


ダンス指向のフォローアップ

"Tip on In"

"Tee-Ni-Nee-Ni-Nu,"


の両方のR&Bチャート入りを促した。

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彼のキャリアで初めて、

ハーポはロサンゼルスと

ニューヨーク市のような遠く離れた場所に現れた。





成功に興奮して、

彼はLightnin' Slimに連絡をとった。

そして、スリムは当時

デトロイトの郊外に住んでいた。





(Lightnin' Slim)






2人はバンドを再編成して、

10年が過ぎるまで



耳の肥えた白人ロック・ファンに

感謝するために



一種のブルーズ・ミニ・パッケージとして

一緒にツアーをした。












新年は、(彼にとって最初の)

ヨーロッパでのツアーが

全て決まり招かれたのだ。


そして彼のロンドン到着時には

レコーディング・セッションの

スケジュールされていた。

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1970年1月31日、

まだ46歳と言う若さで

心臓発作によって急逝した。



ライトニン・スリムとともに

初のヨーロッパ・ツアーに出ることが

決まった矢先のできごとであった。



このツアー中には、

イギリスのミュージシャン達との

レコーディングも予定されていた。



ハーポは、ルイジアナ州

ポートアレンに埋葬されている。








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説明できないが、

ハーポは風邪より重いいくつかの病気で

悩まされたコトがなかった。


1970年1月31日に心臓発作に突然屈したのだった。

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<カバー・バージョンと後に与えた影響>



スリム・ハーポの与えた影響は

ブルーズにとどまらず、

ロック・アーティストにも及んでいる。



特にザ・ローリング・ストーンズへの

影響は大きかったと言われており、


"I'm A King Bee"


"Shake Your Hips"

2曲をカバーしている。





("Shake Your Hips")





その他のカバーには、

Yardbirdsの"Baby Scratch My Back"





("Baby Scratch My Back")






Alex Chiltonの"Tee-Ni-Nee-Ni-Nu"





("Tee-Ni-Nee-Ni-Nu")






Neil Youngの"Rainin' In My Heart"





("Rainin' In My Heart")





Pretty Things, The Kinks

"Got Love If You Want It"などがある。




The Kinks:"Got Love If You Want It")



                        (ウィキペディアより抜粋)


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