この骨董品はいくらで売れるのでしょう。
時計は動くがラジオが鳴らないということで持ち込まれました。
シチズンのAM/FMラジオ付き目覚まし時計:MODEL C0300-HJ920です。
時計用に単二乾電池1本、ラジオ用に単二乾電池4本使います。
裏蓋を開けて内部を見たところです。
裏蓋の内側に貼付されていた回路図です。
バーアンテナからの線が断線しているのが目視でわかりました。
この線を接続したところ、盛大なノイズとともに小さな音で放送が受信できました。どうもトランジスタからノイズが出ているようです。
ラジオ基板をはずしました。
ノイズを出しているトランジスタはダイアル盤の下に位置しています。トランジスタを交換するにはダイアル盤を取り外す必要があります。
ダイアル指針がダイアル盤のセンター棒に溶着されているのでこれを取り外さないと文字盤が外せません。修理このとは考えられていなようですね。
ナイフで溶着されている箇所を削り取って指針をとりはずし、ダイアル盤も取り外しました。
ダイアル糸に半田ごてが振れると瞬時に糸が切れてしまうので、注意しながらトランジスタを交換しました。
下の写真は取り外したトランジスタです。
トランジスタ交換でAMもFMも受信するようになりました。
タイマースイッチに少しガリがあり、タイマーONでラジオを受信している際にノイズが発生することがあります。このスイッチは時計内部に設けられており時計部分は簡単には分解できないため、このままとしました。タイマーON時の選択をラジオ側にしておくと設定時刻にラジオが鳴ります。ただ、ブザーにしておいてもブザーが鳴らないことがありますがこのままとしました。