公序良俗(こうじょ りょうぞく)とは、公の秩序と、善良の
風俗のことを言います。
公の秩序とは、国家・社会の活動の正しい順序・筋道のことです。
善良の風俗とは、庶民社会の一般的な道徳観念のことです。
上の官民二つのことを、あえて区別する必要は無く、行為の社会的
妥当性のことを、公序良俗と言います。
・・・・・・・。
たわごとです。
前に、どこかで一度書いたことのある話の焼き増しです。
・・・たしか、二年ほど前に、別のブログで書いた記憶があります。
昨夜のことです。この寒空に、甲高い2サイクルの音を響かせて、
二台の単車が、国道を行ったり来たりしていました。
自分の家は国道から一本入った住宅街の中にあるので、それほど、
うるさくは無かったのですが、国道側にある家の人には、よい迷惑
だったと思います。
自分の住んでいる住宅街にも、数年前の夏に、爆音が出るように
改造してある単車が入って来て、警察に電話して出動してもらった
ことがありました。
昨夜と同じく二台くらいでやって来ていたので、暴走族では無くて
愉快犯といったところでしょうか。
この愉快犯の単車は、警察が来るといなくなって、警察が帰ると
やって来る、タチの悪いヤツでした。
住宅街の一番最後の宅に、Tさんという人が住んでいたのですが、
職業は解体屋の社長さんです。
この人が、ある日ついに頭に来て、自分の車で道をふさいで
単車が止まったところに、つかみかかりました。
単車に乗っていた若者は、単車を捨てて、あっという間に逃げて
しまったのですが、Tさんは乗り捨てられた単車を近くの川まで
押して行って、二台とも川に落としてしまいました。
まあ。住宅街の住民にとっては英雄です。ヤンヤの喝采モノです。
結局、後日Tさんは逮捕されることになったのですが、これは
何故なのでしょうか?
悪い奴を成敗してくれたのですが、やり過ぎだったのでしょうか?
・・・話は変わりますが、ユーキャンの
宅地建物取引士の勉強本に、こんな話が載っていました。
(昔は宅地建物取引主任者と言いましたが、2015年4月1日より、
宅地建物取引士と名称が変わりました)
有名な昔話の【桃太郎】で、きび団子をもらって鬼退治に向かった
犬・猿・キジは、途中で桃太郎を裏切って、鬼退治に行かなくても
良かったかどうか?・・・という問題が出ていました。
きび団子をもらって、三匹は鬼退治に行くことを同意しました。
わずか、きび団子くらいの報酬で、凶悪な鬼と戦うとは、さすが畜生。
馬鹿な三匹だとは思いますが、口約束とはいえ、契約は口約束
でも成立します。
三匹には、契約は誠実に守らなければいけない義務が
生じます。
また、女性をさらい、金品を強奪する悪逆非道な
鬼をこらしめることは、社会通念上、当然のことであると思われる
のですが・・・・。(Tさんも、悪者をこらしめてくれました)
実際は、犬・猿・キジは桃太郎との契約をキャンセルして、帰っても
良かったそうです。
というのは、桃太郎は一般人です。犯罪者を取り締まるのは、
国の公的な機関が行うもので、犯罪者と言えども、
一般人がこらしめると
公序良俗に反する犯罪になるそうです。
契約は公序良俗に反するので、無効であり、桃太郎に加担して
鬼を退治した三匹は、復讐の契約という罪で罰せられます。
折角、鬼を退治したのですが、桃太郎もTさんも、
逮捕です。
・・・それでも思うに、桃太郎もTさんも、心は晴れ晴れとしていた
のではないでしょうか。
・・・・・・・。
今夜は、書くことがないので焼き増しの話に、尾びれを付けて
見ました。
本日は、これまで!