たわごと101(労働基準法改正法案) | 単車の虎ブログ  さらばモバゲー単車の虎 度々たわごと

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単車の虎ブログ第二章。配信停止のその日まで。新たな気持ちで再開したつもりが、今はただの課金ゲームになり下がり、惰性で続けることに・・・ブログはもはや「たわごと」のみとなっております。

本日のテーマは・・・またもや重いです。


何とか楽しい話題を探しているのですが、うまくまとまりません。


書いては消しの繰り返し・・・。


次回こそ、何とか楽しい話を書きたいと思っています。




以下「たわごと」です。




・・・・・・・・・・。




電通の女性新人社員が自殺し、それが「過労死」と認定された


記事が、ちょっと前に出ていましたね。


武蔵野大学の教員の長谷川という人が、「残業100時間超えくらいで


過労死するのは情けない」と言った為に、大炎上、大バッシングを


くらってしまいました。




確かに100時間超えの残業をしている人は、日本中にゴロゴロして


いるでしょうが、仕事内容がどうだったかまで考えて発言するべき


だったと思います。




この長谷川さんは、東芝の経理と財務がキャリアの大半だった人の


ようです。


そうです。あの東芝です。


不正会計(粉飾決算)がバレて、歴代の三社長(社長・副会長・相談


役)の三人の首が飛んだ東芝です。


(おかげで従業員8000人も、リストラになりました)




偉そうなことを言っていますが、きっとこの人も関わっていたんじゃ


ないかと思ってしまいます。少なくとも、いい加減な仕事でも問題が


無かった企業です。




土木建築業界などは、国や都道府県・市からの予算の付く時期の


関係上。九月から期末の三月にかけての工事が多くなって来ます。


(特に二月・三月は予算を使い切る為に、次々と入札が発注され


大量の工事が行われます)




要するに、前半半年は仕事が無くて、期末に仕事が集中するわけ


です。




いくら仕事が忙しくなることが分かっているとは言え、前半の半年は


仕事が無いワケですから、大勢の人員を社員として置いておくワケ


には行きません。


そう言うワケで、後半の仕事が忙しくなる期間は、少ない人員で


残業して仕事に対応せざるを得ない状況が続くことになります。




土木建築業界は、もう、これの繰り返しを延々と大昔からやって来て


いて、残業100時間などはザラの世界です。


自分も若い時は嫌になった時期もありましたが、先輩からこんなこと


を言われました。


「どんな忙しくて辛い現場も、工期が来れば終わる」




・・・確かに、その通りでした。


これは「やまない雨は無い」と同じような意味でしょうね。




自殺した電通の女性社員の話に戻りますが、「残業100時間で自殺


は情けない・・・」と言うのは分かりますが、果たしてその仕事状況は


どうだったのかが、気になります。




つまり、「みんなで頑張ろう」とお互いを励まし合って仕事する現場と、


毎日、何だかんだと嫌味を言われながら働く現場とでは、精神的な


辛さが全く違います。




ヤル気で働く100時間と、憂うつで働く100時間とでは天と地ほどの


違いがあります。




自殺した女性社員は、精神的にもかなり追い込まれていたようで、


当然ながら上司はその辺りのホローをしてやらなければいけなかっ


たはずです。




(このブログで前に書きましたが、日本の年間の自殺者は三万人と


言われていますが、実際は自殺とハッキリ分かっているモノだけが


自殺者としてカウントされているだけで、別に変死者が十五万人いて


恐らく、この内の半分が自殺者と考えられています。つまり日本の


一年の自殺者は十万人以上いることになります。)




(自殺者十万人以上の内、勤務問題を動機とする自殺者は、2000人


以上いるそうです)




---果たして、長時間労働は規制されるのか】---




この電通の過労自殺の「労災認定」を受けて、刑事事件


視野に入れた大規模な臨検が行われました。




これは安倍首相が議長を務める「働き方改革実現会議」の改革の


目玉に【長時間労働の是正】を掲げていることも、一因であると言わ


れています。




日本の労働基準法では、週40時間を超えて労働させてはいけない


ことになっています。


(つまり週休二日制なら、一日8時間労働ということになります)




それでも実態は労使協定を結べば、事実上、無制限に働かすことが


出来るようになっています。


これに上限を設けようというのが、今、検討されている政策です。




・・・・・・・・・・。




なんだか、ありがたい政策が検討されているよう


にも見えますが、すでにこの上限規制の抜け道となるような改革


案も、国会に提出されています。




難しいことは除いて、簡単に言うと「時間外労働」という概念を無くし


てしまう法案です。


使用者は社員に残業代を払う義務が無くなります




対象者は全労働者と言うワケでは無くて、年収の上限(1075万円


以上)もありますが、いずれは対象者の枠を広げたり、年収の上限


を引き下げて来ると考えられます。


(政財界は当初からこの制度の導入に積極的だそうで、年収要件も


引き下げるように要望しているそうです)




もう一つの改革案も国会に提出されています。ブラック企業で採用


されている、残業代の出ない法案です。


労使の間で話し合って「一日の労働時間を9時間」と決めた場合。


法廷労働時間の8時間を超えている一時間分の残業代は出ますが


それ以上を超えた分は出ないことになります。




このような改革案が国会に出されていて、まだ審議はされていませ


んが、当然、国民の受けが良くないので、今は審議できるチャンスを


うかがっていると言ったところのように見えます。




それでもこのような法案が通ったら、死人がじゃんじゃん


出るようになるのではないでしょうか。


(その法案を通そうとする議員は、絶対に落としましょう!。まあ、


だいたいドサクサにまぎれて通してしまうのでしょうが・・・)




・・・さて、臨検の入った電通ですが、どのような裁定が降りるのでしょ


うか。


おそらく・・・予想すると、ちょっとした是正勧告があって、軽い罪で


終わることになるはずです。




何せ、過去にも(1991年)過労自殺事件を起こしている電通ですが、


なんと、『労働時間短縮に取り組み、働きやすい「子育てサポート


企業」に認定されていた』そうです。




認定されるには時間外労働の削減などに取り組み、法令に反する


重大な事実が無いことが基準で、電通は2007、2013、2014年の三回


認定されています。(2014年に関西支社は違法な時間外労働違反を


しているにも関わらず)




ホント・・・。いい加減な審査です。国がやる審査なんてこんなもの


です。


出さなければいけない書類さえ、そろっていたら良い


のです。


机上の審査で通ってしまうのです。


今回の電通の臨検って、どの程度だったのでしょうか?


書類で提出の審査がほとんどであると確信します。そんな書類など、


チョイチョイと加工すれば出来上がります。




コピペ。コピペで簡単に作成終了です。


無くなった人は、コピペでも、復活の呪文でも帰って来ません。


どうか電通の臨検が、しっかりした審査であることをお祈りしておき


ます。




おわり。