「氷山の一角」 (ひょうざんのいっかく)とは、
氷山と言うモノは、海上に見えている分の何十倍もの部分が海中に
隠れていることから、たまたま見つかった悪事が本当は隠れている
大きな悪事の表面の小さな部分であることを、たとえる場合に使い
ます。
・・・・本日はマズ、前の続きの橋本市議の話から・・・。
・・・・・・・・・・。
「印刷していた」「請求書も領収書もある」「手配りした」・・・等々・・・。
釈明していた全ての言いワケを否定され、口裏合わせのメールまで
暴露されても、
「証言を精査する」
と、言っていた橋本市議でありましたが、当然ながら精査するモノは
何もなく、「もはやこれまで!」と観念し、議員辞職となりました。
暴露された業者に少しだけでも「手数料」を渡していたなら、相手も
同罪ですから、ここまでありのままに暴露されることは無かったはず
でしょうね。
・・・アホウでドケチですわ。
悪質な場合は逮捕されるそうですが、ここまでやっていたら普通は
逮捕されるはずですよね。
・・・ところがこれが、議員さんとか、地位のある人は逮捕され
ないんですよね~。
理由として、【すでに議員を辞職し、社会的制裁も受け、不当に手に
した政治活動費も全て返還している】とか何とかで、後はウヤムヤに
なることは良くあります。
議員を辞職することが、なんで社会的制裁になるのか良く分かりま
せん。通常の会社員なら普通にクビです。だまして手に入れた金も
返すのは当然です。(今のところ返還していませんが、そのうち返還
するはずです)
後日、謝罪会見をするとのことですが、もちろん、そんなことは無い
でしょう。このまま世間のうわさから消えて行って、知らぬ顔して歯医
者をすることになるはずです。
市民の中からは「刑事告訴」をするべきだと言う声も上がっているそ
うなので、ひょっとしたら辞めて金を返しただけでは済まなくなる可能
性もありますがね。
悪質な議員ですから、見せしめにするのも良いかと思います。
どうせ【氷山の一角】でしょうからね。
同じことをやっている人はいくらでもいるでしょう。その人たちの
抑止力になるように、キビシイお仕置きをお願いしたいモノ
です。
・・・・・・・・・・。
さて、自分が気になった身近のニュースは、28日に政府が発表した
建設業の長時間労働の是正に向け、工事の発注者と受注者が守る
べき指針です。
作業員が「週休二日」を確保できる
工期にすることが柱になっています。
罰則は無いですが、発注者側の省庁や、不動産会社・建設会社など
が加入する業界団体に守るように促すそうです。
国内の建設現場の約65%が「週休一日以下」で、年間の総労働時間
は、全産業の平均より二割長いそうです。
これはね~。建設費の高騰を招くでしょうね。工期が延びれば経費
が多くかかります。
例えば現場に監督が三人いて、工期が一ヶ月延長すれば、三人×
一ヶ月の給料となります。
これは氷山の一角であって、現場事務所のリース料とか、
交通費、本社経費、当然ながら下請けさんも同じように経費が増え
ます。
その分の金を出してくれるなら問題はないのですがね。今までと
同じ金額で工期を延ばせば、元請けも下請けも利益を食われて悲惨
なことになります。
だいたい、日当の人はどうなるのでしょうかね。月に25日働いて一日
1.5万円もらっている人は、25日×1.5万=37.5万ですが、休みが四日
増えると、21日×1.5万=31.5万となります。
月六万円の減収は誰が補てんしてくれるのでしょうか?
マンションの内装工事などは、「一部屋いくら」で請け負う大工や設備
屋さんの一匹オオカミが多いです。
ようするにやればやるほど儲かるワケなので、休みが増えれば収入
は激減で、今まで収入に見合った生活や借金の返済計画をしていた
人はやっていけなくなるでしょうね。
つまり、週休二日の休みがとれる労働の指針には、金の問題を
解決しない限り「実効性無い」と断言しても良いです。
理想を言う前に現実を見て欲しいです。
本日は、これまで!
追記:1
安倍首相が良く行く日本料理店の昨年入社した従業員が、12人入社
した全員が辞めたと言うニュースが出ていました。
残業代も出なくて、暴力も振われると言う仕事環境だったそうです。
告発した人は新人では無くて、別の店である程度修業した人だった
そうですが、他の辞めた人には新人もいたと思われます。
料理の修業している新人が、作業がキツイとか、残業代が出ないと
どこまで言えるのでしょうか・・・自分には分かりません。
中には、修業中の身で仕事を教えてもらっているのだから、一人前に
なるまでは文句は言えないという人もいるかも知れません。
建築業界で言えば、大工さんなんかも一昔前は、親方の家に住み込
んで、仕事だけでなく親方の身の回りの世話までして、給料はタマに
小遣いをもらうだけ・・・っていう時代もありました。
業界によれば、今もそう言う「ナラワシ」が続いているモノも存在しま
す。
仕事を教えてもらっている・・・という立場から言えば仕方が無いよう
にも思えるのですが、そんなにまでして修業しなければならないので
しょうか。
少し前に、ホリエモンこと実業家の堀江貴文さんが、何年も修業しな
くても、一年で一人前の「寿司職人」になれるという話をしていました。
実際に調べてみると「寿司学校」みたいなモノがあって、魚の目利き
から出汁の取り方、握り方まで丁寧に教えてくれて、実際に一年で
店を出した人もいるそうです。
「修業」という名目で、何年も低賃金で、ろくに教えてもらえずに過ご
すより、よほど良いことであると思います。
ただし、店を出して主人となった時に、客との応対などは、その人の
人間力に関わるものですから、その辺は経験を積まないと備わって
行かないモノでしょうがね。
追記:5
ホリエモンさんが、北朝鮮の弾道ミサイルで「Jアラート」の警報で起こ
されて
「マジでこんなんで起こすなクソ」
って、ツイッターに書き込んで、物議をかもしていますね。
朝のニュースの、辛坊さんの解説によると、ミサイルが発射されて約
四分でJアラートが作動するそうです。
もし、着弾するとしたら、あと二~三分の猶予があるそうです。
時間が二~三分あるとして、何ができるでしょうか?
辛坊さんは苦しげに、「Jアラートは無いよりもマシ」と言っていました
が、実際に何ができるかと言うと、窓から離れるくらいしかできないか
も知れません。
木造家屋の場合は・・・便所に隠れるくらいかな・・・。
なんか、無駄な努力のような気もしないでは無いですが、確かに無い
よりマシ程度のものかも知れません。
過去に、このことについて書いていますので、そちらは下のリンク
よりどうぞ。