「ひとつになろう」ではないでしょうか。
「ひとつに目覚めよう」
このような発言の元になっている思想は、
通常、私たちは自分の肉体を指して「自分」と
認識していて、「あの人と自分は別の人」と
分離意識を持つことが、あらゆる問題を
造り上げていることだと理解し、
「私たちの意識は、本当はひとつに繋がっている」
という知識を得ることで出てくる発想です。
そしてこれは、決して間違った表現ではありません。
しかし、そうは言うものの、この発想は
どこまで行っても不完全な意識次元で身につけた
「知識」の範疇でしかなく、
実際の日常の中では、そのような思想と、
そうとは思えない思考とのぶつかり合いが起き、
その狭間で「もがく自分」と、スピリチュアルな
「知識」との間で葛藤が生まれます。
このブログの中で『ミスチル独解』として
何度も取り上げている、私の大好きな
Mr.Childrenの桜井さんが、
この「知識(概念)」と等身大の自分の
思考との葛藤を見事に表現した曲があります。
今日はこの『掌』を選んでみました。
※歌詞の全文をここに掲載することが
出来ないので、歌詞を知らない方は
こちらを参照して下さい。↓
Mr.Childrenさん『掌』の歌詞
♪ 解り合えたふりしたって
僕らは違った個体で
だけどひとつになりたくて
暗闇で もがいて もがいている
♪ 僕らなら こんな風な袋小路に
今も迷い込んだまま 抜け出せずにいる
「ひとつになろう」「ワンネス」・・・
確かに、スピリチュアルな世界では
当たり前のように聞く言葉ですから、
私自身、なんの疑問も感じなかった
時期もあったのですが、
♪ ひとつにならなくていいよ
認め合うことができればさ
この曲のフレーズを聴いたとき、
ああ、「ひとつになろう」という言葉は
なんて “ 観念的 " な響きなんだろう、
と衝撃を受けたものです。
♪ ステッカーにして貼られた本物の印
だけどそう主張している方がニセモノに見える
「みんなひとつなんだよ!」
「ひとつになろうよ!」
そんなフレーズは、まさに「自分こそ本物だ」
と主張しなければならない人の、
分離意識の反動を見ているように思えるのです。
♪ 夢見てるから儚くて
探すから見つからなくて
欲しがるから手に入んなくて
途方に暮れる
そうなんだ。
元々一つであることは真実。
しかし、私たちのほとんどが認識している
この世界は、みんなバラバラに分かれて、
それぞれが個性を持っている。
そこに視点を起きながら「ひとつになろう」なんて、
ひとつを受け入れてない反動ではないだろうか。
ひとつになるんじゃなくて、
「ひとつで在る真実」に
分離意識から目覚めること。
その為には、むしろ分離意識の中で、
自分と他人という分かれて見える対象を
「認め合う」ことで、
その誤認識の修正が自然と起こり、
結果的にひとつが浮き彫りになる。
この分離しているように見える世界でしか
味わうことの出来ない、貴重な私たちの
意識の働きを受け入れることこそ、
「認め合う」ことなんじゃないか。
♪ 君は君で 僕は僕 そんな当たり前のこと
何でこんなにも簡単に 僕ら
見失ってしまえるんだろう?
この世界には、それぞれの個性を通して、
地球上の人の数だけの果たすべき役割があるわけで、
同じ表現、同じ考え、同じ方法、
同じルートである必要は無く、
自分は自分の目の前に示された事を通し、
オリジナルな表現をして他を干渉せず、
自分に出来ない役割を演じる他者を認め、
それをお互いに自分の糧にしていけばいい。
♪ ひとつにならなくていいよ
認め合うことができればさ
そして、
♪ もちろん投げやりじゃなくて
このワンフレーズがまた、「掌」の曲に
込められたメッセージの真剣さを
あえて再認識させてくれるんですね。
♪ ひとつにならなくていいよ
価値観も 理念も 宗教もさ
ひとつにならなくていいよ
認め合うことができるから
それで素晴らしい
この分離しているかのように見える世界に生き、
その世界で表現されている個々の人間の機能として
「認め合う」という「赦し」が世を照らす光になり、
暗闇の世界を救済へ導く
キーになるのでは、と私は思うのです。
♪それだけが僕らの前の
暗闇を 優しく 散らして
光を 降らして 与えてくれる
これは完全なる私の主観的解釈ですが、
それにしてもこの曲、深すぎます。
ALL FOR ONE FOR ALL
BUT I AM ONE
ALL FOR ONE FOR ALL
BUT YOU ARE ONE
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