2021年は土砂災害の多い年でした。

 

一番ショッキングだったのは熱海の土石流災害です。

違法に盛られた土砂(産廃)が崩壊し多くの家屋と人を飲み込みました。

伊豆周辺は7月1日から雨が続き、3日に土石流が起きていました。

 

土石流の起点となった場所の真横に伊豆山神社の本宮があります。

(扇形部分が盛土のあったところ)

山の麓には伊豆山神社があります。

 

伊豆国に流されていた源頼朝は北条政子と共にこの神社を崇敬し、後に平氏を打倒し鎌倉幕府をひらいたので鎌倉将軍家の二所詣の一つにもなっています。

 

伊豆山大神は湯の守護神ともされており、走湯山縁起では地下に赤龍(火)、白龍(水)がいて、その両者の働きによるものと書かれているそうです。

 

龍の頭が伊豆山、尾が芦ノ湖。

 

土石流も”りゅう”という音が含まれますが、私は熱海の土石流を見たとき黒龍に見えました。

 

熱海の場合は人為的側面が大きいですが、土石流や暴れ川などを龍と見立てた伝承は各地にあり、鎌倉にほど近い江の島神社では5頭龍の言い伝えがあります。